好きです、「POP × STEP!?」 後編


こんにちは、わたぐもです。

長くなりすぎたので分けました後編です、
休憩しながらお読みください……



では後編スタートです。


11. Tokyo Hipster

イントロの非日常感。壮大な世界観。ミニチュアでできた東京の地を外から見てるみたいな感覚になる。東武ワールドスクエア。東京を疾走する車に乗って窓から煌めくネオンをぼんやり眺めながら聴きたい。

ホモ・サピエンスなんて地球の歴史を24時間換算したらほんとうに数秒で、ちっぽけだからそこまで気負う必要はなくて、でも今を生きていることは誇り。そういうスタンスって悪くないよね、みたいな前向きさを感じる。太陽との距離が絶妙で、かつ大きさも絶妙だったから地球は"今"があって、それって奇跡じゃない?みたいなプラス思考。

流行り廃りのその先へ向かうSexy Zoneは確実に強いしかっこいい。壮大な世界観が非常に似合う。愛と平和。星と宇宙。刹那も似合うし、これからを着実に軽やかに疾走するのも似合う。何者なんだSexy Zoneって。目が離せん。

混ざり合うブルーレッドイエロー。黒にはならない。原色が織りなす美しい空間。


12. MELODY

Tokyo Hipsterからの流れ、フォーカスがより個人に当たった感じがする。エフェクトかけるのもいいな。

"いつでもメロディ 口ずさめば なにがあっても大丈夫 心はもっと強くなる" 
今までを肯定した上で未来も明るく照らしてくれる。Sexy Zoneらしくて好きです。

友達ってなんだろう、って思ったことありません?どれくらいの距離感ならいいんだろう、どれくらい相手を知ってれば友達って言えるんだろう、そもそもそんなに知る必要ってあるのかな、たくさんいればいいってもんじゃないし…とか。そんなぐるぐる巡る考えを取っ払って大事な核を思い出させてくれる曲だなと感じました。もっとシンプルに考えればいいんだな、一歩一歩進んで行こう、って心が軽くなるきっかけをくれる。
"君ならできるはず" "僕ならできるはず" って、励ましてくれるだけじゃなくて、そこに悩む相手がいることがわかる歌詞が沁みる。自分だけじゃないんだなと思えるだけで救われることってあると思うんですよね。

"一緒に歌ってみよう" ってコンサートで優しく呼びかけてくれる彼らを瞼の裏にすでに思い浮かべてます。la la la…って一緒に歌いたい。

原っぱに寝っ転がって青臭い空気を吸い込みながら聴きたい。もしくはいつもは通らない道をのんびり思うままに曲がりながら聴くのもいいな。

晴れた空と美味しい空気。淡いブルーとホワイト、それに混じるいろんな色。


13. One Ability

イントロから好き。あやかし。一気に不思議な世界観に人を連れこむ。
冒頭の勝利さん天才ですね…。
声と息のバランスが素敵。
重い愛の曲。この心"さえ" 君に捧げた んですよ。もう他のものだってとっくに捧げている。重い。

"愛することしかできない" "愛することが辛くても"

この主人公にとってのOne abilityがたぶん愛することで、それは主人公を支える理由にも苦しめる理由になってしまうという辛さ…。辛さだけじゃなくてそこに美しさがあるから魅せられてしまう。

重たい愛の歌が似合うランキング1位(私調べ)の中島さんが"愛しているが零れ落ちて"って歌ってます…最高ですね……

混じり合いながら鈍く瞬く深いブルーとブラックの星。


14. それでいいよ

ありのままの自分をもう少し肯定して愛していきたいなと思える曲。音のないところから始まる中島さんのパート。そこからつながる優しく肯定してくれる声。心に沁みる処方箋。泣いちまう。

おそらく、この歌に出てくる"君"は、周りのことを"良いな"と純粋にも悔しさを含んでも思えるがゆえに、周りの素敵な友達の話ばかりする。そんな優しすぎる"君"に対して、もっと君の話が聞きたいな、間違いをおそれなくていい、そのままで素敵だよって言ってくれるなんて、なんて優しい世界…世界はそうあれ……

それ"で"っていう表現は、妥協みたいなニュアンスで良くない、っていう風潮あるじゃないですか。そういう考えもわかるけれど、それ"が"いいよって言われるとそれじゃなきゃいけないみたいな圧がある気がする。まあ言い方にもよると思うけれど。それ"で"いいよとすることには、今を肯定した上で他の選択肢を制限しない思いやりが込められているのかなと思いました。

これまでも今もこれからもまるっと肯定してくれるSexy Zone。無駄だったと思っていたことももしかしたらそうでもないのかもしれないと気づかせてくれる。公園のベンチで聴きたい。で、ぼろぼろ泣いて子供たちに不審がられる。ごめんよ変な人が公園のベンチでイヤホン耳にさして泣いてて(どうした)

"何個でも言えるくらい知ってる 君の素敵なとこ"
具体例を出せるということは、それまでの関係の築き方が深いということで。こんなの愛でしかないじゃん。永遠に泣いてしまう。

