見出し画像

【いきものの沼】びっくり&かわいい生態を紹介!いきもののおもしろ雑学vol.1~3

いきものおもしろ雑学vol.1 ラッコは寝るときに仲良く手をつなぐ!?

画像1

写真提供:鳥羽水族館

海に生息する野生のラッコは睡眠時に潮の影響で遠くに流されないように、ある工夫をしています。そのヒミツは「海藻」!眠るときは海藻を巻き付けて体を固定することで、安心して熟睡するそうです。その姿を想像すると微笑ましいですね。

水族館のラッコ水槽には海藻は生えていません。もちろん水槽内なので眠っても流される心配はありません。水槽では水が循環しているので、ラッコたちは水面をゆっくりと漂って眠ることもしばしば。そんなとき、2匹のラッコが近い場所で漂っていると、そっと手をつないで眠ることがあるそうです。(現在国内で手をつなぐ可能性のある複数頭(もしくは2頭以上で)でのラッコ飼育をしているのは、兵庫県と福岡県の2館の水族館のみ)

画像2

写真提供:鳥羽水族館

水族館で人気者のラッコですが、実は現在日本で飼育されているのは、わずか7頭(2020年5月25日現在)。東海エリアで見られるのは鳥羽水族館のメイちゃん1頭です。芸達者なメイちゃんは、お食事タイムには、飼育員さんと握手をしたり、カラーコーンを持って泳ぎ回ったりと愛くるしい姿を見せてくれます。

その他の特徴:餌の殻を割るために石を使用する野生のラッコ。その石は体のたるみをポケットのように利用して身に付けています。

東海エリアでラッコが見られるスポット
鳥羽水族館
住所:三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
営業時間:9:00~17:00(7月20日~8月31日は8:30~17:30)
     ※入館は閉館時間の1時間前まで。
入場料:大人2,500円 小・中学生1,300円
問い合わせ:0599-25-2555
https://www.aquarium.co.jp/



いきものおもしろ雑学vol.2 イカには3つの心臓がある!?

画像3

写真提供:鳥羽水族館

水中を優雅にゆらゆらと漂っているイメージのイカですが、実はとても速いスピードで、水中を泳ぎ回るような生活しています。なんと水中での最高遊泳速度は時速40km以上!そのスピードはウサイン・ボルトの持つ100m走の世界記録に匹敵するほどです。このような高負荷の運動を続けるには、大量の酸素が必要。イカは、酸素を効率的に身体中に供給するためにメインの心臓とそれを補助する、鰓心臓(えらしんぞう)と呼ばれる2つの心臓を持っています。3つの心臓を駆使することで、水中をとんでもない速さで泳ぐことを可能にしているのです。

画像4

写真提供:鳥羽水族館

実はイカは魚のように鱗がないので傷や水温変化に非常に弱く、捕獲や運搬にはとても気を使います。漁師さんから分けてもらうアオリイカは、網によって体に傷がついていることが多いので、現在は鳥羽水族館で飼育されているアオリイカのほとんどが、なんと、飼育員さんが自ら船に乗って釣ってきたもの。一匹一匹を丁寧に釣りあげ、傷つかないように細心の注意を払って水族館まで搬入しているので、鳥羽水族館のアオリイカたちは今日も美しい姿で泳ぎ回っています。

その他の特徴:カメレオンのように体の色を周囲の環境に合わせて変化させることができ、巧みに体をカモフラージュすることで敵の目を逃れています。

東海エリアでアオリイカが見られるスポット
鳥羽水族館
住所:三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
営業時間:9:00~17:00(7月20日~8月31日は8:30~17:30)
     ※入館は閉館時間の1時間前まで。
入場料:大人2,500円 小・中学生1,300円
問い合わせ:0599-25-2555
https://www.aquarium.co.jp/
※イカの寿命の関係で7~9月には水槽で飼育する個体が尽きてしまい、イカを展示していない場合がありあます。



いきものおもしろ雑学vol.3 ベルーガの体にはメロンがついている!?

画像5

提供画像:名古屋港水族館

ずんぐりした真っ白な体、愛嬌たっぷりの顔で多くの人に愛されているイルカ・クジラの仲間、ベルーガ。魅力のひとつといえば、ぷっくりと膨らんでいる頭です。実はベルーガの頭は、果物のメロンに形が似ていることから「メロン」と呼ばれています。なんともおいしそうな頭!

このメロン、実はベルーガが仲間とのコミュニケーションを取ったり、エサを見つけるときに使ったりする音波をコントロールするための器官。鼻腔の奥を振動させて発する音波を、メロンがレンズのような働きをして絞り込み、目標に収束させたりするのです。さらにベルーガのメロンは丸くぷるぷると柔らかく、形を変えることができるため、他のイルカよりも細かく音波を調整できるといわれているんです!何種類もの音を出すことができるベルーガは、“海のカナリア”とも呼ばれています。

画像6

↑名古屋港水族館のミライ。頭の柔らかいメロンをガラスに“ぷにっ”とくっつける姿がキュート!
写真提供:名古屋港水族館

名古屋港水族館では、現在6頭のベルーガが飼育されています(2020年6月21日)。ベルーガたちは器用にメロンを動かすことができます。トレーニング※では、ぷるぷるとメロンを揺らしたり、メロンと口の間にボールを乗せたりして、来館者にメロンの動きを紹介しています!メロンの秘密を知り、ますます興味深いベルーガ。そんな魅力たっぷりのベルーガに会いに水族館へ出かけてみませんか?

※ベルーガの公開トレーニングは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在休止しています(2020年6月21日)。

画像7

↑メロンと口で上手にバランスを取り、ボールを持ち上げています。
写真提供:名古屋港水族館

その他の特徴:口から輪っか状の泡を出すバブルリングや、頭の上にある鼻から輪っか状の泡を出すエンジェルリングは、ベルーガの特技。自分で作ったリングで遊んでいる様子が見られることも。

東海エリアでベルーガが見られるスポット
名古屋港水族館
住所:愛知県名古屋市港区港町1-3
営業時間:9:30~17:30 ※時期により異なる
休館:月曜(祝日・振休の場合は翌日、冬期メンテナンス休暇あり)
入場料:高校生以上2,030円 小・中学生1,010円 幼児(4歳以上)500円
問い合わせ:052-654-7080
https://www.nagoyaaqua.jp//



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?