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心のどこかに幾つものふるさとを。

 この半年間は写真という趣味を通じて、地元である群馬県をはじめ近接する埼玉県の街をフィールドにして散策したり写真撮影をした。

 仕事の関係で東京都内にほぼ毎日出向いているけれど、月一程度、プライベートで都内を歩くとそれはそれで楽しい。

 最近は誰かと一緒にカメラ片手に散策するとなんとなくその地域が僕の中で「聖地化」されていく感覚がある。

 後日、その街をたまたま一人で再訪したりすると、「ああ、あそこの建物かっこいいな」とか「むこうに見える花が綺麗」だとか「ここで撮ったらよさそう」みたいな他愛のない会話が脳内で再生されて嬉しい気持ちになる。

 「聖地」が増えると楽しい。
 観光雑誌でその地域の特集が載っているとつい読んでしまうし、テレビで紹介されていると「お!」と思わず見入ってしまう。
 もちろん例えば地震の知らせが耳に入ればみんな大丈夫だったかな、と心配になったりする。

 地元、北関東にも知らない場所がまだまだたくさんある。
 遠方への旅行ももちろん楽しいけれど、まずは近いけれど行ったことない地域を「聖地化」していきたいな。

 昨年、広島県の尾道市に一か月、滞在をした時にお世話になった方に「関係人口」という言葉を教えてもらった。

 住民票は一枚しかとれないけれど「関係人口票」みたいな書類が発行できるとしたら楽しそう。

 どこからが関係人口か、定義の難しさは一旦置いて、発行してみたい「関係人口票」がたくさんあるなあ。


地元群馬県の太田市、太田駅前。
オレンジ看板の建物は老朽化により取り壊しが始まっている。
もう見ることのできない景色。


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