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インラインスケートのスタート方法5つ

 インラインスピードスケートのスタートは3、4種類(細かく見るともっとたくさん)あって、しかも世界のトップレベルでも分かれています。なので「どれが一番速い」というわけではなく、それぞれの癖や体格、筋力に応じて自分に最適なスタートを見つけていきましょう!
 ではそれぞれの方法の特徴を見ていきましょう。

①クロスオーバー 
 実はスケートは直線よりコーナーの方が加速できる(直線100mより、オーバルリンクの100mの方が速い)ので、その特性を生かしたスタートです。 スタートラインに対して平行に足を置いて、コーナーのクロス動作のように出ていきます。前足(左足)の足にしっかりと荷重して、体を一気に前に飛ばしていきます。前足の脚力(ジャンプ力)が大事になってきます。  

②サイドステップ
 クロスオーバーと似たポジションですが、荷重の仕方は違います。倒れていく上体を前側の脚でつっかえ棒をしているような状態です。号砲でつっかえ棒を外して、体が倒れていく勢いを加速に変えていきます。

③フロントステップ
 最近南米のスプリンターでよく見かけるスタートです。最初から正面を向いているので、上の二つと違って上体の捻りが必要ありません。前足はつっかえ棒になっているわけではないので、後ろ足(右足)の脚力が必要になります。

④3点式(クラウチングスタート)
 アメリカのインドアでメジャーなスタート方法です。アメリカのアイススケーターにも見られるのは、インラインのインドア出身の選手が多いのも理由の一つかもしれません。あらゆるスタートで一番低い姿勢でのスタートが可能で、脚力があれば爆発的に速いです。ただしタイヤの傾斜も大きいので、グリップが十分でない場合はスリップのリスクがあります。

⑤タイムトライアル
 静止が必要ないタイムトライアル用のスタートです。タイムトライアルは光電管計測(線を通過したところから計測開始)なので、片方のスケートがスタートラインと補助ライン(50cm)の間に接地していればOKです。そのためライン通過までに勢いをつけてスタートすることが可能です。
 勢いの付け方はこれだけでなく、サイド(クロスオーバー)でスタートする選手もいます。

僕自身はレースによって使い分けています。
100mのようにレーン分けがされているもの、またスタートからコーナーまでの距離によっても向いているスタートがあります。
一通り試してみて、最適なものを見つけてください。


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