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【街】首都の直ぐ近くにありながら伝統的な景観を保つDragør

ヨーロッパの他の都市と同様にコペンハーゲンも古い街並みが残るが、そうは言っても人口80万人の首都である。都市圏で言えば200万人以上にもなる。要するに都会だ。実際のところ現代建築も多いし、旧市街も世界のどこにでもあるチェーン店の看板で溢れている。


そんなコペンハーゲンからわずか12km、コペンハーゲン空港の南にある街がドラオア(Dragør)だ。コペンハーゲンからは路線バスで30分程で行ける。
「ドラオア」と書いたが、発音は何だろう? 「ドラウェア」という表記も見かけるが、統一されていないようなので、ココでは「ドラオア」とする。

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ドラオアの起源は12世紀頃で、主に漁業や農業を中心に発展してきた。特に19世紀後半には漁業や海運で栄えたようだ。
そんなドラオアには、17〜18世紀頃の古い街並みがほぼ完全に残されている地区がある。黄色い壁、橙色の屋根、石畳の細い道...。もちろん今も普通に人が住み、生活を営んでいる。

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コペンハーゲンからは日帰り圏内であるが、ホテルやレストランもある。

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この日は晴天だったこともあり、とにかく青空に街の色が映えて美しかった!

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古い街並みは約300m四方のエリアに渡る。道は細く迷路のようである。

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ノスタルジー溢れる街灯もgood!

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広場には井戸があった。ただし今も使っているかは不明。

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この地区は景観保護条例が定められているので、改修や改築にあたっては仕様やデザインも制限されているようである。住んでみたいが、実際に住んでみたら大変なことも多いのであろう。

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屋根の多くは橙色の瓦葺きであるが、茅葺きの家もある。むしろこちらがオリジナルかもしれない。窓の形状が凝ってる!

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港はヨットやボートが停泊するマリーナとなっている。水も綺麗だ。

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旧市街の外側には普通の家(と言っても日本人の私から見ると立派な家であるが)が並んでいる。旧市街もそうだが、コペンハーゲンから近いので、ここから通勤する人も多いのかもしれない。

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このドラオアにはコレといった観光スポットはないが、街歩きが好きな人にとっては、迷路のような路地を歩き回るだけでも楽しむことが出来るだろう。私もそうであった。カフェで買ったコーヒーとパンを広場で食べながら、街の雰囲気を充分に味わった。また観光地ではあるものの、そうした街並みにありがちないかにもな景観ではなく、日常生活の匂いが感じられる雰囲気であったことも記しておく。
いずれにしてもコペンハーゲンという都市の直ぐ近くにこんな場所があるとは驚きであった。


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