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ニート転落から大会優勝までの道のり

会社員やりながら筋トレをする。

言葉で書くにはあまりにも簡単。

しかし、突き詰めるのは難しい。


SNSに会社員トレーニーはたくさんいるけど、あまりにもサクセスストーリーが簡略化、そして美化されてるように思うんです。



「筋肉は裏切らない」



筋トレの力はそんな言葉で片付けられる簡単なものではない。


今回は僕が社会人になってから経験した全ての出来事を赤裸々に綴る。


このnoteを通じて、筋トレの価値を再定義したい。


⤵筋トレと仕事の両立に悩んでいる⤵

⤵なかなか筋肉が成長しない⤵

⤵やりたい事で生きたいのに、どうしたらいいかわからない⤵


こんな疑問を持つ人には読んでみることをお勧めしたいです。


他では聞けない話を詰め込んだつもり。



ぜひ、読んでいってください!

順風満帆の生活からニート転落まで

1994年生まれ、神奈川育ち、細身の少年。

大して特技もない普通の男だった。


小学校の時は本当にそこらへんにいる小学生。


学校では特に勉強もせず、ドッジボールやゲームに明け暮れる日々。


運動は野球をやっていた。

残念な事に、キャプテンになった6年生では最下位という最悪な成績を出した。

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そこで野球とは縁を切り、中学からは陸上部に転向。

しかし、あまりにも身体が細すぎて活躍できなかった。笑

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チームのリレーメンバーの中でも一番遅くて、足を引っ張り続けていた。


高校3年では部活の副部長になった。

しかし、関東大会出場を目指したリレーで自分のミスにより9位で予選敗退。

20120519 寛一 高3 神奈川県高校総体神奈川県予選 3日目 三沢競技場 (156)


自分の運動歴を振り返ると本当に普通の男だったんだなと思う。


どの分野でも1位になったことなんてなかった。


それでも、僕には1つ信念があった。





努力は必ず報われる。


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僕は小さい時から漫画少年だった。

「はじめの一歩」のこのセリフは僕のモチベーションだった。


だから、野球でも陸上でもうまくいかなかった時でも努力し続けられた。


以下は僕の小学校の卒業アルバム。

将来の目標に「かせげる男」と書いてある(笑)

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大学入学後、将来稼げる男になるために、とにかく動き回った。