Sexy Zoneのメンバーのことを私は寄り添いの達人だと思うことが多くて。ラジオや雑誌に寄せられた悩みにとても丁寧に答えていて、色々な立場を受け止めつつ考え方を提供してくれるなあという印象を持っています。
この歌は、本当は僕も不安だ、と同じ立場であることを共有してくれて、それでいいよ と言ってくれる。MELODYも近いところがあるんですがそうやって未来を共に見つめてくれる。これを寄り添いの達人たちが歌う。沁みる。

パステルカラーの光がひとつにまとまって、さらにふわっと輝くイメージ。


15. 麒麟の子

ここで再びシングル曲。名曲。イントロから確信するタイプの名曲。
汚れた世界で生きる自分に対して悲観的にならず、前を見つめているところが凛々しい。めちゃくちゃ格好いい。痛みを知っている麒麟は強くて優しくて、救いようがないように見える世界に光をもたらす。流されるだけじゃわかるものもわからない。広い空の下で自分の頭で考える大切さを訴えているところが好き。
この歌をSexy Zoneが歌うことに深い意味があるなと思っています。
音域が歌いやすいなと思います。個人的には。カラオケで本人映像を見ながら歌うの最高に楽しい。

様々なカラーになれる力を秘めた強い花。まだ蕾。


16. HIKARI

好きです。もう本当に。

爽やかで、どこか危うくて、心配になるんだけど、そんな必要なんかなくて、笑いながらちょっぴり涙を流しつつ歩いていくんですよ。その涙をはっきりこちらが見ることはないけれど。そんな曲。

高速道路を駆け抜けながら聴きたい。どこかへ踏み出す時の相棒にしたい。
ラストの挨拶の時のバックに流れる曲や。知らんけど(その2)
"希望が呼んでいる 飛び込んでしまえ"
の"飛び込んでしまえ" が"飛び込もう"でも"飛び込め"でもないところがめちゃめちゃ好き。流れに身を任せながらもチャンスを自分の意志で掴んでみようぜって背中を押されている感覚になる。

"頑張りすぎないで頑張って"なんて、推しに言いたくなる言葉やん、、頑張りすぎて折れてしまうのは心配だけど、頑張りたい気持ちは痛いほどわかるから、"頑張りすぎないで頑張って"って言う…今日も明日もそう言いたくなる…
サビ前のメロディーがすーごい好き。
"同じ未来なんて贅沢かな? でも側にいたいよ 君にとっても僕がそうだといいな" が刺さる。
荷物という言葉にポジティブな意味を込めているところが新鮮でいいなと思いました。ここでも発想の転換。
Are you ready? から始まりReady to go で終わる。準備できてるんだなあ………号泣
聡くんへのメッセージにも、ファンへのメッセージにも捉えられるなあなんて思いました。

色とりどりの前進する光がひとつに集まって、力を増して加速していく、そんなイメージ。



〜ソロ曲〜

Show must go on / 佐藤勝利

前奏からお洒落。5 minutesから始まる歌。5。
ジャニーズとして生きていく彼の強い決意が詰まった曲。勝利さんの好きな音楽の雰囲気が入った曲かなと思う、詳しくないからわからないけど(逃げるな)
舞台に立つ人が、夢を頂戴。夢をあげます。って言う。このお互いがいるからこそ成り立つ世界観。

強くて儚い。

自分は自分の道を歩まねばならない。自分の靴で。新しい靴で歩くのは舞台の上以外の選択肢もあったわけだけれど、彼は舞台の上を選んだ。

舞台は続けなければならない。進まねばならない。楽しめる人なんだな、その一見苦しそうな世界も。本当に舞台に立つ人だ…。先日のブログでもステージへの強い思いがひしひしと伝わってきたんですが、ああやっぱり彼はステージと共にあるんだな、これまでもこれからもずっとそうなんだろうな、と目頭が熱くなりました。

"幕が開き、拍手が響く 終わる前にここを楽しもう 後は君が溺れてしまうだけ"にめちゃめちゃ"佐藤勝利"が詰まっている気がする。"後は君が溺れてしまうだけ"って凄くないですか…? "魚のように踊ってた"と置かれている環境がリンクしてるところも好きです……。

総じてちょっぴり狂気を感じるところも刺さる。地獄の中で咲き誇る花、みたいな。これぞジャニーズという気持ちになる(それが好きという話です)
彼と彼らが紡ぐ夢をずっと浴びたい。

"そう願いって必ず叶うと言うでしょ?"と勝利さんが言うとただの綺麗事じゃなくて本当に叶うんだなと思えてくる。きっとふっと微笑んで叶えていく。すごい人。


SHE IS…LOVE / 中島健人

三部作ラストは爽やか。やっぱりそこがケンティー。
曲中の音の反響具合といい、コール曲ということといい、コンサートをすごく意識した曲なのが伝わってくる。

"君の眩しさには勝てないよ 叫ぼう"のテンポの刻み方が好き。カラオケで歌いたい。

"運命を辿ってみても 君以外の道はありえないよ"
"大丈夫、君にはもう 「僕がいるから1人じゃない」 って言ったけど今は君がいなければ 僕の未来は描かれないよ"
ファンとの曲に聴こえるなあと思う。
中島さんはとても頼もしくて強くて眩しいけど、どこか脆さを感じて何かが彼から溢れて崩れてしまいそうに見えることもあるなと感じていて。ワードの選び方からもその両面が強く感じられる彼らしい曲。揺れる髪 からの韻の踏み方がケンティーらしくて好き。


