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スターバックスとティール組織

今日のおすすめの一冊は、毛利英昭氏の『スターバックス流 最高の育て方』(総合法令出版)です。今日のブログは同書と同名の題で書きました。
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自律型の組織は「ティール組織」でもあります。東京工業大学准教授の嘉村賢州氏はティール組織についてこう語ります。

『ティール組織とは、いま世界中で生まれ始めている新たな組織モデルのことです。「ティール組織」の著者、フレデリック・ラルーによれば、これまでの人類の組織形態は、力と恐怖によって支配する「衝動型(レッド)」から始まって、教会や軍隊のように規則・規律・規範によって階層構造を作る「順応型(アンバー)」、多国籍企業をはじめ現代の企業の多くが採用する「達成型(オレンジ)」、多様性と平等と文化を重視するコミュニティ型組織の「多元型(グリーン)」と、段階を踏んで発達してきました。
そして、いま生まれつつあるのが「進化型(ティール)」なのです。ティール組織は細かな部分では多様なのですが、共通点として、次の3つの特徴のいずれかあるいはすべてを備えています。(1)自主経営(セルフ・マネジメント)……階層やコンセンサスに頼ることなく、同僚との関係性のなかで働くシステム(2)全体性(ホールネス)……誰もが本来の自分で職場に来ることができ、同僚・組織・社会との一体感をもてるような風土や慣行がある(3)存在目的(エボリューショナリー・パーパス)……組織全体が何のために存在し、将来どの方向に向かうのかを常に追求しつづける姿勢を持つ(リクルート組織行動研究所)より

実例としては、スターバックスやサウスウエスト航空、ザッポス、パタゴニアなどがあげられますが、これらの企業は「多元型(グリーン)」のレベルまでは行っていますが、まだ最終段階の「進化系(ティール)」までは行っていません。しかし、多くの企業がまだ軍隊(順応)型や達成型にとどまっている中で、多元型の段階まで行っているのは一頭地抜きんでていることは間違いありません。

大きな変化が立て続けにおき、それがさらに加速する現在、今までの上から下への「指示命令型」で対応できるはずもありません。時代の変化にそって進化しつづける自律型の組織への転換が急がれます。そのためには、まず自分が自律することが必要です。フラットな関係、セルフコントロールできること、人のせいにしないこと、利他の心を持つこと、等々です。

時代は、ますます進んでいきます。DX(デジタルトランスフォーメーション)とともに、組織も、自分自身も変えていかなければいけない時代だと思います。

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