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協力隊になって4ヶ月が経った。

飯舘村に来て4ヶ月が経ちました。


僕は今、真っ暗なトンネルの中にいる感じです。(日々無力感に苛まれている。)

活力がなくなり、自信がなくなっていき、

何もできていない自分にイライラし、
何かしようとすると誰かに迷惑をかけてしまう気がしていしまいます。

なんかもう八方塞がりです。


そして日々、人間として生きるってなんだろうって思いつつ、同調圧力にも耐えつつ、他人との違いを容認しつつ共存する方法ってあるのかなって考えながら、いつになっても他人との距離感やコミュニケーションに悩みながら今も生きています。



ここに来る前から、僕に何ができるのかわからなかったし、そんなに凄いことができると過信してはいなかったですが、、、


17年やってきたゴルフから離れ、
地元からも離れ、ある意味ゼロからの再スタートでしたので、辛いです。



目次

⚫︎ここに来たキッカケ。
⚫︎地域おこし協力隊とは?
⚫︎最初の3ヶ月で経験出来たこと。
⚫︎今の現状(今年度)。
⚫︎気づいたこととこれからのこと。


⚫︎ここに来たキッカケ。


まず、ここに来たキッカケは、
地域おこし協力隊の松本奈々さんが行っていた、

「Bound for IITATE」プロジェクト

https://cocolococo.jp/30517

の募集要項を発見できたことです!



実は昨年。僕は弟と
動画・映像制作会社を立ち上げており、
クリエイティブ拠点をつくるというプロジェクトにすごく親和性が高そうだと思ったので、飯舘村に興味を持つようになりました。


立ち上げたばかりで、弟と2人でやってる会社なのですが、昨年はコロナに見舞われ、決まっていた仕事もなくなりました。

その中でも、社会課題解決に寄与したい!挑戦したい!という気持ちから、この2つの講座を受講させていただきました!


⚫︎動画プロデュース講座

https://newschool.newspicks.com/overview5

⚫︎ THECREATIVEACADEMY
クリエイティブディレクター養成教育プログラム

https://goinc.co.jp/creativeacademy/


とても素晴らしい講義で、めちゃくちゃ実践に活かすことができました!!

だからこそ、ここで学んだことを活かしたいと思っていた時に、飯舘村のプロジェクトを発見したこともあり、

僕の中では、地域おこし協力隊になれることは
とても貴重で有意義な時間になると思っていました。


⚫︎地域おこし協力隊とは?


ここで改めて、総務省が定める地域おこし協力隊の定義と、契約体制を確認したいとおもいます!


地域おこし協力隊

地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR(パブリックリレーションズ)等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。(総務省HPより参照)


これをみると、地域おこし協力隊の
目的とされるのは、都市から田舎に定住するための活動だとも捉えることができると思います。


いわゆる、国の予算(公金)を使うわけですから、都会から田舎に定住するための予算。

というよりは、そこに定住するだけでなく、
結果的に地域を盛り上げてくれたらありがたいということで作られた制度なのでしょうか?

(詳しくは分かりませんし、僕の個人の意見なので、ここはスルーしていただいても構いません。)


まぁ、過疎地域に移住・定住を推進させる動きは近年活発に行われていますからね!

ちなみに、総務省は現在の5000人から、
令和6年までに8000人にする目標を掲げています。


その1つの手段が地域おこし協力隊なんだと思います!

契約体制



協力隊は各地方自治体と契約をするのですが、
大きく2つあります!
「雇用契約あり」と「雇用契約なし」の2種類です!

「雇用契約なし」の場合は、特定の団体と雇用契約がない「個人事業主」と、民間企業、商工会観光協会あるいはNPOなどの「何らかの地域団体との雇用関係」がある場合があります。

2019年1月に実施されたJOINのアンケートによると、受入の地方自治体との間雇用関係がある協力隊が82%であったのに対し、雇用関係がない協力隊は18%に止まりました。

そして、僕は飯舘村役場との契約体制は、
業務委託でしたので、「雇用契約なし」の方でした!

業務委託の定義

業務委託契約は会社が業務を外部の企業や個人に委託する際に行う契約です。 これを受けた側は、労働力ではなく仕事の成果を提供します。 会社員や派遣社員とは異なり、会社と雇用関係を結ばず、対等な立場で業務を遂行します。 そのため、会社側から業務の進め方に対して、指揮命令を受けることはありません。



この説明にもある通り、業務委託契約の場合の協力隊は、役場職員ではありませんし、

この双方の間に上下関係は本来はないはずなのです。

これを前提にお話ししていきたいと思います。

⚫︎最初の3ヶ月で経験出来たこと。



まず、契約を結んでからびっくりしたのが、

「Bound for IITATE」プロジェクトへの参画で応募したのに、

君は君で、やることを考えてくれ。
と別の企画を提出して欲しいと言われたことです。(飯舘村はフリーミッションでの募集をしてました)


全く考えていなかったことでもあったので、
正直びっくりで、僕に何が出来るんだろう??
と途方に暮れていました。


そんな中、ちょうど震災から10年目を迎えるタイミングで、動画を作りたい。というオファーを役場からいただけることができました。


とても難しいご依頼でしたが、
飯舘村のことを知ることや、考えることができたので、ほんとご依頼していただけて嬉しいかったです。

動画↓

https://youtu.be/18L4qM0Yglo




なので最初の3ヶ月は、
⚫︎役場の方々へのご挨拶
⚫︎引っ越し
⚫︎コーヒーのイベント開催
⚫︎動画制作

とありがたいことにやることがたくさんあったので、あっという間でした。

⚫︎今の現状(今年度)


そうしているうちに、
今年度の活動が始まりました。


新たに年度企画書を作り、提出しました!


