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Agileってエンジニアだけのものじゃないよ?

こんにちは!株式会社IMAGICA Lab.  でプロダクトオーナーやスクラムマスターをやっている、はちと申します。

今回はこの場をお借りして、エンジニア1割の組織でAgile文化を養生している私たちの場についてご紹介します。

はち is だれ?

 株式会社IMAGICA Lab. で働く生え抜きエンジニアです。

主なお仕事はプロダクトマネージャー、プロジェクトマネージャー、インフラエンジニア(AWSソリューションアーキテクト)、セールスエンジニアといったあたりです。

幼少期に映画「ジュブナイル」と出会ってから、映像業界を志し、現在は「映像業界の働き方を個人で働く業界からチームで働く業界へ」をミッションとして日々、エンジニア組織を超えたアジャイル文化の形成、実践に奔走しています。

 コミュニティー活動では「DevLOVE」「Media-JAWS」「ButteflyEffect」の運営メンバーとして活動し、色々な勉強会での登壇やワークショップなどを行なっています。

※ 過去の登壇資料はこちら

 ちなみにブログもやってまして、私の思っていることやワークのコツ、イベントレポート、読書感想などを徒然と書いてます。

IMAGICA Lab. is 何?

 そして、私はIMAGICA Lab.という会社で働いています。

映画やTVが好きな方はご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、「IMAGICA」です。(2018年10月に合併に伴い改名しました。)

 というわけで、1000人超の会社ではありますが、ほとんどが映画、TV、CM、配信、DVD/BDなどの作業を担当しており、実はいわゆるIT系エンジニア(ここではソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク、インフラ含めて)は全体の1~2%しかいない組織です。

そんな中で、エンジニアか否かに関係なく、Agileを推進している場をちょっとばかし紹介します。

エンジニア組織での取り組み

 まずは、イメージしやすいエンジニア組織の取り組みから。

あるとき、私はある書籍に出会って思ったのです。

 この状態になっていないか?そして、これってエンジニアか否かなんて関係ないなと。それと同時にこれはお金やシステムがなくても解決できるのではと。

と思いました。

そこで、始めたのがこんなことです。

 元々はRedmineやJiraなどを使っていました。ただ、毎日が現場部門(うちでいう編集やMA、エンコード作業を行なっている部門)や営業と本当の意味でのDevOpsで取り組んでいるので、エンジニア以外ともインタラクティブにプロジェクト管理ができるようにnulabさんのBacklogを使っています。

そして、全てのタスクをBacklogに入れています。そして、APIを使って、タスクを可視化しています。これにより、プロジェクト毎の稼働や個人単位の忙しさを可視化する仕組みを使っています。

 ただ、可視化するだけでは意味がありません。それが能動的に見に行かなくてはいけない状態だと、忙しい人は見ないですよね?というわけで、社内に転がっていた52インチのモニターで常に表示し、自然に目に入る状態にしています。

 また、大事なのはコミュニケーションです。ということで、スクラムのセレモニーであるDaily Scrumを部署で行います。この写真はファイブフィンガーでそれぞれの気持ちやモチベーションを可視化している様子です。

 ふりかえりも同様です。部署の今週の出来事に対し、KPT-Aでのふりかえりを行なっています。

エンジニア組織以外での取り組み

 実は先述のDaily Scrumやふりかえりさらにはワーキングアグリーメントなどは、社内ナレッジシェアで共有したところ、興味を持った部署が多く見学に訪れ、各部署でも展開されています。

 左の写真はVOD配信作業部門でDaily Scrumを朝会と読み替えて、毎回のファシリテーションをローテーションで行うためのマニュアルです。

 真ん中はDVD/BD部門の朝会の様子。音の漏れないプレビュールームで行うことで内容に集中できるのが特徴です。

 右はとある部門のリーダー陣のワーキングアグリーメントです。「寝る!」が印象的ですw

 前述の通り、ほとんどのプロジェクトが職種を横断で進みます。そのため、プロジェクトのスタート時点では、インセプションデッキそ作成したり、価値観ババ抜き(インストラクターの資格があるので、お声がけください!)やドラッガー風エクササイズで価値観や期待値をすり合わせます。

 そのほかにも立って仕事ができるスペースや

 モブワークができるスペースもあります。どれもお金はほとんどかけていません。このスペースはモブプログラミングだけでなく、営業と一緒にプレゼン資料を作ったり、エンジニア以外のコラボレーションにも使っています。

 この写真は開発部門のものですが、そのほかにも月間 MVPとして今月おこった感謝したい出来事を集めて、ドット投票をし、その月の MVPを決め、みんなで「ありがとう」を伝え合う場を作っています。

 また、総務も現場部門もカンバンやKPTを導入していたりもします。

最後に

 実はこれらは今年初めにとあるイベントでお話しさせていただいた内容です。

ですが・・・

 今はさらに多くの事例があります。具体的にはエンジニア以外向けの研修にアジャイルプラクティスを導入したり、経営層を交えた合宿でアジャイルの考え方を導入したり・・・

そんなお話がAgile Japan当日のこの時間でできればと思ってます。

ぜひ、画面上部と下部の❤️マークを押していただいたり、拡散いただけたら嬉しいです。

そして、Agile Japanでぜひお話ししましょう!

P.S.

直近ではXP祭り2019やs-dev talksなどでもお話しさせていただく予定なので、そちらもお楽しみに!

主にPjM、PO、セールスエンジニア、AWS ソリューションアーキテクトなどを務める。「映像業界の働き方を変える」をモットーにエンジニア組織を超えたスクラムの導入、実践に奔走。DevLOVEなど各種コミュニティーにおいてチームビルディングやワークショップのファシリテーションを行う