大学時代に英語の勉強を始めて1年でTOEIC900点。

2年生の時にはアメリカ交換留学。

3年生の時にはベトナムで海外インターンシップ。

4年生の時にはベンチャー企業で事業責任者として働き、国際交流団体の運営。海外25か国訪問。


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必死に走った4年間だった。


その甲斐あって、就職活動も難なく突破。

10社以上の内定。

一番面白そうと感じた証券会社の投資銀行部門への入社を決めた。


投資銀行部門とは、所謂エリートの巣窟。


「高収入」
「激務で若手から成長する」
「グローバル環境」


努力すれば成り上がれる。

この信念を抱きながら、入社を決めた。


この決断が人生の下り坂への入り口だった…。


~~~


1社目を退社するのに要した時間は、わずか1年2か月。


全く活躍できないまま退社してしまった・・・。。。


その理由は想像を超える激務だ。


パワハラもあった。


出社は6時半、退社は24時を回ることがほとんど。

平均して18時間会社にいるのが普通…。

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この写真は深夜残業後に帰りのタクシーでインスタのストーリーに投稿したものだ。


食事をとる時間も削って働いた。成果を出すために必死に食らいついた。

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それでも、主な仕事は先輩の雑用。

先輩のコピー取り、秘書の手伝い、先輩が送る顧客メールの下書き。

飲み会の手配や潰れ役も強制された。


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慢性的な睡眠不足と人間関係の悪化で精神崩壊するまで時間はかからなかった…。


想像してた社会人生活とのあまりのギャップ。


Youtube サムネ (14)



努力は必ず報われる。



こんなの、嘘だった……。



このままではダメだと思った。


そんな時、知り合いの紹介で中小メーカーの取締役と出会い、逃げるかのように転職を決意した。



1社目では長時間労働が原因で追い込まれていった。


それでも、成果の出すためには「誰よりも長時間頑張る」しかないと思っていた。




だから、2社目でも必死に働いた。


2社目はメーカー。

新規事業として自社ECの立ち上げを行う段階だった。


起業・バイアウト経験もある取締役直下のチームに配属。

取締役の仕事術を盗むために日夜問わず働いた。


仮初の成功もあった。

しかし、基本的には未経験の仕事で失敗し続ける日々だった。


圧倒的な経験を持っている取締役の元で失敗を繰り返す。

また精神的に追い込まれていく日々。


終電もない時間まで働いて会社に寝泊まりすることも多かった。


睡眠時間も2~3時間…。


入社初日から結果を求められる環境でプレッシャーに日々押しつぶされていた。


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過労でぶっ倒れたのに、点滴を打って仕事に戻るなんてこともあった。


そして、最悪な出来事が起こった。



取締役の先輩が会社から退社することになった。




年収も大きく下げて転職したのに、一緒に働きたいと思った先輩もいなくなった。

精神的にも1社目同様限界だった。


Youtube サムネ (13)


「・・・」


「・・・・・・」



「・・・・・・・・・・これ以上、働けない」



2社目に入社してから10か月でそう感じた。



努力しても、何もできるようにならない。



学生時代に培った自信はどこか彼方へ無くなった。


そして、僕は……ニートになった。


筋トレとの出会い

やりたいことも完全に見失っていた。

もうこのまま死んでいくのかなと思うときもあった。



そんな時、ふと友達のInstagramに筋トレの動画が投稿された。



「パーソナルトレーニングに通い始めた!身体が変わるの、楽しい!」



小学校6年間野球、中学高校6年間陸上競技に打ち込んできた。

運動してる時は結果が出なくても楽しかった。


布団の中で眺めていたスマホをきっかけに、そんなことを思い出した。


人と話すエネルギーもなかったが、この時はなぜか友達に連絡できた。


「俺もその人からトレーニングを教わりたいんだけど、紹介して?」


実際に会ってみると知識量も豊富だし、がむしゃらに頑張るのではなく理論的に正しいトレーニングを教えてくれる予感がした。


6ヵ月30万円。


その時の貯金が70万円しかなかったが、約半分の資金をトレーニングに投資することにした。


職も収入もない中、こんな決断がよくできたと思う。



これが僕の人生を180度変えた。



身体を動かすのなんていつぶりだっただろうか。

社会人になってからの2年間は激務で運動する時間なんてなかった。


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週2回のパーソナルトレーニング1時間。全てが新鮮な学びだった…!





一番の驚きは「がむしゃらに頑張る必要ない」という事!!!




長時間頑張ることは正義じゃない。


重要なのは、成長の仕組みをきちんと理解して、コツコツ積上げる事。


何もできないと思っていた自分が1週間ごとに使用重量を向上できている。

考え方もどんどん前向きになった。


