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臨時議会でこんなことを質疑しました、の巻。

 名取市議会議員のさいひろみです。先のお知らせの通り、29日(水)に臨時議会が開かれました。

 補正予算で下記のようなことを質疑したので、要点をまとめておきます。
 なお、要旨ですので、後日発行される正式な議事録とは若干異なるかもしれませんので、ご了承ください。

◇歳入

○新型コロナウィルス感染症対応地方創生臨時交付金

Q:リーマンショック時、平成20~21年の補正などに比べても、臨時交付金は少ないが、増額について国・県に求めていく考えは?
A:今回の臨時交付金は国の2次補正で決まったものだが、今後、国・県に対して何かしらの要望については、今後の状況を見ながら対応していきたい。

※リーマンショックの頃の補正予算は、別途まとめてあって、これを引き合いに出しました。(内容については後日、公開します)
 今回の新型コロナショックは、それ以上になるのが予想されることから、市の基本的な考えを聞いてみました。
※議会として意見書を出す予定も出てきています。

◇歳出

○障がい者福祉サービス事業者慰労金

Q:厚労省の資料によると、慰労金を支給するのは「利用者と接する職員」とあるが、県などの規定を適用するのか?
A:県においては、事務担当なども同じように取り扱う考えが示されている。まずは県が最初に取りまとめて、事業者に対して交付決定するので、
市としても同様の対応をしたい。

Q:申請は県に対しての1回で済むのか。
A:あくまで県は県として確認する。市では、県の交付決定通知書の写しなどで、人数を確認してから支給したい。

※「利用者と接する職員」とあるので、事務職員は適用されないのではないか、との声を聞いていました。広く支給されるようなので良かったと考えています。(現場としては、事務だけというのは少なくて、兼務の場合が多いようです)

○医療機関経営継続支援金

Q:予定として85事業者とあるが、その数字の根拠と、現在の医療機関の経営状況についてどう捉えているのか。
A:事業者数は、市で作成している保険事業案内から拾い、医師会に確認をお願いした。また、県で発行している統計資料などを元に精査している。事業者数が上回ることもあるのも想定して、若干上乗せしている。
 経営状態だが、アンケートなどの細かい調査はしていない。医師会との話し合いでは、現在の状況なども聞いおり、今回の支援金を考えている。

Q:医師会と話をしたようだが、今回の支援金など作らないと経営が厳しいということなのか。
A:名称を見ると、経営状態という考えになってしまうが、そうではない。この支援金で、通常使わない資器材、フェイスマスクや手袋、ガウンなどの購入に充てて欲しいというのが市の考えである。

※この支援金自体には問題ないと考えていますが、経営状況などを聞いていない・調査していないとのこと。把握していないって良いのでしょうか・・・?
※とはいえ、新型コロナで、今までにない備品の購入費がかかっているのもありますので、支援は重要です。

○農業生産体制強化事業(新型コロナウィルス感染症対策花いっぱい応援事業費)

Q:花卉(かき)生産組合から購入する、との答弁があったが、経済を回すという観点では、市中の花屋さんから購入したほうが良いのではないか。
A:花卉生産者においても影響が出ている。国の事例を活用して、今後影響を受けた方の支援するという観点である。
 店舗を通すと、市内生産の花卉だけを扱っているとはいえないと考えている。あくまでも市内で生産しているものを支援したいので、直接購入することにした。

Q:花屋さんを使うと市内生産の花卉にならないと答弁があったが、調査をしたのか。
A:調査はしていない。店舗で扱っているとなると、名取市内だと仙台市場での花卉となるが、もっぱら名取産だけではないので、純粋に市内産としたかったためである。

※花屋さんで「名取市産の花」って限定で買えないものなのでしょうか。花屋さんに聞いてみましょう。

○中小企業等家賃支援金給付事業

Q:市の制度は、国の家賃支援給付金との併給も可能となっている。国の制度では、農業者・漁業者の方も受給可能で、農業者の方だと農地についても適用できるというお知らせが出ている。今回、中小企業等として中小企業だけになっている理由は。(下記が資料の備考)

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A:基本的に農業者を排除するという考えはない農業者、たとえば法人などで建屋とか土地など、事業用の用地や地代などを賃借している場合も、市の制度が該当するように進めていきたい。

Q:今の答弁に法人とあった。個人の農家については。
A:個人でも要件を満たせば対象となる。

※名称が中小企業等とありますが、質疑の通り農漁業もOKになっています。わかりづらいので、実行する時に名称変えるように要望することも考えています。

○スクールソーシャルワーカー謝礼

Q:前回の補正の半分程度だが、再度増額されている。ふやした内容について、現状の学校の状況なども踏まえて伺う。
A:前回の臨時会で14日分の勤務日をふやしている、月換算で7ヶ月分で2日ふやす内容である(=6~12月まで)。今回は3ヶ月分で来年1月~3月までの予算となる。
 現状として、6月の学校再開から相談件数は増えているのをスクールソーシャルワーカー(SSW)より聞いている。今年度の特徴としては、80名の継続相談があるが、さらに新規の相談がふえていると聞いている。
 この先、夏休み以降もふえることが考えられるため、今回の予算措置をした。

※新型コロナでの学校再開の遅れの影響が出てきています。SSWの活動には頭が下がりますが、相談はふえているとのこと。無理のないような体制を作るのはもちろんですが、現場の先生方が疲弊していないか、確認する予定です。

◇まとめ

 今回の臨時議会は、国の補正予算が確定したことでの新型コロナに対応した補正予算でした。結果として、起立全員で可決されました。

 今回の質疑の中でも入れましたし、先にもまとめていますが、地方自治体の予算だけで対応するには限界があります。
 今になってマスクを作るのではなく、その分の回して欲しいところです。
 GoToキャンペーンも、観光業界の支援も理解できるところがあります。と、いっても規模の最適化を図って、一部を回してもらいたいですよ、ホントに。

 また、宮城県の感染者の増加も、連日続いており、止まらなくなってきていると感じます。
 国は、国会を開いて、しっかりとした対策を打ち出して欲しいと強く求めたいです。

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