3年後にカフェ開業に向けた、
定期的コーヒーイベントの開催や

村民との交流のための活動

パターゴルフ体験会などです!

それと平行して、動画での継続的な情報発信も企画書の中に盛り込みました。



その企画書も無事受理され、
「今年もたくさん地域のために活動するぞ!」
と思っていた矢先。


問題が起きました。


先程もお話ししましたが、協力隊は
活動費用として、年間200万の予算があり、
業務に必要なものはこの予算内なら、購入が可能とされています。


ですが、僕が情報発信するためのパソコン(動画編集ができるスペック)を持ってなかったのに、

実績がないから買えない。と言われてしまったのです。


そもそも予算内ですし、
実績を出すにも、パソコンは必要なはずなのですが、

今あるパソコンでいいじゃないのか?
会社の機材で作れるのではないのか?

などという理由で、購入することに了承を得られませんでした。


まず、僕のパソコンでは、スペックが足りなくて、動画編集ができない。
そして、会社の機材を別の活動のために無償で当てることはできないので、

と伝えても、、、ダメでした。


役場に提出する書類を作ったりもするんですけどね。



とはいえ、やはり実績がないとダメらしく、

上半期の実績を見てから、下半期に購入許可が下りるかもしれないと言われました。


また確認なのですが、
そもそも業務委託契約なので、上下関係もなければ、僕の活動も契約書に書かれている内容以外の活動を制限することもできないはずなのですが、

今やっている他のお仕事も控えて欲しいとも言われましたし、募集要項と違いすぎて、、、💦


そういう大切なことは、
しっかり事前に書面で伝えるべきだと思いました。


僕が見た募集要項には、こう記載してありましたから、このギャップには驚きです。



なので、冒頭にも書いたように、

僕の1番やりたいことでもあった、情報発信をするための機材を買えないことで、

真っ暗なトンネルの中にいるみたいな感覚に襲われています。


飯舘村に住んでるからこそ、切り取られた一部の情報だけでなく、網羅的に長期的に尺も気にせず、情報発信ができると思っていたのですが、

なかなか難しいしものです💦


なので今は、やることが少なく、
先輩の協力隊のイベントのお手伝いをしています。


先輩たちはとても優しく、
みんな僕の話を真剣に聞いてくださり、
いつもアドバイスをくださってとても心強いです。


まぁ、嘆いていても現状は変わらないですし、これからもこの村で活動ができるように頑張るしかないですが、役場とのコミュニケーションは難しいですね😥


⚫︎気づいたこととこれからのこと。


初めて自治体とお仕事をして、
そもそも誰のための行政なのかな?ってすごく感じました。

国民のためじゃないのかな?
村民のために活動するんじゃないのかな?


でも、どうでしょう??

目の前の上司から好かれるためですか?
隣の人と仲良く過ごすためですか?
毎日、役場に出勤することが偉いのですか?


これらが目的になっていては、
大切なことが見えなくなってきてしまうと思うのです。


村政は、村民のためのはずですが、
村民と交流もせずに、村民のためというのは違和感があります。


今は、みんなでつくる村というよりは、
役場がつくる村に感じます。


映画「天気の子」にも出てきたセリフですが、

大人になると、大切なものの順番をいつの間にか入れ替えられなくなってしまう。と。


まさに、そんな感じです。



今、ニュースでは、
議員さんの目をつぶる問題が結構取り上げられております。


その議員さんは、テレビのインタビューで、
寝てはいない!目をつぶってだだけで話は聞いている!と主張しています。

なんか、学生と同じ言い訳をしていて、
これで公金を毎年数千万貰ってるのか?と思うと、びっくりです。


今までの実績で満足して国民のために変化を受け入れないのであれば早く世代交代をしてもらいたいものです。



この発言は誰かを攻撃したくてやっているわけではありませんが、攻撃してしまっていることも自覚しています。

ですが、僕は言いたいのです。

時代は変わった。
予測不可能な時代になったと。

だからこそ、社会の変化を予測し、
対応していく力ではなく、
自らが主体となり、
社会を変えていく力が求められる。


変わることを恐れず、変化を愉しむ。
自らの意識の変化が時代の変化の主体となれる。


そんな時代なのだと。



とはいえ、文章や言葉だけだと、
反発を生んでしまうので、


誰もが持っている、
クリエイティブの力で、
若者が活躍できる世の中に向かっていけるよう、
これからも企画と行動で示していきたいと思います!!


そして、改めてここで何ができるのか?
を僕なりに考えながら活動できたらいいなと思います。


読んでいただきありがとうございました!

松尾洋輝

自治体とは?
国の一定の地域をその場所的要素とし、人的要素としてその地域内に住所を有するすべての者を構成員とし、国法によって認められた公権力その他の権能をもって公共の福祉の実現を目的とする公共事務を処理する権限を有する法人格ある団体をいいます。(有斐閣 法律用語辞典 第3版)

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