コワイことをやりたくてウズウズしている

病んでました。

情緒不安定。自信がなく、人の怒りに怯え、外に出ても動揺しないことだけを念頭に行動し、人の目が見れない。そんな状態。

きっかけは東京マテリア(僕らの作ったゲーム)のゲーム内イベント。最後の2日間をマルチプレイ(通信対戦)に張り付いて過ごしたこと。これがまずかった。

現状東京マテリアのマルチプレイには人が集まっていない。マルチプレイだけでアイテムを集めようとすると、人が来るまでひたすら待ち続けなければならない。

ひたすら待った。ツイッターでも呼びかけた。しかし来るのは知人ばかり。全然人は来なかった。2日間で合計16時間ほどやったが、マッチングは1時間に1回程度。待っている間にじわじわ精神がやられた。いつ来るかわからないものを待ち続けることは心を蝕む。来るか来ないかわからない恋人からの電話をひたすら待つ気持ちに近いかもしれない。

「もしかしたら来てくれるかもしれない」と変に希望を持ったのがまずかった。希望と絶望の反復が精神を消耗させた。「ダメでもともと。やるべきことをやるだけだ!」と強い信念を持っていればこんなことにはならなかったと思う。


すっかりエネルギーを失ってしまってからのこの3日間、心のメンテナンスに精を出した。前に進もうと思うが不安や孤独感、恐怖でうまく動けない。

以前買ったまま放置していた「敏感すぎて困っている自分の対処法」という本を読んだ。まさにぴったりの内容だった。

メモした内容があるので抜粋する。

「相手がどう受け止め感じるかは相手の自由。自分は相手の感情や反応にまで責任を負う必要はない」

「相手を傷つけるのは良くないと考えて、自分を傷つけていないか?」

一言で言えば、僕は人との距離感をうまく取れないのだということがわかった。好きな人との距離は近い方がいいと思っていたこと。これがそもそもの間違いだと知った。人の気持ちは自分でコントロールできる範囲外なのだ。どうしようもないことで悩んでも仕方がない。

本を読み、瞑想することで少しずつ回復していった。そういえばここ1ヶ月ほど忙しさにかまけて瞑想をおろそかにしていた。しかし今回のことで気づいた。行動することよりも瞑想の方が大事だ。心の状態が整っていてこそ初めて行動のクオリティも上がる。精神的に良い状態であってこその行動なのだ。

3日経った今朝はだいぶ回復していた。しかし何かが足りなかった。回復しているが普通にしていられる程度。これでは生産的にはなりえない。瞑想を開始した。

心が乱れていると瞑想中に色々なことが頭に浮かぶ。浮かぶことを消そうとしない。呼吸に集中しながら浮かんでくることを見つめていく。

そうしているうちに一つのアイデアが浮かんだ。

「ちょっとコワイと思うことをやってみよう」

プリンメンタルな状態(脆い精神状態のことを僕はこう呼ぶ)は勇気が持てないからだ。勇気が持てないのは自信がないからだ。自信を取り戻すには何かに挑戦しクリアしなければならない。それなら何かに挑戦しなきゃ。勇気が持てるようなちょっとコワイことに。

手っ取り早く思いついたのが腕立て伏せだった。最近全然やってない。ちょっと前に久しぶりにやったら20回でバテた。

何回だったらコワイと思うだろう?と思った。30回?ダメだ。30回はなんとかなってしまう気がする。40回?ちょっと無理じゃない?そう思った。40回ぶっ通してやることを想像したらちょっと怖くなった。これだ、間違いない。

40回の腕立て伏せを開始した。ちゃんと毎回顎を床につけてじっくりとやる。20回で一旦止まった。キツイ。ケツを上げて休む。その後はケツを上げて休み休み進めていった。そして31回目。顎を床につけたものの上がってこない。腕だけでなく足やお尻までプルプルした。結局31回目はできなかった。床に突っ伏した。呼吸も乱れていた。

素晴らしい!

絶対に40回やってやろうと思った。すぐにトライしたがプルプルして1回も上がらなかった。休んで回復を待ち、1回・2回と数を増やし、ようやく40回に到達した。

闘志が戻ってきた。

足りなかったのは闘志だったのだ。弱い自分に絶対に勝つという気持ち。


早速Anki(暗記アプリの名前)に新しいメモをした。

「プリンメンタルは勇気の不足」

「勇気の不足は自信の不足」

「コワイと思うことに挑めば治る」

「さぁ、何に挑もうか?」

悪い状態はずっとは続かない。必ずいつかは好転する。

しかしできれば好転するのが早い方がいい。好転させるノウハウがあれば悪い状態の期間は短くて済む。

今回僕はまた新たな武器を手に入れた。


今はちょっとコワイことをやりたくてウズウズしている。

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