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【5/15(月) 朝の相場情報】米債務上限問題を深掘り…デフォルトはあるのか?!

おはようございます、トレーダーのヒロセです。
朝の相場情報(通称:朝ヒロセ)です。

先週末の米株式市場はナスダック-0.36%、S&P-0.16%、ダウ-0.03%となりました。
米ミシガン大学が発表した5月の消費者調査速報値によれば、長期のインフレ期待は予想外に加速し、12年ぶりの高水準に達しました。
これを受けてドルは続伸。週間ベースでは2月以来の大幅高となり、ドル円レートも135円台まで上昇しています。

今週は、
16日(火)
ユーロGDP
米4月小売売上高

17日(水)
ユーロ消費者物価指数

19日(金)
日本消費者物価指数
パウエル議長発言

となっています。
そして今大きな話題となっているのが、

引用元:ロイター

アメリカの”債務上限問題”です。
これは一体どういうことやねんという方も多いと思いますので、簡単に解説します。

まず、債務上限とは?

↳借り入れることができる最大限度額のことです。
分かりやすく、サラ金で例えると借入限度額です。これを上げる場合には審査が必要ですが、議会の承認を得て上限を引き上げる必要があります。

そして債務不履行(デフォルト)とは?
↳債務を返済する義務がある者が、期限までに債務を返済できない状況に陥いることです。
サラ金で言うと、返済期日にお金を返せない状況です。
これは債権者(貸主)にとって損失をもたらし、信用リスクを高めることになります。
個人の場合でもブラックになったりしますが、
政府の場合も信用格付けを下げることになり、財政政策への悪影響が懸念されます。
その他にも国際社会での信用が失われ、国際的な取引や外交上の問題が生じる可能性があります。

これまでのアメリカの債務不履行の歴史
↳これまでにアメリカがデフォルトに陥ったことは3回あります。少ないですよね。
1回目は1814年米英戦争。2回目は1933年金本位制の崩壊。そして3回目は1979年プエルトリコ州債務のデフォルト。
200年間で3回なので、66年に1度。最後が1979年なので2045年までに来てもおかしくない計算です。
ですが、これまでに債務不履行の危機は何度もあったようでその度に政府が債務上限を引き上げ、回避されています。

ではなぜ債務上限を引き上げないということがあるのでしょうか?その理由を考えてみます。

①政治的対立:議会承認が必要
②財政赤字の増加:財政赤字が増加すると国債の金利が上昇するため支払えない可能性
③経済の悪化:景気後退や災害などが長期化すると収入が減り、払えない

これらが発生すると債務不履行に陥る可能性は十分にありそうです。

ということで、債務不履行について見てきましたが、もし本当にそうなった場合は相場に与える影響は非常に大きく、
ドルも株価指数も大きく下げるということが考えられます。
ですので現在の状況を考えると、おそらくですが債務不履行になる確率は低いのかなと見ています。
本当にどうしようもない状況ではないのかなと。
ですが、何が起こるかは誰にも分からないのでしっかりと引き続きニュースをチェックしていきたいと考えています。

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