HAPPY END / 菊池風磨

聴いた瞬間からうっわ〜〜いい〜〜〜ってにやにやしました。とても聴き心地がいい。なんて言ったらいいかな、、、これはエモい(甘んじるな)

微睡みの中で手を伸ばしてる、そんなイメージの曲。
女性ボーカルと声が重なる感じがお洒落極まりない。
韻の踏み方が気持ちいい。
過去のソロ曲とリンクしてる部分が結構あって、"終わってゆきそうな恋"と"過去"をリンクさせてんのかな〜そしてその曲にHAPPYという前向きなワードを含ませてる〜うわ〜〜菊池風磨さんすげ〜〜〜勝てね〜〜〜〜〜!って言いながら拳突き上げちゃう。めっちゃ伝わりづらくて申し訳ないんですが私にはうまく言葉にならない良さ。とりあえずまだ聴いてない人は聴いてほしい。私は語彙力つけて出直します…


all this time / マリウス葉

泣いた。ぼろぼろぼろぼろ泣いた。こんなに泣くのか…ってちょっと自分に引いた。聴覚オンリーでここまで泣いたのは初めてだと思う。イントロからこれはすごいぞ…と思った。総じて穏やかで優しい、芯のある声にふわっと包まれる感覚。そりゃあ彼自身が深く作詞に関わるソロ曲と分かったときからめちゃめちゃ期待してたけど、その期待をすっと超えていった……。好きです。

洋楽みたいですよね…お洒落。1番は英語詞なので、リスニング能力の低い私には全部を聴き取って意味を理解するなんてできなかったんですが、歌声のあたたかさと歌い方から伝わってくる本人のしなやかなスタンスみたいなものを耳から受け取った結果涙が止まらなくなった。2番の日本語詞になるとそれはなおさら加速した。歌詞を見ながら通して聴くと涙腺完全崩壊。

"キミを笑顔にすることから始めていいかな?"
という歌詞、マリウスさんが日本に来るときのみんなを笑顔にしたいという気持ちがそのままそこにあるんだなって、心があったかくなった。

マリウスさんは色々なことを多角的に受け止めた上で、日々を大切に、自分をそのままに歩いていく人だと思っていたので、その考えは変わってないんだけど、この曲を聴いてやっぱりたくさん悩んだりもするんだろうな、って胸がきゅっとなった。自担がアイドルであり続けることを望むくせにそれが本人にとって負担じゃないか考えてしまう矛盾オタクなので……
マリウスさんの考えていることをもっとたくさん知りたかったから、ブログが始まったことがとても嬉しいなということも曲を聴きながら改めて思いました。思考の断片を知ることのできる機会が増えるなんて歓喜の舞踊るしかないじゃん?SPURの連載がスタートするのもとても楽しみです。家に届くのが待ち遠しい。

みんな違うから素敵だということはずっとずっと心にとめておきたいし、"今日"を大切にしていこうって改めて思える曲。今、マリウスさんが19歳から20歳になろうとしているこの時期に、この歌を届けてくれたことにとても感謝しています。ありがとう。




あらゆるPOPが詰まっていてどれもが魅力的で、リアルだったりどこか非現実的だったり、coolだったりcuteだったり、そうやってバラエティに富んでいるのに一貫性がある。POP × STEP!? はそんなアルバムだなあと思っています。歌詞の方向性や曲調と歌詞の掛け合わせ方などから過去や昔を大事にしつつ今を見つめ、未来を実直に前向きに捉える姿勢が垣間見えてとても好きです。

押し合いへし合いではなく(ダヴィンチ)、抗うでも争うでもなく(極東DANCE)あたりに周りとどうこうするのではなく自分と向き合って自分を高めていこうというスタンスを感じるし、

どうせなら一番光るとこ 君と(まっすぐのススメ!)、流行り廃りあることは わかっててもその先を目指してく 僕たちは風を感じる(Tokyo Hipstep)あたりには時代の流れに関わらずまっすぐに向上心を持ち続ける姿が見えるし、

みんな違うからいい それだけは忘れるなよ(○△□)、でも少しでも できることはやってみよう 君ならできるはず(MELODY)、あたりからは自分と周りの関わる人を大切にしながらひとつずつ前に進んでいく雰囲気が伝わってくるんですよね。

誰かを陥れる必要も無駄に比べる必要もないし、自分らしく、周りの人や置かれた環境に感謝しながら、少しずつしかし確実に前に進んでいこうというメッセージが込められているように思える、あたたかいアルバム。とっても素敵なアルバムに出会えたな。Sexy Zoneのこの先もとても楽しみです!!!!!



2020/03/23 わたぐも






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