2022年7月第2週目

先週もお疲れ様でした。

今日は久しぶりに、私たちのミッションについて再確認していきたいと思います。
前から言っていることの繰り返しになるので退屈かもしれませんが、復習がてら読んでみてください。

いまインフレがすごいことになっています。
私たち庶民の生活も、値上げによって苦しい状況になっています。
では、インフレを退治するにはどうすればいいのか?
(貨幣量の増加を無視すれば)モノの需要量を供給量が上回ると、原理的にモノの価格は下がっていきます。
なので、インフレを退治するには、供給力を向上させることが根本的な解決策なのです。

では、その供給力を向上させるにはどうすればいいのか?
食料品にせよエネルギーにせよ、その供給力の土台になっているのは、私たちの扱っている製造業です。
食品機械や掘削機械のパーツなどを私たちに依頼してもらったことがありますが、まさにそういったパーツがないと食料やエネルギーの供給は成り立ちません。
その製造業の生産性を向上させ、供給力を向上させることが根本的なインフレ解消に繋がっていくのです。

インフレが解消されてモノの価格が下がれば、私たち一般消費者の暮らしぶりはもっと良くなります。
例えば、車や家具、食べ物などの価格が今の10分の1とかになれば、私たちはもはやお金のことに頭を悩ませる必要はなくなります。
裕福な暮らしを確保しつつ子育てのことを考える余裕も出てくるので、今よりも子供を産んで家庭を築きやすい環境になるでしょう。

単純すぎる論調だと思われるかもしれません。
でも、18世紀の産業革命後に、実際にその現象がおこりました。
産業革命による圧倒的な生産性向上のおかけで、人類はマルサスの罠から抜け出すことができ、爆発的に人口を増やすことができたのです。
いま世界的な人口減が懸念されていますが、その根本的な原因は、巷でよく言われるような政策の失敗が直接的な原因ではないと私は考えています。
日本だけが人口減に陥っているのなら頷けるかもしれませんが、人口減は日本以外の国でも問題視されている万国共通の課題です。
18世紀と同じような爆発的な供給力の向上をしなければ、根本的な人口減を食い止められないんじゃないかというのが私の考えです。
そこで、製造業をなんとかして進化させようと思ってこのテーマに臨んでいるのです。

「言ってることはわかるけど、壮大だし私たちのやっていることとはちょっと遠いんじゃないか?」と思われるかもしれません。
でも、全然そうじゃありません。
私たちの日々やっていることである製造業のデジタル化によるテコ入れは、いまやトレンドとまで呼べる状況になっています。

まずそもそも、「クロス・テック」という言葉のとおり、どんなビジネスであろうがビジネスの中核にデジタルを君臨させるのが必然の流れになっています。
「IT前提かつ既存産業をリストラクチャリングするビジネスを構築しなければ、競争優位性がない」とまでいい切れる状態になっているのです。
デジタルを扱えていないオペレーションを組んでいる大企業は焦りを覚え、なんとか自社をデジタル化しようと考えている状況になっています。

また、最先端のビジネスドメインでは製造業が注目の的になっています。
たとえば、宇宙開発がかなりホットなトピックになっていますし、EVやドローン(空飛ぶクルマ)など次世代のモビリティ開発も競争が激化してきています。
衛生が発展すれば私たちの通信料金も安くなるし、EVやドローンが発展すればガソリン代や運送料なども安くなると考え、先端企業がこぞってこの分野に参入してきています。
そんな最先端のロケットやEVには、私たちの扱っている金属部品がたくさん使われています(特にロケット開発界隈では、マシニング工と溶接工の人材不足が深刻な問題になっています)。

ここまで説明すると、私たちのやってることが世の中の進化の方向に順当に乗っているという意味がわかると思います。
1. デジタルでアナログ(ピンハネ前提)なサプライチェーンを解消させること
2. デジタルで製造業関係者のオペレーションの生産性を向上させること
これらを成し遂げなければ、部材調達のところが産業発展のボトルネックになってしまい、進化を食い止めるスピードが落ちちゃうのです。

そう聞くと、私たちのいまやっていることがいかに重要なことかがわかってもらえると思います。
今週から会社は創業して8年目になりますが、ここにきて私たちのやっていることに時代が追いついてきました。
今すごくいいポジションにいるので、ちゃんとモノにしていきましょう。

先週もありがとうございました。
今週もどうぞよろしくお願いいたします

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