3つの世代のボッチをみつめてみる


この記事は、Advent Calendar 「ぼっち」の19日目の投稿です。

おくれてごめんなさい。

今シーズンのドラマで観ていたのは、「同期のサクラ」です。同時期の、11月から12月にかけて、このタイミングに、「沈まぬ太陽」、「働きマン」を丁度読んでいました。この3作品、世代が違いますが、どれも主人公のボッチ度がたまらなく、今回書くことにしました。

沈まぬ太陽

山崎豊子著作の3編。日本のナショナル・フラッグ・キャリアである国民航空の社員で、労働組合委員長を務めた恩地元と、彼を取り巻く人々を描写。著者がJALを取材して書き起こしたので、JALをテーマにしている。第一編は、1970年前後、第二・三編は、御巣鷹山事故の前後1984年前後を描いている。会社をよくしようと、自分を貫き通すが、上層部にそれを疎まれ、約10年間の海外僻地勤務を命じられる。帰国後も窓際部署に配置され、御巣鷹山事故後は大阪のご遺族係となる。壮絶な、理不尽な扱いを受けながらも苦しみに耐え、家族そして、彼の信念に賛同する組合の後輩に応援されながら仕事を全うしていく物語。


働きマン

安野モヨコによる日本の漫画。講談社の『モーニング』にて2004年に連載開始、2008年に休載。週刊『JIDAI』編集部の女性編集者である主人公、弘子。安野さんが、週刊現代を取材していることから、当時の週刊現代編集部を描いていると思われる。週刊誌編集部という、1人屋台的な職場(ボッチ!)で、右往左往しながらも、世界一の雑誌の編集長になるという夢のために奮闘する。寝食を忘れ、恋人との関係もうまくいかず、いい記事がかけないことに悩み、人とぶつかり、どんどんボッチになっていく。そんな中でも、同僚や、友達、取材相手との出会いのなかで、刺激を受け、自分の目標の向かっていく。

同期のサクラ

2019年10月9日から12月18日まで日本テレビ系「水曜ドラマ」で放送されていたテレビドラマ。脚本家は遊川和彦。

北国の離島から状況してきた、主人公さくらは、大手ゼネコンに就職。彼女の夢は、「私には夢があります。故郷の島に橋を架けることです」
「私には夢があります。一生信じ合える仲間を作ることです」
「私には夢があります。その仲間とたくさんの人を幸せにする建物を作ることです」。

彼女の忖度できない性格のため、周りに疎まれ、出向させられ、孤立化していく。ただ、彼女の芯の強さに、最初はついていけなかった同期は、共感し、バラバラになっても、彼女を支える存在になっていく。


3作品の違いと共通項

これら3つの作品、どれも主人公がボッチなっていきます。それぞれの理由は、会社のため、自分のキャリアのため、仲間ためと異なります。この辺は、時代を映し出していると思います。しかし、共通しているのは、その時の主人公に接する人が、それぞれの主人公の信念に共感し、支えてくれ、主人公は、苦しい時を乗り越えていく。

この3作品に励まされたこと

「努力は無駄にならない。どんな人も、うまくいかずボッチになることもある、でも自分の信念に正直に、努力していけば、支えられ、未来は切り開ける」という、この思いで、明日から頑張っていきたい。

追記

ちなみに、私は、働きマンのひろ子と同じぐらいで、まさしくこういう働き方をしていたので、この漫画の大ファンです。

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