鬱に近い状態が一気に改善された!


これは、科学的根拠もある筋トレの作用だった。

2016年に米国で発表された論文では筋トレの鬱に対する効果が示された。


肉体的に健康であると鬱リスクを軽減する。

そして、ウェイトトレーニングをすると気分が上向く。
しかも、トレーニング量の多寡に関係はなく、また筋肉量も関係ない。

ただ大切なのは、ジムに足を運んでトレーニングをする事だけだった。


今振り返ると、ニート時代に筋トレを始めたのは大正解だった。

それに加えて、新しい事にも挑戦したいと思えるようになった。


筋トレをすると

「テストステロン・セロトニン」というホルモンが脳から分泌される。

テストステロンはチャレンジ精神を育成する。

セロトニンは睡眠の質を高める。


まさに、脳内麻薬なのだ。


筋トレのおかげで徐々に精神状態も回復した。


そして転職活動も始めることができた。

1社目と2社目の反省や自分のやりたい事を再考する時間を作れた。


僕が何者でもない自分を変えるために転職活動で重視したのは以下の点だった。

●公平な人間関係が築ける職場

●顧客が一定期間で変わる仕事

●ファイナンスに特化した職種


その結果、「外資系コンサルティングファーム」に行きついた。

2か月間の転職活動を経て第一希望の会社から内定をもらえた。

久しぶりに嬉し涙が流れた。


転職活動も無事終了した。


その間も筋トレを継続しており、身体もどんどん成長した。

目に見えた成長が現れるのはこれまで仕事では得られなかった感覚だった。

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筋トレ開始から3ヵ月。


努力は必ず報われる。


社会人になって忘れていた思いを筋トレのおかげで取り戻しつつあった。


結果が出るとどんどん楽しくなって、筋トレに関する勉強もたくさんした。

留学のおかげで英語ができたおかげで海外の文献を読み漁った。


ここで僕が意識していたのは有料の情報に触れる事。


なけなしのお金を使って10万は投資した。


特に身体を最短で成長させるための情報には積極的に課金した。



正直、筋トレ始めた直後にもっと情報にお金を払ってたら、成長速度は倍以上にできたと今後悔している。


自分で調べる時間はムダ。

知識はお金で買える。

最短で情報を仕入れてトレーニングに取り入れる。



に、日本のフィットネスに関する情報はエビデンスが薄い。



今筋トレの勉強を日本語の筋トレブログやYouTubeから学んでいる人はワナにハメられている可能性があると疑った方がいい。


筋トレブログはアフィリエイト収益やPV数稼ぎのために煽りタイトルだけで中身が伴っていないものが大半。

Youtubeはステ〇イドを使っている人がユーザー”は”成長する筋トレメニューを紹介してたり。


僕たちみたいな凡人、ナチュラル、会社員が真似できないもので溢れている。

情弱な人はカッコいい編集に目がくらみ騙されて時間を無駄にする。


だからこそ、筋トレに関しては科学的根拠のある1冊1万円レベルの海外教材を買い込んで勉強した。




また、筋トレを習慣化するために意識していたことがある。それは


「頑張らない」


という事。


米デューク大学の研究では

人間は習慣が45%。

習慣をハックできれば人生の半分を思い通りにできるのだ。
人間はホメオスタシス(恒常性)という性質がある。

そのため、大きな変化を拒む性質がある。

だから、

①効率的(生産的)な作業
②ゆっくりとした変化

が重要なのだ。
習慣化するためにを行うタスクは以下の3つの条件を意識するべき。

①馬鹿馬鹿しいくらい小さなことから始める
②意志の力が必要ないことをする
③いい習慣を身に着けるためにやる

最初の1回を楽に超えられるようにする必要がある。


ということがわかっている。

だから、週2~3回の筋トレしか初めはやらなかった。


「物足りない」


と思うくらいがちょうどよいのだ。


筋トレ開始から3~4ヵ月くらいしたタイミングで頻度を高めて週4に上げた。


仕事は頑張りすぎてすぐ辞めていた。

一方、筋トレは苦なく継続できるようになっていたことに感動した。


社会人になってから忘れていた大切な事を思い出させてくれた。


「成功には時間がかかる」
「努力は正しい方向でやれば裏切らない」
「自分の人生は自分でコントロールできる」


これが筋トレ開始してから9か月間の変化だ。

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ベンチプレスは40㎏しか上がらなかったところから100㎏なんとか上がるようになった。


スクワットも60㎏だったのが140㎏くらい担げるようになっていた。


筋トレは小さな成功体験を得るのに最適な手段だと胸を張って言える。


仕事は成果が出るまでかなり時間がかかる。

しかし、筋トレは違った。


小さな成功体験を積み重ねることができる。

そのおかげで自己肯定感が高まったと思う。



新しい仕事と筋トレの両立の悩み


いよいよ3社目の入社日を迎えた。

会社員として再起をかけた戦いのゴングが鳴った。


もちろん新しい仕事も時間に余裕があるものではない。


どうやって筋トレと両立するか非常に悩んだ。


そこで思いついた解決策は「朝トレ」の導入だ。


会社員が自由に使える時間は朝だけなのだ。


夜は残業が入ったら抜け出せない。

自分の趣味に充てる時間は朝しかないと決意した。


仕事が長引いても1社目のように無駄な飲み会はなく、真っすぐ家に帰れた。


