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七五三で考えたニュータウンの神社事情

 七五三をテーマに考えた、昨年に投稿した記事です。

 11月の下旬に7歳になった次女の七五三に行きました。長女の時を含め4度目の七五三でしたが、今回はお参りする神社が変わりました。今までは徒歩10分で行ける地元の神社でお参りをしていたのですが、今年は例年のように地元のタウンニュースや神社の掲示板での案内がないので開催は無しと判断して横浜市都筑区のお隣の港北区の神社へ行きました。地元の神社には常駐の神主が不在で近隣の神社から神職が来て神事を行っています。ネットで検索すると都筑区がある港北ニュータウンでは七五三を行う神社にはアクセスできませんでした。筆者の地元の神社でも七五三の申し込みはタウンニュースで掲載されている電話での申し込みのみでした。電話をすると耳が遠くて高齢と感じられる男性が受付をしていました。高齢のために七五三をやらなくなったのではと思いました。都筑区は今年で区政25周年を迎えますが、港北ニュータウンができる30年前までは陸の孤島のような地域で人口が少ない地域でした。その地域性なのか神主が常駐する神社が少ないのでしょう。でしょうというのはネットでアクセスできる神社がないからです。神職がいる神社にはオフィシャルサイトがありますね。見当たらないのでお隣の港北区にある師岡熊野神社に行きました。

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 師岡熊野神社は東急東横線大倉山駅から徒歩10分くらいの住宅地にあります。神社の始まりは8世紀で、関東地方における熊野信仰の根拠地として、また、横浜北部の総鎮守の宮と呼ばれているのです。隣接する法華寺とは明治元年の神仏分離までは一緒(適切な表現かな?)でした。歴史的にも皇族や徳川将軍家からも崇敬が篤かったそうです。本殿も社務所も立派で平成17年と26年には「平成の大修造」を行われました。スリッパをはいて本殿の中で参拝しました。女性の神職が詔をあげていました。立派な建物には神話を描いた大きな絵画が何点も掲示されていました。リッチな神社です。帰ってから神社の事情をネットで調べると国内には8万近い神社があるのですが神職は1万人だそうです。都会や観光地の有名な神社はリッチなのですが神主の多くは複数の神社の神主を兼任しており「神主(かんぬし)」は、「食わん主(くわんぬし)」と自称すると言う自虐的で笑えない話が紹介されていました。お寺と比べてみても地元都筑区では僧侶が常駐するお寺は結構あります。建物や門など立派できれいです。アジサイや蓮の花などで有名なお寺もあります。それと比べると神社は明らかに見劣りがします。失礼ながらこの神社にはご利益があるのかと疑問に思う方もいるのではと考えてしまいます。少子化で神職希望者も少ないようです。明るくない話ですね。

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 今年は元号が平成から令和になりました。新しい天皇陛下が即位しました。師岡熊野神社での七五三は参拝者が多数で何組か揃ったら順番に行っていました。我が家のようなケースの家族もいたのでしょうか。参拝は無事に終わり一安心しましたが、十数年後の長女の成人式には神社の様子はどうなっているのでしょうか。難問を抱えた令和初の参拝でした。

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