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40歳を過ぎて、SexyZoneにハマったら、家庭にも仕事にも良いことしかなかった。


大人になって、ジャニーズアイドルSexyZoneにハマった。

私は、43歳。職業はコピーライターで、企業の広告を作ったり、自分で講座を開催したりしている。

子どもは3人。この春中学生になった男子と小学生の女子と男子。

SexyZoneにハマったのは、2020年の11月の終わり。だからまだ半年も経っていない。ど新規である。

この半年間で、自分の中で「プラスの変化」がたくさんあった(というかプラスの変化しかない)ので、私が、人生で初めてアイドルにハマり、家庭と仕事にどんな良い影響があったか書いてみたいと思う。

ジャニーズアイドルにハマるとは思ってもみなかった

SexyZoneを認識したのは、娘の一言だった。子どもたちが好きでよくみていた「スカッとジャパン」に、佐藤勝利くんが出ていた時のことだ。

「ママ!めっちゃかっこいい人がいる!調べて!さとうしょうりくん」

小学生の娘は、テレビやYouTubeで気になる人を見つけると、「ママ、調べて」と言ってくる。「さとうしょうり」と検索すると、SexyZoneというグループだとわかった。

せくしーぞーん。聞いたことあるな。子どもたちがたまに見ている「ゴチになります」に出ていた中島健人くんがいるグループだ。中島健人くんしか知らない。ケンティと呼ばれて、全力でアイドルをしている可愛い子だなと思っていた。

それまで私は、ジャニーズにハマったことは一度もなかった。年齢的には、自分が中高生の時にはすでにSMAPが人気だったし、その後、V6とか嵐とかNEWSとか関ジャニエイトとか、なんとなくは知っていたが、特に「誰が好き」とかはなかった。

「ふーん、セクシーゾーンか。なんかすごい名前だな」と思い、なんとなく頭の中にグループ名が残っていた。

その後、なんとなくTwitterを見ていたら、トレンドに「セクゾ」とあった。あ、これが娘の好きになった「さとうしょうりくん」のいる「セクシーゾーン」かと思ってクリックする。Twitterに上がっていた動画に釘付けになった。(ほんとうはテレビ番組の動画上げたらあかんと思いますが)

ウィークエンダーという曲を歌っているSexyZoneがそこにあった。なにこれ?! カッコいい!えー!ジャニーズのアイドルってこんなんなの? カッコいいし歌上手いし、色気あるし、すごいな。手が震えて、自分の鼓動の音が聞こえそうなほどだった。

よく見ると、「ウィークエンダー」はSexyZoneの曲ではないようだ。なるほど、これはジャニーズのグループをシャッフルしているのか。HeySayJUMPの曲なんだ。ってことは?!は!? 本人たちの曲はどんだけすごいの?

焦るような気持ちで、YouTubeで検索する。そこで見つけたのが「NOT FOUND」と「RUN」だった。

のびやかで、ひとりひとり違う歌声。ダンス。胸に突き刺さってくるような歌詞。とくに「RUN」の歌詞は、その時の自分に向けられているようで、何度も聞いた。

気付いたら、CDやDVDを次々とポチっていた。

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いやいや、私よ。音楽のCDなんて買ったのいつぶりよ? ここ数年は、音楽は全部配信で聴いていた。もともと音楽は好きで好きなアーティストは洋邦問わず多くて、家事をする時なんかもいつも音楽を聴いていた。ストリーミングで。CDなんて久しぶりすぎだし、プレーヤー持ってないし、パソコンにも入らないしで、わざわざCDからスマホに音源を送れる機械まで買った。

というように、SexyZoneには音楽から入った。曲がカッコ良かった。声がとにかく好きだった。こういう曲があるんだぁと思った。なんとなく自分が思っていた「ジャニーズアイドル」と違うなぁと感じた。そこから、こういう曲を歌う彼らはいったいどんな人なんだろうと思うようになった。

そう思ったらもう沼だった。私は、どぼーんと、菊池風磨くんの沼に落ちた。年末にはファンクラブにも入っていた。


家庭に良かったこと(1)ご機嫌でいられる

沼にハマった彼らの魅力を書いていくと際限がないので、本題に戻る。

なぜ、SexyZoneを好きになってから家庭や仕事に良いことが起こり始めたか?

