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複雑性の高い今こそ、人事も総務もAgileに!

11/17、18日にAgile Japan2020に登壇させていただきました。

そこでお話しした内容が当日のみならず、継続して感想や質問などいただいていたので、ここにnoteとしてもまとめていこうと思います。

当日のテーマはこんな感じ。

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 コロナウイルス蔓延前に自ら手を上げ、管理部門を兼務して「リモートワーク制度」を立ち上げた話を中心にお話しさせていただきました。

 事例セッションではあったものの、多くの反響をいただいたのは、「行動指針としてアジャイルマニフェストを常に意識していたこと」によるものだと思います。

アジャイルマニフェストと言えばこちら。

もちろん、"ソフトウェア開発宣言"というだけあって、ソフトウェア開発が起点ではありますが、私はいろんな分野に応用が効くと思っています。今回は具体的に「リモートワーク制度を作る」という軸での応用例をお話ししました。

世はまさに不確実な時代

さて、今年は大変な年になりました。コロナウイルスが猛威を振るったことを抜きにしても、近年はVUCA時代と言われ、時代の転換期と言われています。

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今から10年前には予想ができないこともたくさんありました。

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 私たちの周りのテクノロジーを見ても、「ネットワークの高速化」により、スマホを一人一台手に取り、個人の嗜好や生活のデータがネットワークを経由し、ビッグデータとしてクラウド環境に蓄積されるようになりました。

 これにより、今まで手に入れることのできなかったような具体的で至極個人的な情報を使って、サービスの個人最適が可能になりました。

 つまり、ユーザーそれぞれにパーソナライズした複雑な提案と価値提供が求められるようになりました。

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これにより、「正しいと言われたもの」すぐに陳腐化し、絶対的な答えを導くことが難しく、素早い判断を伴って、「納得解」を継続して出し続けることが必要となりました。

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ソフトウェア開発においてこのような価値に出会った人たちが実は存在します。

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その人たちが私たちに残してくれているもの。それが「アジャイルマニフェスト」なのです。

私の事例:リモートワーク制度構築にアジャイルマニフェストをどう応用したのか


2019年4月、私は社内からこんな声を聞くことがありました。

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そして、世の中では「リモートワークデイズ」というイベントに多くの企業が参加している一方、自社が何もできていないことにもやきもきし、直談判して、その役職を兼務することを決めました。

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そこでまず始めたことは、チームを組成することでした。チームは

・若手で組成

・スペシャリストを集める

ということを心がけました。その背景にはアジャイルマニフェストの一節から、こんな意図を持っていました。

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そこから5つの施策を実施しました。これらの施策の実施も全てアジャイルマニフェストを行動指針として進めてきました。

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開発以外にも今こそAgilityを!

 ここで事例として挙げてきた通り、不確実性に向き合っていく中で、アジャイルマニフェストを念頭において行動することは、私たちに多くの活力を与えてくれます。

 複雑でややこしいことに直面したら、一度アジャイルマニフェストに目を向けてシンプルに捉えることを意識してみると良いかもしれません。

おまけ

 ちなみにリモートワーク実施後のアンケート結果で面白いものがあったのでここにそっと置いておきます。

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いつかコロナとのより良い共存ができるようになった世界でさらに密なコミュニケーションが取れるようになることを願いたいと思います。

主にPjM、PO、セールスエンジニア、AWS ソリューションアーキテクトなどを務める。「映像業界の働き方を変える」をモットーにエンジニア組織を超えたスクラムの導入、実践に奔走。DevLOVEなど各種コミュニティーにおいてチームビルディングやワークショップのファシリテーションを行う