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【22】バーをオープンしてみた

前回の記事で紹介したように現在カンボジアにて
プノンペン3店舗、シェムリアップで1店舗のレストラン
を経営しているが今回新しくバーをオープンしてみた。

カンボジアでは2021年4月から11月末まで
度重なるロックダウンとアルコールBANによって
飲食店は厳しい状況にさらされていた。

僕の欧米人のパートナーがイタリアンレストランを
事業買収して業態変更をかけたスポーツバーが、
特にアルコールBANの影響により営業が出来ずに
家賃だけ支払うという状況が続いていた。

そのため僕に声がかかりシェア33%譲渡を条件に
事業の立て直しを図ったのだ。

まず取り組んだのはスポーツバーというジャンルから
更なる業態変更をかける事。

パブリックビューが出来るような大型店舗なら
まだしもスケール感も小さいスポーツバーは
あまり収益性が良くないだろうと考えた。
なぜなら多くのスポーツゲームは土日に集中しており
平日の営業戦略が極めて立てづらいためだ。

売上が上がる土日は店のキャパシティが狭くて
売上の最大値が上がらない。

そのため「あそこはスポーツも見れる」くらいの
ニュアンスにイメージを落とし込みたかった。
なのでスポーツの色合いを削ぎ落としてコンセプトを
変える。それに合わせてリノベーションをかける
必要があった。

必要なコンテンツは収益化しやすいプライベートルーム
の作成とカクテルやフードメニューのクオリティ。
カンボジアはビールが安いためそれ以外のアイテムで
売上を構築出来るよう組まなければならない。

しかしリノベーションコストは全部で$10,000しか
用意してない。オーバーしたら自己資金での追加投資
になってしまうためデザイナーや内装業者を使わずに
自分たちで家具やカーテン、フロア素材や壁紙を探し
買付けを行い組み立てた。


まずはリノベーション前の写真から

1階テラス席
スポーツ要素満載で清潔感もない。

1階メイン部分
殺風景で暖かみがない。家具もイマイチ。

2階部分
そもそも全く使えていない。
おそらくオープンしてすぐにアルコールバンBANに
なって営業出来ないから、投資そのものをやめた感じ。

そしてリノベーション後…

自分たちでペンキを塗ってもともとのペイントを消し
家具は背が高めのウッド調のものに変更。
床はフェイクグリーンで整えた。
キャンドルで色を出すだけで雰囲気がガラリと変わる。

1階部分の簡易リノベーション
これもライティングと家具を変更しただけ。
そして多くの費用は2階の何もない部屋に注がれた。

ちょっと本気を出してみた。

するとあの真っ白で何もなかった部屋が
たった2週間足らずで大きな変貌を遂げた。

デザイナーも内装業者(電気の配線工事だけ呼んだ)
もつかわずに自分たちだけで仕上げることが出来た。

ロケーションは違えど8年前に業者を使って造った
このビーチバーから考えればカンボジアにおける飲食店
の立ち上げ経験値は十分なレベルに達したと思う。

業者に頼らず自分たちでやる事で、とんでもない
コストダウンにもなるし納得のいく造りになる。

そして大事なのはこのスキルを
そしてこの経験をお金に変えていくこと。
すなわちマネタイズ出来るかどうかだ。

僕が苦手なのはこのフェーズ。
それでも自分のやり続けてきたことに
自信を持てるようになったし実質的な価値もある。

カンボジア国内で5店舗のレストランオーナーとなり
資金調達→立ち上げ→運営→収益化まで一気通貫して
自分で出来るようになった。

この年末でこの自分の価値をどうマネタイズして
新しい道を創造していくかを楽しみながら考えたい
と思う。

それと同時に年始からは不動産業に大きくシフトして
カンボジアだからこそ出来るビジネス展開を
実現していきたい。

しっかりと考えて自分で決めた道を信じて進む。
有言実行ってのは失敗したら信用を失う諸刃の剣で
難しいものだけど、それでも口に出して行動で示して
経営者としての質を日々磨いていけたらと思う。

今年のブログ更新はこれで最後になりますが
応援してくれた方々本当にありがとうございました。

皆さま
良いお年をお迎えください。

つづく…

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