まずはなんと言っても「ご機嫌でいられる」ことだろう。子ども3人がいて、仕事もかなりハードにやっているので、なんだかんだ言って、私はいつもイライラしていた。

とくに家事をするのが億劫だった。はぁ、忙しいのに、なんでこんなこと、と思いながらやっていた。それが、セクゾの曲を聴きながらだと嘘みたいに捗る。

夕方、仕事が終わって、末っ子を迎えにいく時、イヤホンで好きなセクゾの曲をかけていた。夕暮れ時には「Twilight Sunset」が似合った。なんどもなんども繰り返し聴いている一番好きな曲は「Unreality」だ。

朝起きてやる気が出ない時は、初めに好きになった曲。「聴けば誰かの応援歌、歌えば自分の応援歌」とケンティが言ってた「RUN」を聴く。20代の彼らのまっすぐなメッセージは、40を過ぎた私にもブッ刺さる。すきなものは、歳をとっても変わらないのだ。たぶん、10代でセクゾを知っても私は好きになっていただろうと思う。

イライラしても、嫌なことがあっても、なんか怠くても、「これを聴いたら元気になれる」と思える曲があると心強い。いつだって、自分を取り戻せる。

私はこれまで、俳優さんにハマったり、バンドにハマったりしたことがあった。でも、アイドルはちょっと違う。

ドラマや映画などの「演技している彼ら」もあれば、歌番組で「パフォーマンスしている彼ら」もある。雑誌やラジオやブログでの「オフっぽい彼ら」もあれば、ファンクラブサイトの動画の中の「特別な彼ら」もある。そして、ライブで見る「本当に実在しているんだあ」と思える彼ら。

演技だけ、音楽だけ、とは違うなぁと思う。そして「グループである」こと。アイドルってすごい。


「Twilight Sunset」も「Unreality」も「RUN」も、10周年アルバムに収録されています。

アルバムとして一番よく聴いているのはこれ。

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音楽が好きな人はぜひ聴いて欲しい。(視聴できます!5曲めと14曲目、絶対聞いて欲しい)

家庭に良かったこと(2)思春期になる娘と共通の趣味ができた

そもそものきっかけが、娘が佐藤勝利くんをかっこいいと言い出したことだったので、とにかく「娘を巻き込もう」と私は思った。年末ごろにはどう考えても娘よりも私の方がセクゾにハマっていたのだ。

よくよく思い出してみると、「女子が生まれたら、いつか一緒にライブとか行きたいな〜」と思っていたのだ。ジャニーズか、EXILE系かどっちかかなー。どっちかっていうとジャニーズがいいな〜ぐらいに思っていた。でもピンとくるグループがなかった。そこにセクゾの登場なのだ。

CDを買ったら、娘に布教した。雑誌を買っても、娘に見せた。もともと「勝利くんかっこいい」と言っていた娘は見事にハマった。

そして、3月。はじめて、娘と一緒にSexyZoneのライブに参戦。ライブのことを書き出すと数万字になりそうなので割愛するが、娘と一緒にライブに参戦するというのはなかなか面白かった。

夫が、私がジャニーズアイドルにハマっていることをどれだけ知っているかは不明だが、なにを言われても「〇〇(娘の名前)が好きっていうから」という逃げがある(悪い母親)。

同じグループで、違う人を担当している、というのは、母娘としてはベストバランスなのではないか。


家庭によかったこと(3)推しのためにちゃんとしようと思える

私が好きになった菊池風磨くんは、思春期バリバリの10代を経て(10代後半は振り返りたくないと本人が言っていたが、10代後半の尖っていた時期の危うさと儚さは尊い)、今は、本当に26歳?マジ?と思うほど「人格者」だ。

