「日本の天井」石井妙子~読書覚え書き
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「日本の天井」石井妙子~読書覚え書き

「ガラスの天井」と言う言葉がある。

女性が組織や社会の中で能力経験があっても道を阻まれる。見えない障壁。ガラスの様に透明な天井。欧米で出来た言葉であるけれど、日本ではガラスどころではない強固な天井に思える。

この書籍は、日本で女性初、女性第1号と言われた人たちの道なき道を歩いたインタビューから出来ている。

・高島屋取締役・石原一子

・囲碁棋士・杉内壽子

・労働省婦人局長・赤松良子

・登山家・田部井淳子

・漫画家・池田理代子

・アナウンサー・山根基世

・落語家・三遊亭歌る多

女性初を求めていたわけではなく、自分の道を追い求めたらそうなった人たち。その道のりで克服したこと、いまだ克服できていない事がある。

働く女性への偏見。女性への迷信。破れない制度。女性では無理だと言う周囲の言葉。文化。職業の本質。同等の扱いをされない現実。


壁の前で、屈することなく、自分の道を追求する力強さ。

周囲には、理解する人、応援する人がいて、その力を発揮出来た人たち。


その半端ない、強さと、計り知れない苦難に頭がさがり、パワーが伝わってくる。


では、現代は変わったのか・・政治家の失言を見ても、心底変わったとは決して言えない。

私の経験を通しても。

表面的には、男尊女卑はもうないと言っている人の心の奥底に染み付いたものは見逃さないし、隠せない。


一方で、男性も男性として社会での役割、家庭での役割を期待される事で、個として、無理をしていないかと思う事はある。

性別ではなく、それぞれの特質、個性、価値観で生きる事が出来たら幸せなのに。

正直、私はこの苦しみに中にいまだいる。

自分の道を追求する強さが、この本の中に登場する先達の何分の1かでもあったら。

女は嫌だ、次は男に生まれたいと言っていた母の言葉が心に突き刺さる。

私は、今世、女性に生まれた事を全うしたい。ひとりの人間として。

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