また、仕事も雑用ではなく本質的な仕事が中心だった。

それに人間関係も良好で建設的な議論ができていた。


だからこそ、仕事時間が長くなっても調子よく過ごせていた。

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それでも筋トレと仕事の両立が難しいタイミングはすぐ訪れてしまった…。


とある企業の海外再編プロジェクト。

時差に加えて資料作成がかなりタイトなスケジュールだった。


週6のペースで筋トレできていたのだが…

いつの間にか週3、週2に頻度が減った。


1社目の苦い記憶が蘇った。


このまま社畜になっていくのではないか…。

仕事だけでふさぎ込むのではないか……。

身体が成長しないのではないか………。



なにより1年弱積み重ねてきたものを失うのが怖かった。


せっかく習慣化できたものを失うなんて。


筋トレとの両立に悩むものの、そんなことは言っていられず。

とにかく仕事に打ち込んだ。

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1秒でも早く正確に資料を作ってチームに認められて、顧客に価値を提供する。


筋肉ではなく知恵を絞りだした。

筋トレとの両立にはモヤモヤを残したまま。


最終的にはプロジェクトを成功させることができたが、筋トレとの両立には頭を悩ませたままだった。


大会出場に向けた仕事との両立の決意


「どうやったらこの状況は突破できるんだろうか…」


そんな悩みを抱えたまま迎えた2019年の年末。

1社目の同期と忘年会をする事になった。

僕の暗黒時代を知る戦友だ。


そんな友人たちから


「顔色が全然違う!」

「体つきも違う!」

「覇気がある!」


そんなことを言われた。


正直嬉しかった。


筋トレ頻度は落ちていたものの、1年弱積み上げてきたことは成果として身体に現れていたのだ。


そして、筋トレ好きの同期からこんな一言が。


「そこまで鍛えてたら大会出れるよ!!」


「・・・大会?」


僕はきょとんとした。

そもそも大会に出るなんて筋トレ系Youtuberしかいないと思っていた。


しかし、調べて見ると意外と一般人も参加しているのだった。


そして、自分的にも目標を掲げた方が絶対に筋トレのモチベーションが高まると思ったのだ。


そんな友人の後押しも受けて2020年1月、夏ごろ大会に出ることを決めた!



そうなると問題は「仕事との両立」だ。


大会で戦う身体にするためには全体的なサイズ感が足りない…。

この時の基本スペックはこんな感じだ。

2020年1月
●身長:171㎝
●体重:68㎏
●体脂肪率:15%~18%?くらい

大まかな計画として、

4か月間+8㎏増量→4か月間-12㎏減量(体脂肪率5%以下)

を目指すものとした。


満足のいく身体を作るために週6で筋トレしたい。

そして食事管理を徹底したい。


そのためには仕事の効率化が絶対条件だった。


仕事を効率的に進める方法を徹底的に調べた。

あらゆる本を読み、セミナーに参加したり、職場のできる上司に相談したり、1秒でも早く仕事を終わらせるため工夫した。


その時に作った6つの仕事ルールがこちら。

6つの仕事ルール

①朝は誰よりも早く出社
②2週間先の仕事目標を上司と決める
③朝イチ自分のタスクを書き出してチーム内で共有する
④仕事は30%の完成度迄を最速で作り上司に方向性の確認する
⑤できないことにはNoと伝える。わからないことはすぐに聞く
⑥チームメンバーに自分のやりたい事を共有する


社会人1~2年目の「なんとなく仕事を頑張る」状態では確実に失敗する。


「仕事を自ら定義し、チームに共有する」ことを徹底した。


そして、自己開示をする。

自分がやりたい事(=筋トレ)をチームメンバーに共有することで、自分の熱意を真摯に伝える。


その上で、筋トレは下記の目標を立てた。

筋トレの目標

●週5~6日、朝筋トレする
●3分割でコンパウンド種目中心に高重量で行う
●筋トレプログラムを構築する
●カロリー計算を毎食行う

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深夜1時半に退社して7時半からジムにいる生活。


正直、外資コンサルとは、世の中的に見ても忙しい仕事だ。

月の残業時間が80時間程度になることは当たり前‥‥。


周りを見ればもっと働いている人もいる。

そして、社員は全員超優秀。


僕も例外なく忙しいタイミングがあったし、日々ついていくので必死だった…。


3つの案件を同時並行で進めながら朝から晩までMTGとクライアントへの報告。

深夜に来るメールに即レスで対応する。


正直、身体がボロボロになることもあった…。

睡眠不足で筋肉痛がなかなか取れない時期もあった…。


それでも自分が決めた事。


周囲のメンバーに働きかけた甲斐あって、筋トレしてる自分を応援してくれた。

そんな残業スケジュールの中、週6筋トレしてるのは狂気じみていると感心してくれる上司すらいた。笑


やはり、何事も仕組化が大切だと気づかされた。


「頑張る気持ち」の賞味期限は意外と短い。

僕が社会人1~2年目で身をもって体験したことだ。



「いかに頑張らないか」


筋トレでも仕事でも、頑張らない仕組み作りが重要だった!


これはニート時代に学んだことだが、成果を出す人間には特徴がある。


「成果を出すために頭を使った人」だ。


決して頑張った人ではない。


ニート時代に様々な会社を見学できたことが役立った。