自分のことをすごく俯瞰的に見ているし、周りのこともよく見えているし、先輩に頼られ、後輩に慕われ、なに?人としてパーフェクトじゃね?と思うほどだ。それでいて本人は「ネガティブなので」という。そういうところがまた「人間っぽさ」を感じられて、グッとくる。

いい大人(私は43歳で、17歳差なので、産んでもおかしくない年齢だ)から見ても、この人みたいにしっかりしよう、と思わせてくれる。

なんというか、推しが今日もがんばっているんだから、私もちゃんとしよう、という気持ちになる。

自分よりは子供の方が年が近いので、「どう育てたらこういう子になるのか?」という視点でも見てしまう。(そんな視点で見てない時もありますが)。うぉー、子育てしんどいー、もういややー、この子ら放っておいて、どっか1人で行きてぇ、と思うことはよくあるが、息子たちが20代になったら、どんな大人になるんだろうと想像するとなんだか、日々の小さなイライラやめんどくさいことなんて、小さなことだなと思える。



仕事に良かったこと(1)「ファンになる心理」がわかった


SexyZoneについて調べれば調べるほど、私は彼らに夢中になった。先日、NHKの海外向け番組でMCをしていた関ジャニの村上くんが「若さにも歴史ありやな」と言っていたが、まさにそうだ。

平均年齢14.4歳という若さでデビュー。そこから10年。

私は、自分で講座を主催している。それは、個人事業主や起業している人、起業や副業をしたい人が、「自分の価値を言葉にして、自分だけのビジネスを作っていく」というコンセプトの講座だ。

自分で仕事を作って売り出していくには、ネットでの情報発信を使って、「ファンを増やす」ということが重要になってくる。

「ファンを増やす」という視点でも、SexyZoneは勉強になった。

テレビなど一般的な人が見るメディア
アイドルが好きな人が読む雑誌
女性誌や文芸誌などファン以外が見る雑誌
わざわざ聴いてくれる人が多いラジオ
登録した人だけが見れるブログ
課金している人だけが見れるファンクラブサイト

それぞれ、ターゲットが異なり、求められるものも違う。

「わざわざ」課金している人だけが見れるブログや、ファンクラブサイトでの動画などは「特別感」を感じられるものでないといけない。ファンは「私(たち)だけが知っている」という気持ちになりたいのだ。

そういう特別感の作り方、いつだって自分たちのことを考えてくれているんだと思えるファンサービス。その辺りも、SexyZoneから学べることはたくさんあった。

また、SNSをまだ自由に使えない中で(事務所的に)、ハッシュタグを使ってTwitterを盛り上げたり、それに対して「みんなの盛り上がり知っているよ」とブログで言ってくれたり、みたいな「一体感の作り方」も今時のアイドルだなぁと思う。

もちろん、私たちが個人ビジネスで全てを真似できるわけではない。(そもそもアイドルじゃないし)。でも、自分が何かを好きになっていく過程や、離れられなくなる心理、課金したくなる気持ちの動きは、「ファンを増やしたい」と思っている人は知っておく必要があると思う。


仕事に良かったこと(2)惹かれる言葉の作り方が学べる

SexyZoneの魅力をあげるとキリがないが、「言葉の力」は相当強いと思う。とくに中島健人くんと菊池風磨くんだ。

ケンティは、「セクシーサンキュー」みたいなキャッチーな言葉をその場でポンポン出す。ラジオを聴いていても、キャッチーな言葉の嵐だ。言葉をうまく短縮したり、言い換えたり、なにかしら心に引っかかる言葉を作るのがうまい。

SexyZoneというグループを浸透させるために、10年間ずっと「セクシーサンキュー」を言い続けてきたのはすごいなぁと思う。今ではグループの代名詞的な言葉になっている。

