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アトピーっ子の10年後

私の子どもは今、18歳と15歳。
乳幼児のころはひどいアトピーでした。

痒くて掻きむしるから、顔はいつも傷だらけ。
傷になるからと、手を押さえつけたこともあります。
痒いのに掻けないのは相当に辛いみたいで、ギャン泣きしながら暴れるので諦め、自由に掻かせていました。
身体がまだ自由に動かない乳児も足を擦り合わせたりして器用に掻くんです。
一歳前に歩き始めた子どもたちは、掻こうとがんばったから運動能力が鍛えられたのかもしれません。

ともあれ、
痒いってこんなにも辛いのか と我が子をみて知りました。



当時、お医者さまの言う通りにステロイドなどの薬を塗っていました。
模範的な患者でした。


目の周りはコレ。
身体はアレ。
湿疹が出てないところはソレ。
1日○回まで塗ってよし。

お医者さまの言う通りにしていました。

こうやって書くとフーンと流してしまいますが、
ワンオペ育児だった当時、お風呂上がりの2人の乳幼児の全身に言いつけ通りに薬を塗るのは至難の業でした。

当然、真冬だろうと自分のことは後回し。
常に風邪をひいていました。

子どもが治るためなら…と必死にやっても、
子どもたちのアトピーは、薬を塗った数時間だけ痒みがおさまれば良いほうで、
全く効いてないんじゃない?と思うこともしばしば。

そういう訳で、
いつも傷だらけ、カサブタだらけでした。
そんな子どもを連れていると、いろんな方が心配して声をかけてくれます。

よく言われたのが
「大きくなれば自然に治る」です。

大きくなるのが何歳なのかわからないこと。
何年も、何十年もアトピーを患う人がいる現実。

何もせずに大きくなるのを待っていられませんでした。

試行錯誤の末、今は
ステロイド薬を使ったり、
特別なサプリや健康食品を摂ったり、
高額な浄水器を使ったり、
することなく、子どもたちのアトピーは回復しています。

傷だらけ、カサブタだらけの顔をした子を連れていると道行く人の視線を感じて、私にとっては辛い経験でした。
それなのに、当の本人たちは全く覚えていないそうです。(乳幼児だから当然なのですが。)

大きくなれば自然に治るのも、あながち嘘ではなく、
成長とともに体力がついて自然に治るお子さんもいるようです。
子どもたちも幼いときより肌が強くなった気がします。

でも、もしも自然に治らなかったら?
物心がつけば、視線を感じて辛い思いをするかもしれません。
痒みで気が散り、集中して物事に取り組むことができなくなるかもしれません。
そうなると、もう痒みや掻き傷など身体の問題だけではなくなります。

私は、諦めずに試行錯誤して良かったと思っています。

もしも、治療をしても治らないと感じているなら仕方ないと諦めないでくださいね。
10年後のお子さんが健やかでいられますように応援しています。




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