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【日常】ひろこ、酒サロンへ行く。

先月末、パリでは第二回の酒サロンがありました。パリで既に流通している酒蔵さんに加えて、これから新しく出展しようとする酒蔵さんなど、日本でも珍しいような組み合わせの酒蔵さんが沢山きていたようです。

日本酒の国内出荷量は、ピーク時170万リットルあったものが、現在では60万リットルにまで落ち込んでいるそうです。農水省の輸出戦略においては、2020年に日本酒を含む、コメ・コメ加工品ついて600億円を目指しているそうです。(2015年(平成27年)のコメ・コメ加工品の輸出額は201億円であり、前年比19.2%増。)
出展:http://www.maff.go.jp/j/seisaku_tokatu/kikaku/pdf/07shiryo_04.pdf

■ 日本酒の輸出の状況

日本酒の国内出荷量が減少傾向にある中、輸出量は、日本食ブーム等を背景に近年増加傾向にあり、平成27年の輸出数量は18,180kℓと、この10年で倍増。また、日本酒の全出荷量のうち輸出量が占める割合は3.2%となっている。

日本酒の輸出金額については、平成25年に初めて100億円を突破して、平成27年には140億円となり、この10年で約3倍の伸び率となっている。

平成27年における日本酒の輸出国は、62ヶ国。全体数量及び金額のうち、アメリカ、韓国、台湾、香港、中国の5ヶ国で約7割を占めている。

以上が去年の状況のようです。

逆に日本に輸入されているワインの量はどうでしょう?日本酒が倍増しているとは言え、フランス、イタリア、スペイン、チリなどから246,170kℓ輸入されているのです!!(2014年データ、出典は以下)日本酒の輸出量が生産者の規模の違いこそあれ、全く違うことがわかります。日本酒に可能性を感じたのはこのあたりです。

出典:メルシャン株式会社、ワイン参考資料2016
http://www.kirin.co.jp/company/data/marketdata/pdf/market_wine_2016.pdf

おしゃれなエチケットに変えられた日本酒たち。イビサでも酒のイベントが行われ、樽がかざられ、上記写真のお酒が振る舞われています。それも概ね1杯10ユーロ以上の金額で。未来があると思いませんか??

特に日本酒は、ワインを沢山飲むフランス人にとって、酒のワインだよ!などと言うと伝わりやすいようです。アルコール度数が高いと勘違いしている人も少なくないのですが、だいたい12〜18%だと言うと驚かれます。そして、ワインと同じだから、中国の白酒や韓国のソジュのように、一気飲みをしないように勧めます。

ワインは普通、冬場に飲まれるホットワイン(ワインにシナモンや果物、砂糖などを入れて温めたもの)以外は設定された温度内で飲みますが、日本酒は同じお酒でも温度を変えて、また器を変えて飲むと味が変わるというのもフランス人にとっては興味深いとのこと。この辺の遊び心を次の店に生かせたらなぁと思っています。

日本人の方でも、まだ日本酒を木の器で飲んだことがないようであれば、是非試してみてください。グラスに少しと、木の器に少し、そしてグラスから試してみてください。きっと驚くと思います。

では、また次回。

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