菊池風磨くんの言葉も使い方も大好きだ。この人は本当に頭がいいんだなぁと思う。会話の中で、相手が「言って欲しい」と思っている言葉を、ポンポン返す。バラエティ番組を見ていると、風磨くんが話したことが「テロップ」になっている率が高いことがわかる。「字幕にしたくなる言葉」なんだと思う。

私が感動したのは、雑誌の対談で、ドラマで共演した生田斗真くんの演技について語っていた言葉だ。演技中に会話のキャッチボールがうまくいくとテンポがどんどん速くなってしまう。だけど斗真くんはそこでブレーキをかけられる、というような話をしていた中で「あえて、何もしない一小節を置く」と言っていたのだ。

一拍置いてから言葉を話す、ということを、「あえて何もしない一小節を置く」と言えるその感じ。天才だと思う。

菊池風磨くんが作詞(共作)した『ぎゅっと』という楽曲にも最高に好きな歌詞がある。

それでも夜は明けるけれど 君にとっては ツライんだろうな

明けない夜はないからがんばれ、とか言われても、ツライものはツライ。そういう気持ちを救いとってくれるようなこの歌詞は最強だと思う。

10周年を記念してメンバーが作詞した『Change the world』の中にも、グッとくるリリックがある。

笑って泣いたんだ
枯れても咲いたんだ

平均年齢14.4歳でデビューし、大人の事情や、いろんなことがあって、5人で乗り越えてきた、その過程を知ってからこの曲を聞くと、涙腺が崩壊する。

ファン歴たった半年の私でさえそうなんだから、ずっと応援している人にはたまらないんだろうなと思うし、10周年の今だからこそ「このタイミングでハマる」のはめちゃめちゃアリなんだとも思う。


セクゾのインタビューは、言葉の学びが多い。コピーライターである私にとって、一字一句が学び。

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仕事に良かったこと(3)「成長過程を出していくことの強さ」が身に染みた


私は、情報発信をしていくには、「成長過程を出していくのが最強」だと思っている。それを確信させてくれたのが、セクゾだ。

この記事を書いた時は、まだセクゾに出会う前。この本に書いていることも、セクゾを知ってからだと、より一層確信が持てる。

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『売れ続けるネット文章講座』の第4章に書いています。


若くしてデビューして、本来ならば「下積み」として見えないところでやるようなことを、世間の目にさらされながらやってきた。まだ、17歳・16歳だった年上ふたり(中島健人くんと菊池風磨くん)が、11歳、13歳、14歳だった年下3人を引っ張っていくのはどんなに大変だっただろう。

私はデビュー当時を知っているわけではないが、10周年を機にいろんな番組や雑誌やライブのパンフレットなどのインタビュー記事を読んで、その10年の彼らの過程に思いを馳せた。

成長過程を全部見せる、って、最強のコンテンツだな、と思う。

ずっと応援してきたファンの人たちはもちろんだが、今から好きになったとしても、その「過程の全て」を追体験できる。

10周年の記念アルバムには、デビュー当時からの全シングルと、ファンが選んだシングル以外の楽曲。そして、新曲が2曲入っている。

1つは前述の『Change the world』だが、もう一曲が『RIGHT NEXT TO YOU』。いろんなところで、いろんな人が話題にしている、SexyZoneの新境地。それに続く、3月に発売されたニューシングル『LET'S MUSIC』。この2曲はもう、まだSexyZone未体験の人にはぜひ聴いて欲しい。


YouTubeがよかったら、CDにまで行って欲しい。だってYouTubeはほんの一部だから。

興奮しながら、あまり考えずに、とにかくバーっと書きたいことを書きました。ファンの皆さんから見たら「違くね?」と思うことも多々あるかと思います。

40歳を過ぎて突如SexyZoneにハマったら、家庭も仕事もいいことしかなかった私の、2021年4月9日時点での感想です。明日になったらまた変わるかもしれないし、もっと別の気づきがあるかもしれない。でも、情報発信はいつだって「今、現時点で、自分が思っていること」に過ぎないので、いったんこれで終わります。ああ、書きたいことはもっともっとあるんだけどな。



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