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缶詰の食品は健康に悪いのか?

「生鮮食品に比べ、缶詰の食品は健康に悪い」と言われることがあります。なかでも、

・缶詰のコーティングに使用される化学物質を摂取してしまう
・缶詰の食品は生鮮食品と比べて栄養価が下がる

という2つの俗説がよく指摘されます。

Forbes JAPANは、缶詰の内側に使用されるコーティングに含まれているビスフェノールA(プラスチックの原料として使われる合成化学物質。略称 BPA)が食品に溶け出し、体に悪影響を及ぼしかねない害を受ける可能性があるとしています。

Women's Healthも同様に、多くの缶にはBPAが含まれており、脳やホルモンのシステムを破壊する可能性を指摘しています。また、缶詰食品の栄養成分について、加工過程においてタンパク質、炭水化物、脂肪含量、ミネラルや脂溶性ビタミンの量には影響しないが、高い熱が加えられるため水溶性ビタミンB、Cなどは壊れる可能性があり、食品によって栄養素の損失が異なるとしています。

ここでは、これら2点に焦点を当て、「缶詰の食品は健康に悪いのか?」について見ていきます。

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