活躍する社員を外部から観察することができた。


優秀な社員の共通点は「いきなり作業しない事」だった。


資料作り1つとっても、いきなり作業することはなく、全体を俯瞰する。

できる事できない事を判断し、仲間と協業する。

初動は遅れるが、必ず成果を出していた。


その働き方を真似た。


何度も繰り返すが、仕事はきつかった…。

減量末期に1日1,500kcalの中、最高のアウトプットを出すためにエネルギー不足の中働く…。


頑張るのではなく、結果を出すために頭を使う。


その甲斐あって、目標としていた体重・体脂肪率を大会までに達成できた!

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残すは、大会に出ることだけだった。

コンテスト初出場、初優勝

迎えた大会当日の朝。

水抜き、塩抜き、カーボアップを経て、身体が見たことない状態に仕上がっていた!

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埼玉に向かう道のりの中でふとこんなことを思っていた。




「1年8か月前、ニートになって死のうと思っていたことがウソみたいだ(笑)」


正直、勝とうが負けようがどちらでもよかった。

大会に出るのは初めてだし、大会に出る友達もいない。

何のプレッシャーもなく、ただ楽しみたい気持ちだった。



史上最高の身体で大会に出る!



他人比較ではなく、自分比較で当日を迎えられていることが誇らしかった!


そして自分の出場時間が近づいてきた。

不思議な高揚感と充実感を抱えながらパンプアップをした。


そして、ステージではノービスクラス、オープンクラス共にセンターをキープし続けた。

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そして、結果発表。



「優勝は・・・

124番、会社員ひろ!」


衝撃だった。


まさか自分が勝てるなんて。


ノービスクラスで優勝、オープンクラスで4位入賞。

初挑戦で最高の結果を得ることができた。

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仕事も一切妥協せず、ボディメイクも緻密な計算に基づいて8ヵ月間実行できた。


ニート時代の自分に伝えたい。


「何もできないなんて、嘘だ。いつからでも、人は変われる!!!!」


大会優勝して得たもの


勝ち負けにこだわって大会に出たわけではない。

しかし、思いがけずそこで得た優勝という結果。


ニートから激務外資リーマンが優勝。


思いがけず、Twitterではそのストーリーが好評を得た。

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これをきっかけに思いがけない変化が多く起きた。


まずはCamcanの紙面に載ったこと。笑

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そして、様々な出会いも生まれた。

●EAA9やプロテインのVALXブランドを経営するレバレッジ代表の只石社長

●プランBというメディアを運営するスーパー会社員イシコさん

●Goal-B代表のAKIOBLOGさん

等々…

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!!!!

こんなことあるんだと驚いた。


様々なインフルエンサーの方にお会いできて、自分より強い選手と合トレをさせてもらう機会も増えた。


普段の生活では会えない人たち。

大会優勝という事実が新しい世界の扉を開く契機となった。



純粋に、筋トレすげぇ…ってなった(笑)



あと、久しぶりに、恋もした(笑)

元から知り合いだった健康意識の高い友達が僕の大会出場を見かけたのだ。

それをきっかけに連絡を良く取るようになって、何度かデートも行った。


正直、減量中にはデートどころじゃなかったし、性欲も0だった。笑

コンテストが終わってから、解放された気持ちで順調に話は進んでいた。

優勝という事実が自信を押し上げてくれた。


2019年初めはニートだった。


変化が起きたのは筋トレでエネルギーを得てから。


そこから転職成功、仕事の継続、Twitterアカウントの拡大、


多方面にポジティブな影響をもたらしてくれた。


新しい世界に踏み入れたことで自分よりレベルの高い人たちにもどんどん会えるようになった!


そんな中、よくこんなことを考えるようになった。

「8月の大会で自分の挑戦を終わらせてはいけない。」

もっと挑戦する姿を見せたい。


NABBAとの出会い

8月の大会を契機に、今後の大会人生を変える出会いがあった。


実は、ノービスでは優勝したものの、オープンでは大きな差を感じた。

僕が出たのはFWJという団体のフィジークという競技だったが、オープンの出場選手のデカさは異常だった。

下の写真を見てほしい。

隣にいる人はフィジーク・クラシックフィジークの総合優勝含めて3冠した。

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僕は元々ヒョロガリで彼のように大きくなるためには遺伝面含めて難しいと感じていた。


そんな悩みを抱えているときに、僕の事を大会で見かけたNABBAという団体のスポーツモデル競技のプロの方が声をかけてくれた。



「もしよかったらスポーツモデルを一緒にやりませんか?」



