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孫正義氏とジャック・マー氏の未来のビジョンをbitFlyer Blockchainのインターンが考察してみました。


みなさん、はじめまして。
bitFlyer Blockchain のシステム開発部でインターンをしている川口博也と申します!


この記事は 「bitFlyer Blockchain インターンが書く note」 です!
大学2年生である僕が、若いならではの粗くも柔軟な視点でブロックチェーンの未来はもちろん、世界の未来を考えていこうと思います!

弊社代表の加納や、CTO の小宮山が書くブロックチェーン関連の note は少し難しいな、という方も、僕が書く note からだと入り易いのではないでしょうか?

それでは、この note が第一弾の投稿ということで、
まずは僕がなぜ bitFlyer Blockchain でインターンをしているのかの経緯から...

そもそもなぜブロックチェーンなのか


2019年、夏休み期間に、以前から興味のあったブロックチェーンの根本の技術を学んでみよう!と簡易的なEthereumのERC20トークンや、ERC721トークン交換用のスマコンを書き、単純なDAppも作ってみました。ところが、本来僕が興味のあった、ブロックチェーンがどのように社会のインフラになって行くのか、を見ることはできませんでした。(一人でスマコン書いて、読書していたらそうですよね (笑))

bitFlyer Blockchainとの出会い

そこで、もっと大規模のプロジェクトに参加したい!という想いを持って、2019年10月に行われた日本最大級のブロックチェーンカンファレンス、b.tokyo に足を運んだわけです。

そのステージにて、弊社代表の加納が、miyabi(bitFlyer Blockchainが独自開発したブロックチェーンプロダクト)の実用例の話をされていました。
日本企業が独自でブロックチェーンプロダクトを開発し、そのプロダクトを活用して様々なプロジェクトを展開しているなんて! 

その後は展示エリアに立っていた bitFlyer Blockchain の社員の方に質問を投げまくり、最後にインターン採用してたりしないですか?とお願いをし、今、ここで note を書いています!

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「TokyoForum2019」での孫正義氏とジャック・マー氏の対談

さて、本題へ入りましょう!
今回書くことは正直、ブロックチェーンとは直接は関係ありません!(笑)

12月5日、「TokyoForum2019」に参加してきました! 

「TokyoForum」は東京大学が開催する、シンポジウムであり、今年のテーマは”Shaping the Future”でした。

イタリア元首相、韓国元首相、ニュージランド元首相に、建築家の隈研吾氏や、ノーベル科学賞受賞者の野依良治氏など各界の見識者が集う中、なんといっても一番注目を集めたのは、孫正義氏とジャック・マー氏の対談ではないでしょうか? モデレーターはフリーアナウンサーである小谷 真生子氏が務めていました。

彼ら二人の言葉には、経験に基づく確かな説得力、そして未来を希望あるものにする決意に満ち溢れていました!

そんな彼らの言葉の中でも、僕が特に共感できる、またはブロックチェーンと関連している、と感じた点をいくつかピックアップし、それらをbitFlyer Blockchain の一員として、考察してみたいと思います!

二人の運命の初対面

小谷氏:二人の関係の始まりである「伝説の5分間」で、何を話したのですか?
孫氏:中国で20数名の起業家に面会した時、ジャックだけが投資額の話をせずに、未来について情熱を持って話したんだ。それに私は感動して5分で投資を決めたんです。

このストーリーは有名すぎて、知らない人はいないのではというくらい色々なところで聞きますね。 これはVCの方や投資家の方からも本当によく聞く話だと感じています。「情熱を持て」と文章に表すと、安直で浅く聞こえますが、その言葉の裏側には深く壮絶な苦難があるものです。何かに熱中し、犠牲をだし、傷つけられる強靭(狂人)なメンタルの持ち主であることが「情熱」という言葉の裏側ではないでしょうか?

これから皆さんが僕のnoteを読んで、ブロックチェーンへの情熱まではいかずとも、興味を持ってくれると僕は嬉しいです!

人材育成の重要さ

孫氏:ジャックはプラグラミングや会計のエキスパートではないけど、各分野の最高の人材を集める事と、若い世代を各分野の最高な人材に育てる事に長けているいるんです 。どうだい、ジャック。組織とか育成について語ってあげなよ。
マー氏:そうですね、私はCEOとはChief Education Officerの事であると考えています。それほど、会社にとって一番の商品は従業員なのです。 

これは人を見る目と育てる力という最高経営責任者に必須のスキルについてです!やはり、どんな組織にとっても後進を育てることは必要不可欠なのですね!さすがジャック・マー。短くも深い言葉で人の心を掴んできます!

