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借金まみれのタイ人?

タイの家計債務の対国内総生産(GDP比率)は78.6%(2018年)で、国民の3割以上の約2100万人が借金を抱えていることがわかりました。そのうち、16%にあたる300万人が借金を返済できない状況だそうです。平均借入金は、一人当たり10万5千バーツ。2016年の平均が7万バーツですから、2年で1.5倍近く上昇したことになります。

しかも、増え方がアジアで3番目に高いこともわかりました。ちなみに、日本の家計債務の同GDP比率は2018年時点で58・4%。韓国では直近3カ月で97.9%を記録し、主要34カ国の中で最も高いそうです。韓国の増え方はアジアで堂々の2位。もっとも上昇率が高い、つまりは借金する国民が増えている国はオーストラリアでした。

増える若者の散財

閑話休題。借金の話でした。タイ私立商工会議所大学の経済研究所の調査結果によると、月収1万5,000バーツ以下のタイ労働者を対象とした家計債務では、全体の95%が借金を抱え、1世帯当たりの借金額は平均15万8,855バーツ(約56万円)と、前年比15.1%も増加したそうです。返済額は月平均7,200バーツ(2万5,200円)。※1バーツ=3・5円で計算

同研究所のタナワット所長によると、労働者の大半は支出に見合う所得を確保できずに借金を抱え、借金をする半数以上は 25歳以下で大半がクレジットカートによるもので、住宅や自動車といった長期ローンを組む人よりも、散財による借金。つまりは、クレジットカードローンを抱える人が半数なんだとか。

悪徳消費者金融が4割

中でも生活費が最も多く全体の36.8%を占めているとのこと。次いで、自動車やバイクの購入費(ローン)、住宅ローン、医療費、投資の順となっています。しかも、借金のうち銀行や金融会社などからの借り入れの比率は前年の65.4%から58.2%に縮小する一方、個人間や高利貸など違法性が疑われる「制度外」からの借金は同34.6%から同41.8%に拡大しているそうです。

料金改定は日常茶飯事

これは、所得増以上に物価が上昇していることが主な原因のようです。経済発展を遂げ、所得増が続くタイですが、物価上昇率の方が高いということですね。確かに、体感でもタイの物価上昇率は高いです。飲食店のメニューの金額が突如、100円上がることなんてザラですし、年に複数回、公共交通の料金体系も変わります。日本で定食価格が10円でも上がろうものなら、ブーブー言われるでしょうが、タイでは「あっ!値上がりしている。仕方ない」で終わります。物価上昇率よりは悪くとも所得も高まっているということです。経済成長率が日本とは違いますから。ちなみに、給与も毎年最低でも5%のベースアップは当たり前で、それがなければ、人はすぐ辞めます。まして、ボーナスゼロもありえません。ググれば出てきますが、世界的車メーカーのボーナス一律10ヶ月分は有名な話です。



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編集者。編集者。タイ+CLMV (カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)の経済・ビジネスに強いです。日本で地方紙・経済誌の記者、月刊誌編集者を経て、タイ・バンコク在住。週刊情報誌の編集長。youtubeでWiSE TVというタイのニュースを日本語でタイ人解説者と配信してます。
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