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集団レッスンやチームトレーニングでやるべきこと 2/2

 前回は集団トレーニングと個人の課題の間のギャップについて話しました。パーソナルなコーチングが受けられる環境でない限り、集団のコーチは個人の課題まで踏み込む余裕はありません。なにも考えずに集団でのトレーニングをこなすだけでいると、「トレーニングのためのトレーニング」に落ち入って、頭打ちになります。

自分”が”試合を作る

 よく「大会のようにトレーニングをし、トレーニングのように大会に挑め」と言いますが、まったくその通りです。
 トレーニングメニューについて考えるとき前提になるのは、自分がどういう試合にしたいか(※どういう試合になりそうかではなく)です。目標とする試合を考えるとき、ただ勝ちたい!だけではなく、こういう風に勝ちたい!とイメージすることから始まります。

 例えば
 ・最後のスプリントまで粘って、スプリント勝負で差し切りたい。
 ・守備を固くして、得点を取られずに勝ちたい。
 ・誰も決めたことのない技を成功させて会場を沸かせたい。
 など、試合のイメージを作ります。
 すると、今自分が持っている能力と理想のイメージとの間にあるギャップが見えてきます。このギャップが自分の取り組むべき課題です。

 ただ、イメージはできても自分の能力がどのような状態かを見極めるのは知識や経験が必要で、そこにパーソナルトレーナーの存在意義があります。

個人の課題を集団トレーニングに入れ込む

 個人の課題がわかったところで、そうは言っても集団トレーニングの他に個人のトレーニングを確保するのは大変ですし、個人トレーニングでは向上させられない部分も出てきます。
 そこで、集団トレーニングの中に、チームが課した課題とは別に自分の課題を設定していくことが大事になってきます。

 例えば集団トレーニングで「今日はスプリントトレーニングをします」という課題が設定されたとき、自分は最高速の維持が苦手だなという場合には早めに飛び出して最高速を維持できる距離を伸ばしていくなどのチャレンジができます。課題を持って挑むと、何がどこまでできたか、次にどこを強化するかとトレーニングのステップアップができます
 何も課題を考えずに、ただそのトレーニングで勝った負けたとしている選手とトレーニング効果の違いは明らかです。

① 自分がどんな試合にしたいかを考える
② 自分の課題が何かを見つける
③ 集団トレーニングに自分で課題を設定する

 これを考えてトレーニングに挑んでいけば、同じトレーニングが2倍にも3倍にも効果的になってくるはずです。



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インラインスケート日本代表の戸取です。(スピード競技/2007〜現在)。東京ドームのローラースケート施設で働きながら世界中のレースを回っています。国内外で見つけたこと、身に付けたこと、トレーニング方法などを書いていきます。

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