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ビビンバが教えてくれた生きる意味〜岸田ひろ実のコーチングな日々〜

今年にはいってから私はずっと料理をしている。

これまでは仕事が忙しく、移動が多過ぎて、家事を母に任せっきりにしていました。気づけば母も高齢になり、できないことも増えてきました。そこで、とりあえず料理は私が担当することに。

コロナの影響でリモートワークとなり、移動がなくなった分、時間と体力の余裕ができたのでちょうどいいタイミングでした。そして、料理は仕事のスイッチをOFFにしてくれるから、リモートワーク中ではとてもありがたい。

そもそも私は料理が大好きなんです。でもそれは歩いていた頃の話。歩けなくなった私は腹筋・背筋がなく、両手を上手く使うことができません。

車いすに乗って、体に不自由はあるけれど、また好きな料理ができるようにと、自宅のキッチンのリフォームをしました。これならまた歩いていた頃と同じように料理ができるとワクワクしました。

でも実際にリフォームしたキッチンで料理をしてみると、包丁を使うのも、調味料を取って適量入れるのも、お鍋を扱うのも、食器を洗うのも、何をするにも時間と労力が以前の3倍ちかくかかってしまったのです。

それでも、また娘や息子に「ご馳走さま」と言ってもらえることは、とても嬉しかったのです。家族のために料理ができることで、私は人の役に立てている、必要とされると感じることができて、それがとても幸せでした。歩けなくなって自信をなくしていた私が気づいたことでした。

しかし、慣れない車いすに乗っての料理は大変で、素直に料理が好きとは思えなくなっていました。仕事が忙しくなったことも言い訳に、気づけば料理は母に任せきっていました。

そして再び今、料理をするようになって気づいたことがあります。

コロナの影響で働き方、コミュニケーションのあり方が随分と変わりました。自分の価値を見失いそうになったり、必要とされているのかと不安になったり、孤独を感じたり。そして、自信を失いそうになることもありました。


息子の良太は食べることが楽しみです。私が夕食を作るようになってから、余計にそれが大きくなったようで、毎朝、「きょう、ごはん、なに?」と聞いてきます。

そして私の楽しみが増えました。それは、良太の喜ぶ顔を見ること。
おかげで億劫だった料理が一気に楽しくなりました。誰かに喜んでもらえることってすごい力になるんですよね。

実は先週から、働くママの強い味方、Oisixをはじめたのです。

有機野菜やミールキットなどを週に1度、宅配してもらっていますが、これがとても便利なんです。

買い物に行ってメニューを考えて、手間と時間をかけて料理をする、これって忙しくなるとできないし、できない自分に落ち込んだりするわけですが、Oisixはそんな忙しい時のヒーローです。

仕事が終わってからでも短時間でチャチャっと美味しいご飯が出来上がるので、ここぞという日にはOisixの力を借りるのです。

そして、とにかく、おいしいのです。

そんなOisixになんと!良太の大好きなビビンバのキットが登場!!!

迷わず注文。

家で初めてビビンバを作ることになりました。しかもフライパン1つで!!!


家で初めてビビンバを食べた良太はとろけそうなほど嬉しい顔で、


「ママ、ごちそうさまでした」


何度も言ってくれました。
言われた私は、何度も嬉しい気持ちになりました。

次の日から「ビビンバ?きょう、ビビンバ?」と聞かれ、それからこの質問が毎朝の「いってきます」の挨拶とセットになりました。

それにしても。

「ママ、ごちそうさまでした」

この言葉はなんて嬉しく、幸せな言葉なんだろう。

私のご飯を楽しみにしてくれる、ごちそうさまと言ってくれる家族に、毎日ご飯が作れるということがこんなに嬉しいことだったんだ。コロナになって再び芽生えた感情でした。

仕事を一生懸命にすることで家族を支えること、それはとても大切なことです。でもそれだけでなく、大切な家族のためにご飯をつくることも、とても大事なことです。

先のことが見えなくて不安になって、自信を失いそうな時は、だいぶ頑張らないといけない大きな目標に向かって頑張るよりも、今、すぐ近くにいる大切な人に喜んでもらえる何かをしてみるといいのかもしれない。

私にとってのそれが、家族に料理を作ることでした。


自分のしたことを「嬉しい」「ありがとう」と喜んでもらえることが、自分の自信を取り戻せるきっかけになったのです。

誰かのために何かをすること。誰かのために尽くすこと。
それこそが生きる意味なのかも知れないと・・・ビビンバが人生の壮大なテーマを教えてくれました。



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