僕はこの時スポーツモデルという競技を聞いたこともなかった。

しかし調べて見ると、いわゆる細マッチョの理想形。

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人間彫刻への挑戦。

かつてない造形への挑戦。

これは絶対に面白いと思った。笑


また新しい自分に出会えるかもしれない。


しかし、直接いろんな話を聞くと、減量はフィジークの何倍も過酷なものだった。


「1,000kcalを切る食事制限」

「脚のカットを出すために有酸素毎日3時間」

「減量末期には10日間炭水化物抜きながら筋トレ」



これを仕事しながら出来るのか…?

せっかく仕事と筋トレを両立するペースをつかんだのに、それを壊しに行くのか…?


「減量するので仕事は頑張れません。」


こんなことは絶対に言いたくなかった。

だけど、不安でたまらなかった。


NABBAの大会は11月23日。

約2か月後だ。

体重は約70㎏で維持していたため、2か月で6㎏減量すれば間に合う。


仕事は相変わらず忙しかった。

特に大会が終わったことでより積極的に仕事を取りに行っていたため、より難易度の高い案件にも任命されていた。


仕事とボディメイク。


どちらを優先するのか。



自分では決めかねていたため、師匠と仰ぐコーチに相談した。


頂いた言葉は



「大会出るのと仕事に集中するの、どっちの方がワクワクする?」



答えは明確だった。


「11月23日、NABBA スポーツモデルに挑戦する」

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超過酷な減量でハイになる

大会を決意してからまた徹底した食事管理が開始した。

一度減量を経験しても辛いものは辛い。笑


前回と同じようにローファットダイエットで1,800kcalくらいの食事を継続していた。

最初の2㎏は楽に落とすことができた。


しかし、そこからがなかなか減らない…。

4か月間の減量で身体が1,800kcalの食事に大分慣れてしまったのだ。

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そこでありとあらゆる手法を試した。


試した過酷な減量方法

●1日800kcalのベリーローカロリーダイエット

●脂質0にするノーファットダイエット

●炭水化物0にするディプリート生活


中でも一番きつかったのは上記の食事制限に加えて

1日2回の有酸素運動1時間を組み合わせた時だった。


身体は疲労困憊で夜も深く眠れなかった。

体重も落ちなかった。


なのに、気分だけは高揚していた。笑

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「こんなに挑戦してる自分すげえ。」



こんな感覚だった(笑)


しかも、仕事も日付を越えるまで働く日々だったが、


「これをやり切ったら俺はすごい人間になれる」


過酷な状況が楽しくて仕方なかった。笑


体重66.4㎏で大会9日前になった。

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NABBA前にエントリーしたベストボディジャパン前日。

目標体重から+2.5㎏もある。


「さすがに無理か…?」


それでも、景気づけにサーロインステーキ250gと白米200gを食べた。



久しぶりに口にした脂質と炭水化物。

身体に染み渡った。

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そして、不思議な現象が起きた。


体重が65.5kgになっていた。


爆食いしたら、体重が1kg減ったのだ


この時は不思議だったが、今ならその原理を説明できる。

気になる人はぜひDMで質問を送ってきてほしい。

目から鱗の話ができるはずだ。


おかげでベストボディジャパンはファイナリストまで進出することができた。


残すはNABBAのスポーツモデル。


コンディションは尻上がりだった。


NABBA4日前には64kg台に突入した。


そして迎えた大会当日。

体重64.7㎏。

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フィジーク時より1㎏重かったが、ラスト2週間で2㎏減らせた。

乗り越えた苦難を考えると上出来だった。



あとは本番ですべてをぶつけるだけ。

さあ、行こう!


いざ決戦。


朝6時起床。

目は冴えていた。


「やってやる。」


そんな気持ちをもって家を出た。


会場に到着。


そこにあったのは、想像をはるかに超える熱気。


皮一枚まで絞り切られた身体の集まり。


・・・・・・・・


この日に賭ける熱量の高さに圧倒された。

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自分の甘さを言葉ではなく身体で思い知らされた感じがした。


それでも近づく出場時間。


必死にパンプアップした。


限界まで水抜きを行ったカラカラの身体で1㎜でも筋肉を張らせてステージに立つためにできる事を全てやった。


そして迎えた出場時間。


TOP4の横並びになった時、絶対に勝てないと感じた。


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※一番左が僕


限界まで絞り切るために再挑戦した2か月間の減量。


フィジーク優勝・4位という肩書を背負って挑んだ戦い。



