「友罪」薬丸岳さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
14才の少年が、猟奇殺人で
子供2人を殺して、目玉をくりぬいた。
それが設定の一部なんだけど、
27才になった犯人と、
それとは知らずに出会ってしまった
人々の心の葛藤を描く作品。すごい。
若干、まわりの人々の憶測や
感じ方が敏感過ぎて、作者都合に
なっていた気もするが。
益田純一(27才)と鈴木秀人(犯人の仮名)
は、同僚として同に寮に住んでいる。
鈴木に心寄せる美代子(同僚)。
が、美代子も元AV女優をしていた
という過去を持つ。
白石弥生は、鈴木の監察官。
精神科医でもあって、
少年院では、鈴木の疑似家族で
母親でもあった。
益田、美代子、弥生の視点が
鋭すぎて、作家ばり。
逆に鈴木の視点は一切なし。
最後に、益田が鈴木に当てた
手紙を週刊誌に載せる。
まだ続きがありそうな予感。
楽しみ。
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