見出し画像

111:小説形式:「すいません。家庭の事情でやめます。」を言わせない方法。 11

111:小説形式:「すいません。家庭の事情でやめます。」を言わせない方法。 11

■初夏のセミが鳴き始めたころ。
佐伯は、須藤に教えを請うていた。


「会社がリファラル採用を推進するにあたり、
佐伯の課も変貌をとげないといけない。」

こう言ったのは須藤だった。

佐伯も同感だったが、腹落ちしない部分があった。
須藤の言っていることは理解できたが、まずは来月退職を控えている
佐藤の件をなんとかしたかった。

佐伯
「須藤、それもわかるが、まずは佐藤の退職をなんとか食い止めたい。
何かいい案はあるか?」


須藤
「バカ、焦るなよ。」


須藤は焦る佐伯に対して、諭すようにいった。
その目はまっすぐに、佐伯に向けられていた。


須藤
「リファラル採用をするってことは当然、
社員がこの会社に「残りたい」と思ってもらうのが大事だ。
つまり、佐藤の退職防止にも、当然効果が出る。

もちろん、絶対に佐藤を食い止められる保証なんてないが、
まずは、オレを信じてくれ」


その言葉は、不思議なあたたかさがあった。

こいつにすべてを委ねよう。

そう思わせる、不思議なあたたかみだ。


これまで自分を中心に、誰にも相談せず、
苦しい局面も一人で乗り切っていた佐伯だ。

ビジネスにおいて、このような「あたたかさ」
を感じることははじめてだった。

まるで、母親に守ってもらうような、
そんな「力強く、そしてあたたかい」

不思議な感覚だった。

■佐伯は言った。
「わかった。そして、まずオレはどうすればいい?」


須藤は笑顔で答えた。
「まずは佐藤の面談をセッティングしてくれ。
オレも同席するからまずは面談を横で見ててくれ。」


佐伯はできるビジネスマンっぽく、
その場でスマホを取り出し、佐藤に面談の予約を入れた。

佐藤の退職は8月末。
面談予定は、8月1日に設定した。


須藤
「よし、来週佐藤と面談するとして、
佐藤の件は一旦忘れて、作戦タイムにうつろうか」


須藤は佐伯の1番の懸念事項である
佐藤退職の件、いったん佐伯の頭から離すようにした。

佐伯に、重要なことをしっかり理解させるためだ。


■須藤
「佐伯、まずはこれを覚えていてほしい。
リファラル採用を推進するには、まずは社員の心情を理解するのが大事なんだ。

須藤は、会社で働く社員の心を4段階で書き表した。


(1) 退職したい
(2) 退職しようか迷っている。
(3) どちらでもない。
(4) この会社に残りたい



須藤
「たとえば、こういう社員がいたとしよう。

人間関係悪く、会社をやめたい。でも給与がいい。家賃補助も出ている。
条件面はいい会社だ。なかなか辞める踏ん切りがつかない。

この社員は1~4、どこに当たるかわかるか?」


佐伯は、少し迷いながらいった。
「3か?」


須藤はいった。
「そう思うかもしれない。だが、これは既に黄色信号。
つまり、2なんだ。」


佐伯は顎に親指をつけて、顔を上にあげて考えた。


須藤
「お前が3と言った。これがどういう意味かわかるか?」


佐伯
「いや、全然見当がつかない。」


須藤
「お前の課だけではない、世の中のほとんどの会社が
同じ考えを持っているということだ」



はたしてその言葉の意味するところは?



次回に続く。

★やめない!若手社員教育のお客様の声
https://www.youtube.com/watch?v=nkq1S1UT3js&feature=youtu.be


★辞めない!若手社員のカリキュラム(研修)
https://www.youtube.com/watch?v=aiOdyHNJoXg&feature=youtu.be


★★会社を辞める理由、仕事を辞める理由を未然に防ぐことになり、
思わず「残りたい」いわしめる企業を目指しましょう。
※当NOTEは、
基本的に本音、かつ本当にあった事例を書いていきます。
ぜひ、フォローをお願いします。
コメント大大大歓迎です!お待ちしております!


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

ほんとう、励みになります。ありがとうございます
1
新入社員向けビジネス研修を実施。 営業、事務員、エンジニアなど、幅広い若手の教育、メンタルフォローを実施している。 ●期待できる効果  ・行動し続けるためのモチベーション維持。 ・人格向上  ・既存/新規の営業力向上  ・メンタルケア・経営者マインド
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。