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仙台89ers:2023-24シーズン 第27節(3/23,24 Away Game vs 宇都宮 at ブレックスアリーナ宇都宮)プレビュー


◯これまでの仙台

第26節のレビューはこちら。

第25節秋田戦での屈辱的な敗北からの建て直しぶりがどうなるものかと思われた前節でしたが、ディフェンスについては北海道のオフェンスをしっかり止める強度は戻ってきたのはホッとしたし、実質9人での闘いでもファウルトラブルに陥らずにしっかりディフェンスできたのは良かったところ。

しかしオフェンスは相変わらず湿りっぱなしで、前半だけではFG%が30%を割り込んだうえ、FTもポロポロ外す惨憺たる内容に終始。シュートは水物と言えどもスコアリングの中心を担う阿部、トーマス、ブースの3人が3人ともタッチが悪く外し続けるのだからたまらない。ブースについてはペリメーターからゴール下のようにシュートを決めていく選手であることは流石にすっかり知れ渡っているらしく、かなり警戒されていたのはあるのだけれど。

短めのバイウィーク直後でもあったので、シュート精度は前節をきっかけに上げていってくれればとは思うものの、今節の対戦相手は・・・。

◯宇都宮ブレックス

前回対戦はあまりの不甲斐なさ情けなさにレビューはしていませんが、一応下記のエントリー。

前回対戦はWeekday GameをHomeの地で対戦するも、徹頭徹尾オフェンスディフェンスとも仙台らしさや良さは全くみられず、宇都宮の公開シュート練習かのようにただただしてやられるばかりの先日の秋田戦と並ぶ今季最低の内容。FG%は30%に届かぬ酷さで擁護する言葉も出てきません。

そして宇都宮は前々節仙台を完膚なきまでに叩きのめした秋田を前節ボコボコにして大勝しており、正味な話、今の仙台がこのクラブに勝てる姿を思い浮かべることはとても難しい・・・。

驚くべきなのは、メンバー構成としてはかなり平均年齢が高いにも関わらず、非常に強度が高いディフェンスを敷いてくるところ。そのディフェンス力で相手のオフェンスをシャットアウトし続けて現在ここまで13連勝、気がつけば今季前半同じく強烈なディフェンス力で首位を独走していたA東京から首位の座を奪取していました。

またオフェンスではメンバー全てが3Pシューターと言っても良いのではないかと思うほどの3Pシュート精度が高く、3PMPGは11.2で僅差で三遠に続くリーグ2位ながらも3FG%は35.1%の高確率は大変な脅威。2Pももちろん精度は高く2FG%は55.2%と、49.2%の仙台とは段違いのシュート精度を誇ります。

スタッツを眺めているだけで段々嫌になってきましたが、仙台⇔宇都宮として主要チームスタッツを比較してみましょう。

PPG:78.3⇔79.9
FG%:43.2%⇔45.4%(EFG%:49.2%⇔54.0%)
APG:20.4⇔18.5
OFFRTG:105.9⇔114.9
RPG:41.0⇔38.8
OPP・PPG:79.5⇔68.3
DEFRTG:107.6⇔98.2

個別の平均スタッツはそこまで遜色がないのですが、OPP・PPGやFG%、RTGを見るとその差は歴然。NETRTGで18.4もの差があるわけですから、仙台が宇都宮とGameをすれば、だいたい18点前後の差をつけられて敗れることになります・・・。

◯今節の展望

もう現在絶好調とも言える宇都宮を向こうに回して、仙台はいったいどうしたら勝機を見出すことができるのか皆目見当もつきません。

そこで宇都宮が今季敗れたGameを眺めてみると、少し共通点がありました。それは、宇都宮が敗れた試合は3PMがほぼ1桁の時だということ。京都に敗れた時は13本決めていましたが、このGameは京都のシュート精度がべらぼうに良くて55.7%(2P64.7%、3P44.4%)と、宇都宮相手に唯一殴り勝ったと言っても過言ではないかもしれない内容であまり参考にはならなそう。その他は宇都宮得意の3Pを封じることでロースコア気味に持ち込み、僅差で勝つというパターンになっていると言えそうです。

そうなると、仙台もまずは宇都宮以上の強力なディフェンスを敷くことが勝機を高めるための大前提となりそうなのですが、前節を実質9人で闘わざるを得なかった仙台にとってはなかなかそれは過酷な条件。このような中でニュービルのゲームメイクを誰が止めにいくのか、誰が比江島に気持ちよくシュートを打たせないようなディフェンスをしていくのかできるのか、また仮に宇都宮オフェンスをそこそこ封じる強度の高いディフェンスにパワーを割いた時に、ただでさえ悪いシュートの精度を高めることが果たしてできるのか、などなど課題は盛り沢山。

やるからには勝ちたいし負けるつもりはないのですが、リアリストに徹すれば今節宇都宮から勝利を挙げることは非常に難しいと言わざるを得ないのは悔しくもあり、自分が情けなくもなります。また仙台が目標とする30勝達成のためには、今節の宇都宮戦を含めてこの先A東京や三遠、島根といった強豪との8Gameで少なくとも2勝しないといけません(2勝であれば残りの対戦相手からは全勝しないといけませんが)。しかし勝負ごとに100%はあり得ません、なんとか数少ない勝機を見出し、勝利の女神の後ろ髪を掴む選手たちの奮闘に期待したいところです。

今節ワタクシはGame1のみ現地にて、Game2はベガルタ仙台のHome Gameとかぶってしまったので追いかけでバスケットライブ観戦になります。勝敗を抜きで考えると、ブレックスアリーナに赴くのは今回が初めてで、「ブレックスネイション」と称される会場の雰囲気がいかようなものなのかは少し楽しみでもあります。両チームとも黄色をチームカラーとしているだけに、我々仙台ファン・ブースターも埋没してしまいそうですが、チケット争奪戦を勝ち抜いた方々も結構現地にいらっしゃる模様ですので、そんな仲間たちとともにできるかぎりのダイキエンを送りつもりではおります(前半早々に心折れるような展開にならないことを願うばかりですが)。

それではまた。

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