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メモ書き 木庭顕『クリティック再建のために』/第Ⅰ章 クリティックの起源 2 出現 —③

〔自分のための読書メモ。自分用手控えのため私見が混入しているので、同書を必ず参照いただく必要があります。加筆修正中です〕

木庭顕『クリティック再建のために』講談社選書メチエ,2022.


〇新しい思考手続の新平面
「Q」の層、「q=P→P´」の層、「p→p´」の層、の三層。

Qが政治的決定である場合、「Q」の層はもっとも現実平面に立つ。

「p→p´」を「q=P→P´」に至らしめる「⇒」の作業を、「DⅡ」。
「q=P→P´」を「Q」に至らしめる「⇒」の作業を、「DⅠ」。

二度の「⇒」は、二重に現実平面に肉薄することを意味する。

他方、「p→p´=M1→M2」は、一度も「⇒」がないことから明らかなように現実平面の方向に行かず、むしろ、二度の「→」に表されるパラディグマティックな操作を経るので、現実から二重に隔てられる。





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