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百科詩典

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つぶやきとか名言とかテレビコメントとか夫婦の会話とか、短い言葉が飛び交う日々をどうにか寛ぎたいので、情理を尽くした文章やなにげないセリフや恥ずかしい歌詞や内田樹先生の至言などなど… もっと読む
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2020年3月の記事一覧

【百科詩典】がくしゅういよく【学習意欲】

日本の子どもたちが学習意欲を失ったのは、「勉強すれば、金になる」という利益誘導のロジック…

【百科詩典】おとなのじじょう【大人の事情】

「大人の事情で」と言われた事案は、突き詰めて聞くと大抵、エライ人の「子供みたいなワガママ…

【百科詩典】けんかごし【喧嘩腰】

現代社会で「喧嘩腰」で生きている人間は総じて「平和ボケ」に罹患していると見て過たない。 …

【百科詩典】しょうしかとしょうひしゃ【少子化と消費者】

「消費者」が、これまで述べてきたように自由を求める「個人」であるとするならば、彼ら、彼女…

【百科詩典】あいのないつかわれかた【愛のない使われ方】

その思い出さえも、何かにふみにじられたような感じがした。その何かは、きっと、お金だ。愛の…

【百科詩典】もんだいのせってい【問題の設定】

リシャールはためらい、じっとリウーの顔を見た―― 「ほんとうのところ、君の考えをいってく…

【百科詩典】しゅじんこう【主人公】

すべての民話は「家族の誰かがいなくなる」(悪魔にさらわれる、壁の向こうに消えてしまう、井戸に落ちるなどなど)から始まります。 それに続くのは「それを見つけ出すことを残った家族たちは願う」です。王女さまが怪物に拉致されてしまった。王様が悲嘆にくれている、というような状況です。 その後にはじめて「主人公」が登場します。 「あなたが失ったものを私が見つけ出します」と名乗るもの、それが主人公です。 〜内田樹『困難な成熟』

【百科詩典】せいじかとこくみん【政治家と国民】

「政治家は、国民から信用されていません。しかし、もしかしたら、政治家もまた、国民を信用し…