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旅と建築探訪記

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#石上純也

【建築】洞窟のようなレストラン maison owlで晩餐を(石上純也)

【建築】洞窟のようなレストラン maison owlで晩餐を(石上純也)

数年前から業界で話題になっていた建築がある。このnoteでも何度か紹介している建築家・石上純也さんによるmaison owl(プロジェクト名はHouse & Restaurant)だ。
石上さんの建築には、建築に詳しくない人にも分かりやすい特徴がある。パーゴラを足すことで旧家の庭園を異なる印象の空間につくり変えたり、80m×50mという大空間を柱無しの構造でつくったり、ガラス壁だけで屋根を支えたり

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【建築】美しい森に溶け込む自然公園のパビリオン(石上純也+STUDIO MAKS)

【建築】美しい森に溶け込む自然公園のパビリオン(石上純也+STUDIO MAKS)

建築家・石上純也。私のお気に入りの建築家の一人だ。しかし実はまだそれほど作品を見ていない。今までにKAIT広場、KAIT工房、木陰雲を訪れた程度である。その中でもKAIT広場はスゴかった。「技術に走り過ぎている」という批判もあるようだが、スゴいものはスゴイとしか言いようがなかった。

その石上さん設計のパビリオンがオランダの公園 Park Vijversburgにある。
「石上さん設計」と書いたが

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【建築】未知なる空間の体験、それはKAIT広場(石上純也)

【建築】未知なる空間の体験、それはKAIT広場(石上純也)

見学する前から本当に楽しみにしていた建築だった。そして実際に期待以上の建築だった。

以前、パビリオン・トウキョウ 2021の企画であるkudan houseのパーゴラ「木陰雲」を紹介させてもらった。その建築家は石上純也さん。個人的には現在の日本において最も頭がおかしい建築家だと思っている。(←最大級の褒め言葉)

その建築家による"ありえない建築"が神奈川工科大学に出現した。

KAIT広場

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【建築】日陰が心地良い木陰雲(石上純也)

【建築】日陰が心地良い木陰雲(石上純也)

九段下の交差点から靖国通りを上り、靖国神社大鳥居の手前を右手に入ったところにある旧山口萬吉邸。

昭和2年(1927年)に建てられ、現在は会員制ビジネス・サロン「九段 kudan house」となっている趣のある邸宅だが、今回はその庭園につくられた”期間限定”のパーゴラを訪れた。

パーゴラ(Pergola)。
庭や軒先などにあって、つる性の植物を絡ませる格子状の棚のことだ。日陰棚とも呼ばれるそう

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