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ブランド立ち上げに必要な『お金』

ちらっと表題の件をご質問いただいたので、個別にお答えしようと思ったのですが
よくよく考えたら過去にも「個人でもブランドって始められますか」という質問が結構あったことも含めて、このnoteに書いておこうと思います。(状況や規模によって凄く それはもう凄く変わるものなので、具体的な質問でしたらお時間は頂きますが個別に答えます)
 あくまで今回は 「かかるお金」 なので、採算取れるか云々は無視して書きます。そもそも採算なんてのは……げふんっ(咳払い)。

かといってある程度モデルケースがないと金額も答えられないような質問でもあるので、せっかくなので自分のブランドを例にして書いておきますので、規模の大小次第では
「こいつよりはでかくやるからもっと必要だな」とか
「もっとコンパクトだから、もう少し少なく済むかな」
と参考にだけしてください。
※服は素材やデザイン、縫製のクオリティ、販売方法etc...で青天井とは言わないまでも幾らでもお高くなりますので

ここで例に挙げる為に、僕のブランドでやっていることをざっくり書くと、販売しているものは
・オリジナル商品(在庫リスクあり)
・Vintage商品(在庫リスク有り)
の2種となっておりますが、ブランドの立ち上げの初期費用なので、あくまで「オリジナル」商品を展開するにあたってのお金をお伝えします。
まず下記の事をどのくらい考えているのかを頭に思い描いてください。
項目ごとにうちの場合を添えて書いておきますので、それを参考にしてください。その添えて書いている僕の場合はこれだけかかってますという金額は最後に書きます。めんどくさい場合は②番だけ見てください。
(うちの商品がどういったものなのかはネットショップのURL貼ってますので、そこででも見てください。)

では書きます。5つ(A~E)まずは自分なりの答えを持ってください。

①立ち上げる際に考えておいて欲しい5項目

A.デザイン数を幾つ作るのか(作りたいか)
1デザインのみで勝負するのか、世界観見せるために多く作るのか。
うちの場合は10デザイン(1サイズ展開)を目安にしてたので、その中でトップス(シャツとか)ボトムス(パンツとか)アウター(コートとか)の割合を決めました。
B.商品の上代(販売価格)はどの程度なのか
卸販売をするにせよ、小売にせよ、自分の商品がこの値段で販売したいと考えておく。そこから下代や製品原価を考えていかないと、使える素材や縫製工賃が後から「こんだけしかないのかよ!」という事になってしまいますので。うちの場合は平均2万~3万円を目安に考えてました(軽衣料から重衣料の平均値)
C.販売方法・経路はどうするのか
2に書いた卸売りするのか、小売りするのか、小売なら店舗持つのかネットショップなのか…どちらもなのか。これによって商品の原価がどこまで使えるのか決まってしまう部分と、販売する場所の選定も変わってくるのです。
うちは当初は小売のみと考えて、かつ、実店舗は持つと決めていました。受注とるにせよ何にせよ1デザイン10着は先行生産も(在庫になっても)すると覚悟決めてもいます。
D.販促(プロモーションや宣伝」はどうするのか
雑誌などの媒体に掲載するのか、商品撮影はどうするのか、展示会や販売会やるのかなど。
その依頼先(金額だけでは測れないけれど金額で当然クオリティは変わる)の目処があるか。僕の場合は無償では無いにせよ、かなり格安で対応してもらった(プロではないところで対応したということ)経過があり、受注会も初回はネット上で行いました。
E.生産背景はどうするのか
自分で縫うのか、パターンは?他社や他者に依頼するのか。
基本的に自分だけで全てを対応する人はレアな存在だと思うのですけどね…(職人さんでオーダーメイド品作られる方やハンドメイド作家さんなどくらいかな)。
うちの場合は自分の所も含めてはいますが工場で縫製はするし(縫う人にお金が発生する)、パターンはパタンナーに依頼しています。
 ただ、いきなり鳶職人が服作ります とか言い出したわけではないので、それなりに今までの関係性を各先と持っていたのは強みです。頼める場所や相手は居た という事ですね。

②僕(01u10)で掛かった初期費用

先の記述部分を考えてもらって、上に書いた条件をまとめたら僕の場合は下記になり
・10デザイン作成(自分で)
・パターン・量産縫製は外注
・上代平均30,000円
・1デザイン10枚は生産(つまり100枚生産)で材料手配
・雑誌等への掲載はなし、撮影は最低限のコスト
・販売はネットショップ+小さなアトリエ(スタッフは自分のみ)
これを元に掛かった費用は

2,000,000~2,500,000円 

でございます…!細かくは下に書いておくので興味ある人は見ていただき、自力でやれるところをやっただけ実費は減ります(その分時間はかかります)し、型数を減らす・完全受注生産にすると減るなどなど…。逆に撮影等の販促にプロを起用すれば上記の+50万くらいは掛かりますし、高い素材から縫製までの品質を上げて上代にも反映させればコストもかかってきます。
 細かい数字ではなく概算ですが掛かる諸費用明細はこんな感じ(登記に際して掛かる費用なんかは別で考えてください)

・パターン 10型×30,000円 計300,000円
・製品原価 100着×15,000円 計1,500,000円
・撮影等 販促経費 200,000円~300,000円
・ネットショップOPEN 実費は0円(自社サイトではないので)
・実店舗OPEN 月額30,000円くらい(スペース借り)

パターンに関しては平均値ですが、上記より高いものや安く済んでるものもあります。かつ1サイズなので安めです(サイズ展開を多くしたり、ジャケットやコートの重衣料中心・パタンナーのコストによって差はでます)。

製品原価は(別に隠すこともないので書いてますが)、生地・ボタンなどの副資材・裁断や縫製の加工費用・最後のプレス仕上げetc...(細かくは他も)で算出した平均値です。うちは上代の50%~60%基準を想定してるのでこれくらいです。
(参考に卸を考えていたら、上代の30~40%では抑えないとキツイっす。理由は割愛。)

撮影などの販促費用は知人やSNSでの直接のやり取りでかなり抑えています。これはプロに依頼すると2倍~3倍(モデルさんやカメラマンさんの知名度によってはもっと)は平気で掛かります。
展示会などの実際に場所を必要とする方法を取れば、当然場所のレンタル料や移動費用。場合によっては人の手配もコストはさらにかかることになります。

販売場所に関してもBASEを使ってスタートしたので、売上に対してのパーセントでプラットフォーム側へ支払いは発生しますが無料プランなので基本0円。実店舗ももともと倉庫替わりにしていた場所を内装整えたので月々のコストはかなり低めです。一等地なんかを借りた日には月々1,000,000円くらい吹っ飛ぶなんてザラです。

③最後に

さて何となくは伝わったでしょうか。
目に見えるお金で大体はこれくらいが消えていきます。勿論方法を変えればもっと抑えることもできますし、さらにコストを掛けていくこともあります。ブランドとして立ち上げるのは正直1点のみを販売するだけでも始められるので極端に言えば0円でも開始はできます。(余ってるものかき集めて自分で作って販売とか)そこまで極端でなくても完全受注生産にすれば、在庫を持つ必要も無くなるので上に書いた150万円は即必要では無くなりますしね。
 ただあまりに細分化してもわかりにくくなるので今回は自分を例にしてお届けしました。自分のやりたい方法を明確にして、掛かるであろう費用を準備した上で、1年2年はブランドでの収入をアテにせずにやれるくらいの蓄えや別の収入を得る方法をもってスタートを切れたらベターかと思います。

参考になれば幸いです。



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