僕がどんな組織に加入しても、いつかは人材を育てることになるのだと思います。そんな未来を今のうちから見据えて準備をすると良いかもしれぬと感じさせられました!今自分が若い頃に何を感じ、何が不安だったか。それはいかに時代が変わっても未来の後輩と共通するところはあるはずです。そんな経験を後進に伝え、指導出来るようにしておきたいものですね! 

現在、bitFlyer Blockchainで、着実に社会の経験、及びブロックチェーンの知識を蓄積しています!

今後、蓄えた社会経験や知識を社会に還元し、日本や世界のブロックチェーン業界を変革する人材になっていく所存です!

富を得る事とは信用を得る事

孫氏:僕らはお金を追ってきたわけではなく、大きな夢、ビジョン、そして情熱を持ち、それらを実現してきました。お金を追うと、お金は逃げていきますが、夢を追うと、お金が追ってくるものです。
マー氏:そうですね、お金を持つと失敗しやすいんです。お金がないと失敗しません。実は私が持っているお金は私のものではないのです。1000億円ほどのお金を得た暁には、それはもう自分のお金ではなく、自分が人々から集めた信用なのです。

これは非常に共感しました。どんな業界業種であれ、それだけのマーケットサイズで利益をあげるビジネスを生み出すと言うことは、人々がそれを信用し、利用しているとも置き換えられます。

bitFlyerBlockchainでは、「bPassport」というデジタルアイデンティティを人々に提供する構想を持っています。これがやがて社会に普及し、人々の信用がブロックチェーンによって担保されていけば、正に人々の信用と利益を等価交換する事となり、その収益は会社がユーザーから集めたお金、というよりも、ユーザーから集めた信用だと言えるでしょう!


AIの到来で職を失うのか?

小谷氏:AIがもたらす未来の生活はどのようなものですか?
孫氏:AIの到来で、仕事がなくなるなるのが怖いと言う人がいますが、それは間違っています。AIの到来は楽しみな事なのです。過去を振り返ってください。例えば明治維新の以前は90%以上の国民が農業従事者でした。現代では、農業従事者の数は減りましたが、他の仕事がきちんと用意されています。

これはブロックチェーン業界が正にその通りではないでしょうか?
2008年にSatoshi Nakamoto の White Paper “Bitcoin : A Peer-to-Peer Electronic Cash System” が公開され、それ以来、たった11年で様々な分野にブロックチェーンのマーケットが生まれてきました。ブロックチェーンという技術がなければ、仮想通貨交換所も、マイニング業者も、STOのマーケットも生まれなかったわけです。
これからさらなるブロックチェーンがさらなる発展をし、新たな仕事が作り出されていくでしょう! 楽しみですね!

最高の大学は社会である

小谷氏:マーさんは教育の話をされましたが、具体的にどのような教育が必要になっていくのでしょうか?
マー氏:僕は、思ったんです。社会が1番の大学だと。大学で学ぶことも沢山ありますが、社会にて経験を積み、失敗を重ねることが重要なんだと。

大学で、僕は経済学を専攻しています。経済学はコンピューターサイエンスや暗号学などと同様に、ブロックチェーンの学習においても非常に重要な学問です。

例えば、ミクロ経済学の一分野であるメカニズムデザイン。資源配分をする際に実現したい目標が関数として与えられたとき、その目標が自律的、もしくは分権的に実現できるようなルールを設計する学問です。ビットコインのプロトコルの仕組みはメカニズムデザインの理論で説明ができたりします。

このような経済理論を大学にて学ぶことができますが、マー氏が言うように、実社会という大学においても学ぶことが多々あると感じています。

今、僕は前述したmiyabiのプロジェクトに関わらせて頂いています!この大学で知識を吸収しながら価値を発揮できるように全速力で進んでいきます!

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僕たちの孫世代は週に3日、1日3時間しか働かない?

