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地域医療構想を専門家以外の誰でもわかるように簡単にまとめたい⑦

数年前から「地域医療構想」という言葉を見聞きするようになってきた。でも専門家以外には分かりにくいし、なんだか難しそう。医療や介護の人じゃなかったら知らなくてもいいの? 何だか知っておかなければ人生を損しそう。一般の人にもわかりやすい記事って少ないよ。だから簡単にまとめたいと思う。

社会保障


国民皆保険体制は、1961年、国民健康保険法の改正で確立された。世界でも注目されているこの制度が出来て60年なんだと思う。自分の親より歴史が浅い。

医療保険の加入者が保険料を出し合い、病気やけがの場合に安心して医療が受けられるようにする相互扶助の精神に基づいたものである

社会保障制度は、疾病・負傷・分娩・廃疾・死亡・老齢・失業・多子その他困窮の原因に対して、保険又は、公の負担において経済保障の途を講じるものと政府の文章では難しい言葉づかいで説明されている。

政府は、生活困窮に陥った者に対しては、国家扶助によって最低限度の生活を保障するとともに、公衆衛生と社会福祉の向上を整備している。

これは、すべての国民が文化的社会の成員たるに値する生活を営むための制度であるとも説明されている。

要は、国民から税金として集めて、政府主導の保障費として分配して助け合いしましょうという意味です。

2025年に向える超高齢社会に伴って、医療や介護を必要とする方が増加すると推計されています。国民から集めた保障も限られたものだから、医療・介護の資源を効率的に活用しましょう

そのために、いまある病床を役割に応じて機能の分化と連携を進めて、質の高い医療提供体制を整備することが重要です。というのが近々の課題。無駄があるなら見直してくださいというのが【地域医療構想】という医療計画ということ。

政府は、対策として、在宅医療の充実をはじめとした地域包括ケアシステムの確立、医療・福祉・介護人材の確保等の施策方向を示している。各都道府県が中心になって、地域住民が安心して生活するために、自由に簡単に医療施設を受診できること。そして良質な医療サービスを交通の便も含めて少ない負担で享受できる環境整備をすること。と指示している。

この医療計画は、2013年の実績を基にした将来必要病床量が計算されて体制最重要課題とのひとつに挙げられ2014年医療計画に盛り込まれてきている。

医療圏という区分が、1次、2次、3次の3種に地域別にわけて計画されている。一般の人は、そんな区分で計画事が進められているなんて意識していないよね。日本は、自分で行きたい病院に自由に何度でも行けるのがありがたいと思う。

この制度が、長く、国民の健康を相互に扶助され続けていくものであってほしい。そのための税金分配であってほしいと願う。

◧1次(医療圏)は、地域保健法で定められた日常生活に密着した健康管理や予防のサービスで診療所やクリニックが担う領域のこと

◧2次(医療圏)は、入院治療を主とした病院が担う範囲を人口や病院の数でエリア区分された領域のこと

◧3次(医療圏)は、1次や2次で担えない特殊な領域を超えた範囲を担い一般には都道府県単位での領域のこと


ここまで読んでくれてありがとうございます。日本での生活が健康に笑顔が絶えない世界であるように共に働いていきたいと思います。


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