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【街】Sauda

アルマナユヴァ亜鉛鉱山博物館を見学するために訪れたSauda。
読み方はセウダ?サウダ? まあ誰も興味ないだろうが、せっかくなので、備忘録も兼ねて訪問記として書き留めておく。


Saudaはフィヨルド奥にある人口4,200人の小さな町である。
車だとベルゲンから3時間、ハウゲスンからでも2時間かかる。公共交通機関の場合、これらの都市から路線バスを乗り継ぐか、スタヴァンゲルからフェリーで移動する。いずれにしても移動は簡単ではない。


かつてこの周辺では亜鉛が採掘され、また川や滝を利用した水力発電にも恵まれていたので、それらを活用して精錬工場がつくられた。現在は亜鉛の採掘は行っていないが、工場では引き続き、船で運ばれる材料の精錬を行っているようだ。


一般の人にとって、この町を訪れる主な目的はウィンタースポーツである。しかし私が訪れたのはシーズンオフの5月なので、町の中は閑散としていた。飲食店もほとんど閉まっていた。ホテルも宿泊客は私一人だった。寂しい...。


ハッキリ言って、ズントーの鉱山博物館や精錬工場見学以外にコレといった見どころはないが(失礼!)、町はこじんまりとしてキレイだ。また町中を流れる川は雪解けのためか水量も多く、ちょっとした小さな滝でも勢いがある。


フィヨルド周辺の山は比較的なだらかであるが、ちょうど天気が良かったことも相まって、美しい景観である。夕暮れ時に誰もいない広場のベンチで、そんな風景を眺めながらボーっとしていた。旅の疲れが癒され、ついでに日頃の心の汚れも洗い流されていくようだ!


翌日は他にすることもないので、歩いて近くの(と言っても片道5kmあるが)滝を見に行った。山にはまだ残雪も多く、海は波もなく穏やかで、まるで山の中の湖のようである。

滝には1時間程でたどり着いた。もちろんココにも誰もいない。私一人である。
滝の名前はSvandalsfossen。何段にも連なりならが落ちる水は水量も多く、こちらも中々の迫力があった。


町に戻るとちょうどØlen行きのバスの時間。バスは一日に数本しかないので、これを逃すと大変である。

バスの車窓からのフィヨルドらしい風景。


Saudaはあまりに遠いので「是非また来よう!」とはさすがに思わないが、もし自宅近くにあるのであれば、週末を静かに過ごすには充分に魅力的な町であった。



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