マー氏:孫さんが言うように、仕事がなくなるわけではありません。単純に労働時間が短くなっていくのです。私は1日8時間、週に5日働いています。とても忙しいです。ですが、我々の孫世代になれば、週に3日、1日3時間しか働かなくなると思います。

これはAIの到来による業務の効率化の恩恵で、人間はもっと人間らしい活動ができるという考えですね。
僕はインターンとしての勤務時間がそのまま未来のスタンダードくらいになるわけですね!今の自分の勤労時間がそのままフルタイムの社会人の標準になるとは少し不安なものですが(笑)

弊社代表加納も「加納ビジョン」なる未来へのビジョンを持っています。「無駄のない週休3日社会へ」「頑張りが評価される社会へ」「個人が主役になれる社会へ」の3点です。

この「無駄のない週休3日社会へ」はジャック・マーが語る未来と非常に似通っていますね!全社員が理想の社会を求めて、本気で情熱を持って取り組んでいる姿、ジャック・マーに見せてあげたいくらいです!

1番のロールモデルは自分自身

小谷氏:これまでの人生で、ロールモデルはいますか?
マー氏:どんな人物からでも学ぶことはあるので、全員がロールモデルですね。ですが、1番のロールモデルは自分自身なのです。


これは僕が常に肝に銘じている事でもあります。すべての人々は、自分に無いスキルを保有しており、その個人一人一人から日々学ばせて頂いているという考えです。

1番のロールモデルが自分であるというのも共感性が高いですね。「個人が主役になれる社会へ」という「加納ビジョン」の1つとも、ジャック・マーのビジョンがこれまた合致しています! 

そんな「個人が主役になれる社会へ」の手助けとなるの1つのテクノロジーがブロックチェーンです。それぞれ異なるストーリーを持った人々が主役となり、P2Pネットワークで皆が繋がっていく世界はもうすぐそこです!

フィロソフィーの重要性

小谷氏:マーさんは9月10日にアリババの会長を退任され、マー氏の後を引き継ぐダニエル・チャンCEOは102年続いてほしいと言っていましたね。また、孫さんも3世紀にわたっての企業を目指していますね。それぞれ、そのときに会社がどうなっていてほしいですか?
孫氏:私は、ある会社が素晴らしい製品を提供すれば、その会社は30年続くと思います。けれども、ある会社が素晴らしい組織とフィロソフィーを持てば、会社は300年でさえ続くと思います。私はソフトバンクもそうだと信じています。
マー氏:僕も、アリババは300年ほど続く企業だと思います。例えば、なぜ教会が何世紀も存在するのでしょうか? それは強いフィロソフィーとリーダーの存在があるからです。アリババにも強いフィロソフィーと人材がいます。

組織において、フィロソフィーは最重要とも言えるのではないでしょうか? 今の大学生世代では、就職活動の軸として、単純な給料の他にビジョンやミッションを気にかける学生が以前より増えてきているように肌で感じます。

この話を聞いた時、Appleがこのフィロソフィー体現者であり、その重要性を証明している存在であるといことが自然と脳内に浮かびました。

2019年、Appleのシンプルかつ洗練されたなデザインの象徴的存在だったジョナサン・アイブ氏がAppleを離れ、起業するというニュースが出ました。
しかし、ジョナサン・アイブ氏が去っても、Appleの組織やフィロソフィーは健在であり続けるでしょう。

同様に、2011年にスティーブ・ジョブス氏が退任し、ティム・クック氏がCEOになるときも随分騒がれたました。ですが、2018年には時価総額が1兆ドルを超えたことからも見えるように、順調に成長を遂げました。

フィロソフィーを芯に持つ会社がいかに堅固であるかが分かりますね!

我々bitFlyer Blockchainも明確な、「ブロックチェーンで世界を簡単に。」というコーポレートミッションを持っています。このミッションを胸に秘め、社員一同、世界をブロックチェーンで変えるために尽力していきます!

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最後に

常に常人の先を歩み、好奇心を持って変革を起こして来た孫正義氏とジャック・マー氏。そんな二人が経験して来た過去から構築した信念、そしてその過去に満足せず挑戦を続ける二人が見据える未来が希望に溢れているものだと実感することが出来ました! 講演終了後は未来がどのように彩られていくのかワクワクと妄想が止まらなかったです!

そして未来には必ずブロックチェーンも社会の中心にあると信じています。今後も未来について、そして特にブロックチェーンについて、執筆していきます! 

それではまたそのときまで。


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