中医学 秋の養生②

前回の記事の補足です。今日は半袖では寒いくらい秋の深まりを感じます。ここ数年は11月くらいまで温かいので(気候変動も目をそらしてはいけない問題なのでそれに関してはまたあらためて)また暑さが戻ってくるとは思いますがもうすでにお日様が恋しい・・・。

前回記事にした、この時期に頑張ってお仕事をする「肺」に関するミニ知識をもう少しお話します。呼吸以外のお仕事についてはあまり知られていませんよね。なんとデリケートで傷つきやすいお嬢様みたいな肺は脾/胃で作られた大事な栄養(気血)を全身に巡らせる働きもしてくれるのです。脾/胃からバトンタッチされ栄養分を各臓器に分配します。そのお仕事が最も活発に働く時間は明け方3時~5時、そう人間が熟睡して深く呼吸している時に行われるのです。もっと細かく言うとこの肺が活動する前の時間はどの五臓がお仕事しているのでしょう・・・「肝」です。1時~3時の間に「蔵血」といって蔵に血液を貯めています。人間の身体ってすごいんです。

ここまで聞くといかに栄養と睡眠が大切か、自分の体をもっと労わってあげなくちゃって思いますよね。知っているようで知らない身体の話、テレビで○○できれいにとか○○で痩せたと聞くと皆、すぐに飛びつきますが実際本当に効果があったかどうか。そのうちまた新しい物が流行り、目が移るという繰り返し。意識が外側に向きっぱなしなので実は自分自身のことって一番わかってないような気がします。人生100年時代、いかに健康でよりよく生きられるか、探求心は終わりがなくまだまだ続きます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?