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沖縄拳法空手や音楽のこと(趣味の話)

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私の趣味は、空手(流派:沖縄拳法)と音楽(エレクトーンやピアノやギターなど)が趣味です。小さい頃、父から一流の趣味を持ちなさいと言われれ、いつの間にか取り組むようになっておりまし… もっと読む
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空手の型、沖縄拳法で初めに覚える型ナイハンチ初段から五十四歩の凄さと面白さについて。

本日は、空手の型の凄さと面白さについてです。 今から約30年程前、私が学生の頃、中村丈人先生からよくこう言われました。 「型はやっているか?若いうちは組み手中心でいいけど、 型の鍛錬も疎かにするなよ。型は一生だよ。」 さて、沖縄拳法で初めに覚える型「ナイハンチ初段」 やればやるほど奥が深く、今でも新しい発見や成長を感じます。 まず特徴的なのが、横の動き。 ナイハンチ立ちの姿勢は、 「横」から押されても骨格でしっかりと耐えることができる強い立ち方です。 もちろん攻撃に

沖縄拳法中村道場での先輩からメッセージ:「これからたくさんの壁を経験する。困った時は、まず教えてくれる誰かを探すより、まず必死に練習してごらん。不思議だけど、頑張っていれば、素晴らしいタイミングで教えてくれる方が現れるよ。」

今から30年以上前、私が高校生だった頃、 沖縄拳法中村道場に入門したての頃のお話です。 入門して一年目、ある壁にぶち当たっていました。 「左手の使い方(突き)」についてです。 右利きだった私は、左の使い方が苦手、 試合で振り回しても当たるはずもなく困っておりました。 そんな時、先輩からある言葉を頂きました。 「これからたくさんの壁を経験する。 困った時は、教えてくれる誰かを探すより、まず必死に練習してごらん。 不思議だけど、頑張っていれば、 素晴らしいタイミングで教

沖縄拳法中村道場中村丈人先生の後ろ姿と習い手にとっての「運・鈍・根」

私が高校生だった頃(30年以上前) 沖縄拳法中村道場での練習中、こう思うことがありました。 「空手の型や地味な基本稽古より、 ウエイトトレーニングの方が効率が良いのではないか? 試合に勝つだけの練習だけでいいのではないか?」 先輩がそれに気づいたのか、 習い手に必要な3つの事を教えていただきました。 「運・鈍・根」 運・・・先生に出会う「運」 鈍・・・先生からの教えについて「鈍感」な事 根・・・繰り返し続ける「根気」 「道場に来た時点で運はついている。 大事なのは、

「休符は休みではなく、休みがあるという事」音価(音楽の価値)の話と空手の引手の話。

今回は、私が大学生の頃、約30年ほど前のお話です。 毎週月曜日が、ヤマハ音楽教室でのレッスン日、 火〜日曜日にかけ課題曲を一生懸命に取り組み・・・、 さあ、レッスンです! 課題曲の演奏は順調に進み、無事弾き終わりました。 自分では、なかなか良い演奏だったと思いました。 しかし、先生からあるポイントを指摘されました。 実は、その指摘が、 現在まで繋がるものとなります。 その指摘は、「休符」でした。 「ひろき君は、演奏の中で、休符の部分を休んでいたでしょう」 「休符

BGMにおける「場との調和」:音楽の演奏における主役と脇役。沖縄フルーツランド「トロピカル王国物語」の音楽について

本日は、以前書いたお話の「後日談」になります。 前回の内容、 フランス料理店での演奏は、 楽譜通り気持ちも込め弾く事ができ、 自分なりに納得しておりました。 何より、緊張すると手が震えるという弱点も克服でき、 先生には、よい報告が出来そうです。 さて、次のレッスン日、 予想外の事が起こります・・・。 開口一番、 その日の演奏を指摘されたのです。 「ひろき君の演奏は『自分の演奏を聞いて!』というものだった」 お店では、 お客様が「主役」 弾き手は「脇役」 つまり、

「場数を踏む事」そして「覇気」、沖縄拳法中村道場中村丈人先生のお話

本日は、私が高校生の頃(今から30年以上も前)のお話しです。 私は学んでいる空手は、沖縄拳法(開祖:中村茂1891〜1969)という流派です。 私の地元名護市で発祥したという事もあり、沖縄拳法中村道場(中村丈人1934〜)への入門を決めました。 中村丈人先生は、基礎練習や型や試合などの練習は勿論の事、 「多くの場数をこなすよう」常々言っておりました。 特に演武などは、地元のお祭りから大きな大会まで出来る限り出ておりました。 当たり前ですが、人前での演武は緊張します。 し

「空手の突き」と「ピアノの打鍵」のコツは同じ。「一流の趣味を持ちなさい」に隠された父親からのメッセージ

小さい頃、父親から「一流の趣味を持ちなさい」と言われました。 プロになりなさいという意味ではなく、 人前で披露できるものを持ちなさいという意味です。 父は、私が代表を勤めている沖縄フルーツランドの2代目社長であり、 沖縄の楽器「三線」の師範免許を持ち、各賞なども受賞しております。 それがきっかけなのか、私は空手を習い始めました。 地元の名護市で発祥した「沖縄拳法」という流派です。 沖縄拳法(開祖:中村茂1891〜1969)は、 頭部や手や胴に防具をつけ実際に当てる試合

人前での演奏と震える手。感謝のクリスマス②

前回の続き、 大学1年生の頃、初めてのエレクトーン発表会で指が震えてしまい・・・大失敗。 それ以降、人前での演奏は怖くなりました。 先生より、克服の為、 「発表会や演奏会などできる限り参加する事」を提案されました。 それから3年後、大学3年生になりました。 人前での演奏は・・・、 相変わらず指は震えています。 寒さも厳しくなった11月のある日、 先生からとんでもない提案がやってきました。 「演奏の仕事をやってみなさい!」 クリスマスの2日間、フランス料理店での演奏です

人前での演奏と震える手。感謝のクリスマス①

今回は、私が大学1年生の頃、音楽の発表会に初めて参加した時のことです。 初めて人前でのエレクトーン演奏、 高校時代から空手の大会やイベントなどに参加していたので、 いつも通りやれば大丈夫だと軽い気持ちでいました。 練習はしっかり行い、演奏の日を迎えました。 会場では、いつもの緊張感、大丈夫そうです。 演奏開始・・・、 なんと、手首から下の感覚がありません。 頭は真っ白・・・、全く何を弾いているかもわかりません。 最悪の結果です。 終わってから分かりました、 緊張する