【3】B1.5リーグ

B.LEAGUEファンの間で時折話題になるB1.5リーグ。これはB2で圧倒的な力を保持するチームと同じリーグで戦いたくないときやあるチームがB1下位と戦力が近い、もしくは遜色ないときに使われる言葉だ。中にはB1とB2の戦力格差が大きいことからその中間を担うリーグとしての意味で使われることもある。現実的には構成されることはありえないが、少し考察してみたい。

B1とB2の格差

B1とB2の格差が大きいことは言うまでもない。今までB2から昇格したチームで成功したチームがあっただろうか。B1昇格1年目で残留を達成できれば万歳と言えるほど厳しいのが現実である。だが、2017‐18のB1・B2入替戦でB2熊本がB1富山に3点差まで粘ったことや昨年の天皇杯では2018‐19B2王者の信州がB1三遠を69-44で圧倒し、B1で強豪の宇都宮に敗れはしたものの苦しめたのは記憶に新しい。B1とB2の格差の大きさは否定できないが、B1下位とB2上位の格差は年々狭まっていると言えるだろう。

B1.5カップ戦

現実としてB1.5リーグは構成できないがアーリーカップのようなカップ戦で対戦できないものだろうか。B2のチームからすればB1との差を確認したり、B1相手に本気で勝ちに行くという願ってもない機会になる。これではB1チームにメリットがなさそうだがそうでもない。下から迫りくるチームと対戦することでより危機感を感じることが出来るはずだ。なによりB1の意地にかけてB2に負けるわけにはいかない。この精神がレギュラーシーズンや残留プレーオフでなんとしてもB1に残るという原動力に繋がるのではないかと考える。

もし行うなら6もしくは8チームのカップ戦でB1・B2の激戦を繰り広げてほしい。2020-21開幕前に開催するとして2019-20のB1下位の三遠・島根(+横浜・新潟)、B1昇格の信州・広島、B2上位の仙台・群馬といったチームはどうだろう。個人的には想像しただけでもわくわくするカップ戦だ。

終わりに

天皇杯やアーリーカップ、プレシーズンなど僅かにしかB1・B2の対戦は見れない。2020-21はB1からB2への選手移籍が多く、例年よりはるかにB2が盛り上がるだろう。そんなB2が格上B1と戦う舞台がもう少し増えたらさらにB.LEAGUEは面白くなるに違いない。

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