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大谷翔平選手の目標シート

今日のおすすめの一冊は、工藤勇一氏の『15歳からの人生戦略 考える。動く。自由になる。』(実務教育出版)です。その中から「当事者意識を取り戻そう」という題でブログを書きました。

本書の中に「大谷翔平選手の目標シート」という心に響く文章がありました。

野球のメジャーリーグで活躍している大谷翔平選手は、高校1年生のとき、自分の部屋に「マンダラ式チャート」と呼ばれる、自分で作った目標シートを貼っていたそうです。大谷選手のマンダラ式チャートはインターネットで調べればすぐに出てきますので、ぜひ検索してみてください。 

大谷翔平マンダラチャート

マンダラ式チャートは、紙に9×9のマスをつくり、真ん中のマスに自分の成しとげたい目標を、まわりの8マスにその目標を達成するために必要だと思う要素をそれぞれ書き足していくものです。 

大谷選手は高1の時点で真ん中のマスになんと「ドラ1 8球団」、つまり「ドラフト1位で8球団から指名される」と書いています。 そして、その右隣のマスに「スピード時速160km」、下のマスに「運」など、目標達成のための手段を記入。

そこからさらに「時速160km」という目標達成のために、「肩まわりの強化」など8項目の達成手段・要素を、「運」という目標達成のために「ゴミ拾い」「本を読む」などの8項目を記しています。 

目標の高さ、それを実現するための具体性はさすがです。しかし、そんな彼でも「たとえ自分が決めたことでも、繰り返し注意を向けないと忘れる自分、やらない自分」 をメタ認知によって知っていたのでしょう。

そのため、常に見えるところにマンダラ式チャートを貼っておき、何度も繰り返し見ては、取るべき行動を頭の中にたたき込む作業を繰り返していたのです。 

ちなみに、彼が「運に強くなるための策」としてマンダラ式チャートに書き入れた「ゴミ拾い」はいまも続けていて、二刀流でメジャーリーグを席巻したシーズンでも、グラウンドの上に落ちていたゴミを拾うシーンがニュースになっていました。

大谷選手の場合、すでに高1の段階で「こうなりたい自分」を具体的なイメージとして持っていたわけです。そして、その目標に向かって自分を変えていくため、マンダラ式チャートという「しかけ」を使い、脳が注意を向ける先をコントロール。

目標に近づくための行動を書き出し、日々愚直に繰り返していったのです。「大谷選手だからできたんでしょ」と思ったら、そんな自分を「メタ認知」で疑ってみましょう。君も、今日から真似できる方法かもしれませんよ。

2023年のWBCでも大谷翔平選手は、笑顔と礼儀正しさでファンを魅了し、大活躍している。「絵になる」「お辞儀や所作が美しい」「さわやかな笑顔が素敵」等々、まさにマンダラにある通り「人間性」が素晴らしいと大絶賛だ。

「マンダラ式チャート」で自分を練り上げてきた結果が今、ここに結実している。

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