戦いは、あまりにもあっけなく、終わった。



TOP10。



優勝はおろかTOP3にも入れなかった。


ステージから降りて、応援に来てくれた仲間を見たときにほっとした半面、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


もちろんできる事はやった。


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だけど、頑張ることで満足してたのではないか。

結果を出すために頭をフル活用できたのだろうか。



2ヵ月という取り返せない時間の重さを知った。



周囲にはもっと高いレベルで改善を積み上げている人たちを知った。


僕は、慢心してた……。


筋トレをきっかけに人生が好転したはずだった。

転職も出来て、仕事も順調に進められて、フィジークも優勝。

だけど、それだけだった。


成長をどん欲に求めない限り更なる成長はない。

むしろ後退していくだけだった。



解散した後、一人で泣いた。


こんなに苦しんだのに救われることがないなんて。


後悔の涙ほど要らないものはなかった。



そして、限界まで追い込んだ食事制限のせいで食欲も崩壊した。

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1週間で8㎏のリバウンド。

止まることのない食欲。


作り上げた身体も一瞬で崩壊した。

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厳しすぎる食事管理と筋トレと仕事の厳しすぎる両立に心が摩耗していた。


あと、恋愛。


フィジーク優勝してからロングランで連絡を取っていた女性との恋もポシャった。

自信も失った。

卑屈になった自分も情けなくてデートにも行きたくなかった。

恋愛に後ろ向きになっただけじゃない。


人生全般においてやる気を失った。



こんな悪影響ばっか出るなら、もう大会に出る必要はないのではないか…。


十分やるべきことをやったのではないか……。


そんな気持ちで大会後の時間を過ごしていた。


筋トレの価値を再定義

大会後、筋トレの頻度を週2~3回に落とした。


仕事にもっと集中しようと思った。

入社してまだ1年強。学ぶことはまだまだある。


大企業の中期経営計画を策定するプロジェクトに入り、仕事と勉強で忙しい日々になった。


正直、食事管理を甘くしてから気持ちはめっちゃ軽くなった。


色んな人とご飯に気軽に行ける喜び。

好きなものを食べれる喜び。

体重に一喜一憂しない日々。


減量が心の余裕を消費してしまっていたことに気が付いた。


筋トレで生活費を稼いでいるわけではない。

気持ちのすべてを筋トレ・ボディメイクに使ってしまうと生活のバランスを崩すことに繋がるのだと気づいた。


だからこそ、仕事に打ち込むことが大切だと思った。


仕事で結果を出すべく日夜問わず働いた。


筋トレは健康維持の範囲で適度にやる。

すると、大会に向けたプレッシャーもなくただただ楽しかった。

ウェイトを持ち上げる喜びを久しぶりに感じた。


義務感ではなく「やりたい」気持ちで動く。


やっぱり筋トレはこうじゃなくっちゃ!


仕事が忙しかったら筋トレを休む。

それでいいじゃないかと。



そんなことを思っている最中、こんな現象が起き始めた。




朝が起きれない。




筋トレを開始して以来6時に目覚めてトレーニングしたり朝活したりしていた。


その習慣がいつの間にか消えた。


筋トレを減らして浮いた時間もただただ睡眠に充てているだけだった。




仕事に打ち込むものの自分の人生が進んでいる感覚がない…。




要は時間の有効活用ができていなかったのだ。


「仕事がただ忙しい会社員」になり下がった。


激務なのがカッコいいと思っていたのは社会人1年目で卒業してた。


筋トレを頑張らない事を決めてから、ハリの無い人生に落ちぶれてしまっていた。

このままでは、ただ仕事が忙しくて潰れかけた社会人1~2年目と同じになってしまう・・・。


そんな恐怖を背後から感じた。


やっぱり、筋トレ”も”本気でやろう


仕事に打ち込んでる自分も悪くない。

今生活できているのは仕事をしているからだ。

だけど、このモヤモヤした気持ちはどうしたらいいんだろうか。


そんな気持ちを抱えていると仕事にも悪影響が出てきてしまった。

全力で取り組んでいない自分に自己嫌悪を感じるようになった。



「努力は必ず報われる」



これは全力で何かに打ち込んだ場合に限るものだと思った。

今の自分は、全力で打ち込めているのか。


これまでの過去を振り返ると、人生が好転してきた共通点はただ一つ。

「目標に向けて全力で努力している」時だった。


●偏差値45から国立大学を目指して16時間1年間勉強した時

●アメリカ留学中、日本語禁止生活を1年間継続した時

●大会に向けて仕事も筋トレも全力でやろうと決めた時



今の自分は、全力なのか。


答えはNoだった。


コーチの問いかけを思い出した。




「どっちの選択の方がワクワクする?」




僕は仕事も筋トレも全力でやる未来の方がワクワクすると思った。



そう決めたら早かった。


まずは知識のアップデートだ。


●パーソナルトレーニングや海外文献に20万

●これまで挑戦してなかった栄養の知識にも20万


知れば知るほど、ボディメイクは奥深い。


筋トレもペースに落としていたものを週6に戻した。

周囲からの期待やプレッシャーをもっと感じるためにYoutubeも始めた。

Youtube部含めて様々な運営チームを、累計50万以上投資して1から作った。



おかげで、超優秀な仲間に支えられている。

自分がやったことないことを手探りで探る時間はムダ。



知らない事は調べるのではなく、教えてもらう方が100倍早い。

Youtube開設して1年経っても収益化できてないのが大半の中、プロが関わると3ヵ月ちょっとで達成できた。



成果が出るか出ないかは結果を出したことがある人から教えてもらうかどうかなのだ。


話を戻そう。

基本スケジュールはこんな感じ。

6:00 起床

7:00 朝活

7:30 ジム

8:40 仕事準備

9:00 仕事開始

20:00 一旦仕事終了

21:00 残業・SNS・ブログ更新

24:00 就寝

もちろん自由な時間は少なくなった。


それなのに、日々の充実度は増していく一方だった!

やっぱり自分はMなのかもしれない(笑)


仕事も短時間で高いアウトプットができるように工夫した。

筋トレも短時間で効率よく成長できるプログラムを作成した。


すると、自分の人生の幸福度はどんどん高まっていった。

仕事も成果が出やすくなったし、人間関係も良くなった。


SNSのフォロワーもどんどん伸びた。

Twitterでは仕事と筋トレの両立方法と筋トレの秘訣を発信することで、アカウント開始から9カ月で1万フォロワーを達成できた。

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InstagramもYoutubeも4,000人近い人たちにフォローしてもらえた。


筋トレに本気で向き合っていると身体もそれに応えてくれる。

仕上がり体重65㎏を目指すうえで、増量期で78㎏まで到達しようと決めていた。

4ヵ月で約12~13㎏の減量はできると感じていたからだ。


大会時から約15㎏の増量を低脂質の食事でやり切る。


増量し終わった身体がコレだ。

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正直、苦しいことも沢山あった。

食の細い自分にとって一日3,000kcal近い食事を低脂質で摂取するのは大変だ。


しかも、仕事しながら、合間を見て。

約5食食べなければいけない。



でも、自分がやりたいと決めた事だった。



全てはあのステージの悔しさを晴らすため。

弱かった自分に勝つため。


妥協せずに走り抜けていた。




あとオンライン指導も開始した。

指導してほしいというメッセージをもらうようになったからだ。



自分が培ってきた知識を惜しみなく伝えることで、お客さんはメキメキ結果を出していた。


僕のお客さんの事例紹介

●増量できなかった180cm 55kgの人が3ヵ月+8㎏の増量達成

●ベンチプレス70㎏だった人が100㎏を4ヵ月で達成

●体重80㎏から15kg減量成功、現在は大会に向けて準備中

などなど…


自分以外の人も結果を出せるメソッドを身につけられたことも自信になった。


今回の充実度ははフィジークで優勝した時と大きく違う点が一つあった。



「喜びを分かち合う仲間がいる」



それはTwitterのフォロワーさんだし、

自分の指導を受けてくれているクライアント様だし、

一緒に筋トレをする会社員トレーニー仲間。


自分が筋トレと会社員を継続する様子を発信する中で、これだけ多くの仲間ができた事が嬉しい。

そして、その人たちが喜んでくれるのはもっと嬉しい。


仲間の成長のために自分がまずは成果をもっと出す。

これが、自分の今の原動力だ。


次は僕の番じゃない。あなたの番だ。


僕は今9月23日に控えるNABBA JAPANのスポーツモデルに挑戦するために準備を進めている。


大会まで約1か月半。


減量開始から3ヵ月で-11㎏を達成。

仕上がりは順調だ。


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残り4㎏。絶対にやり切れる。


これまで苦しい事はいくつも経験してきた。


●仕事が出来なくて泣いた日々

●ニート転落した悔しさ

●仕事と筋トレの両立失敗


何度も苦しんだ僕でも、自分を信じて120%の力をぶつけて努力してきたらここまで来れた。


人生は、いつからでもやり直せる。


「努力は必ず報われる」


筋トレにはその力がある。



次は、このnoteの読者のあなたがチャンスを手にする番だ。


そのサポートを僕に少しだけさせてほしい。


ボディメイク初心者の失敗の8割は食事。

その失敗を100%防げるシートを準備した。


今回開設した公式LINEにて、期間限定で「カロリー計算シート」を無料プレゼント中。


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友達追加したら「カロリー」と送ってください。


自動でカロリー計算シートが受け取れるようになってます。


増量すべきか、維持すべきか、減量すべきか。

今の身体から自動で判別できる。

ぜひ、受け取ってみてください。


今後はSNSで発信できない情報を公式LINEで出していく。

ぜひ登録してほしい。




それでは、またお会いしましょう!

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました!


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