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大社高校にアツくなったアカウントを間違えた話。

結論、スポーツは最高なのだ。昨日の甲子園はドラマを見ているかのようだった。高校野球を見てて、ここまで鳥肌が立ったのは2007年の佐賀北高校vs広陵高校の「がばい旋風」副島くんのホームラン以来かもしれない。

8月17日(土)、大社高校vs早稲田実業。はじめは「おっ、大社先制してるやん」ぐらいにしか思ってなかった。なんなら、マルコポロリを見てたぐらいやった。見終わったら引き分けてて、5回ぐらいから真剣に見始める。

「まあ、言うても早稲田実業が勝つやろ。」こう思って大半の人は試合を観ていたのではなかろうか。僕も完全にそうだった。大社の依頼の子がセンター前ヒットをまさかのエラー。そしてランニングホームランで早実逆転。

ただ、このあたりからテレビからも伝わる明らかな「あの時」の空気感と近いものを感じた。そう。佐賀北が広陵の野村くんに思いっきり抑えられてたが、何か起こる予感がプンプンしてた。当時はフリーター。バイトなんてズル休みして高校野球決勝を見ることにした。8回まで、誰がどう見ても広陵ペース。ただ、その時も何か起きる予感がしたのだ。今回も完全にそれやった。「あ、あの時の空気感や。これ、何か起きるやつや。」

オリンピックロスやったことなんか、どこ吹く風。あんなに多い早稲田出身者であろう人が集まってるのに、大社の応援がすごい。あの甲高いトランペット。あの人数で、あの声援。あの早実が呑まれる。相手は島根県の公立高校やぞ。けど、これ呑まれるやつや。いや、呑まれてくれと祈ってる自分がいた。

と思っていたらスクイズが決まって同点。ただ、さすが早実。ガチで勝ちに来た。9回ワンアウト2・3塁で和泉監督が動いた。内野5人にしたやん。もうここでドラマやん。しかも起用されたん1年やん。打った打球はドラマかのように本来はレフトの1年がピッチャーの横で3塁ランナー牽制しながらファーストへ。ホームを狙った大社はゲッツー。この段階でもうドラマなのだ。

ああ、大社よくやった。そう思った。じゃあ、早実のタイブレークのバントがとにかく決まらない。フィールディング今考えればとてつもなくうまかった。もうすごすぎた。ピッチャーの馬庭くん、イニングを抑えるたびに泣いてる。そりゃ泣くよ。相手は東の横綱と言っても過言じゃない早実相手で仲間が抑えてくれてる。そりゃ泣くよ。泣かん方がおかしい。声援がもう。完全に佐賀北のあれになっていた。

で、最後はエースの馬庭くんがヒットを打って決める。もう漫画を超えている。大谷翔平も漫画みたいやけど、あれは主人公1人の野球漫画。今回の大社vs早実は、スラムダンクの湘北vs山王戦を初めて見た時と同じ感覚に陥った。感動。それ以外の言葉が見つからない。最後、両チームが去る時、早実の和泉監督が全選手に声をかけている。もう漫画超えて映画の大作。筋書きがなさすぎるドラマじゃないか。

このシーンに感動しまくった。クソみたいなアカウントで、そのことをつぶやいた。誰かに共有するっていうか、自分の中で思い出として残したかった。

結果……少しだけバズってしまった。緊張と緩和のようになってしまった。めっちゃ感動したことを伝えたかったけど、そのアカウントが舐め犬アカウントなのだ。そこに緩急いらんねん。ただ、以前もプラスマイナス解散にアツくなって、このアカウントでつぶやいたら、666万回閲覧された。その時までとはいかないが、今回も勝手にアツくなって、8月18日(日)23時50分現在、48万回閲覧されている。恐らく、この部分での緊張と緩和では優勝したんではないか。

こんな変なアカウントを扱ってるやつでも人として感動する心を持っているから変態ではないんやで!とアピってるかのようだ。ただ、このアカウントでバズるのはマズい。身バレが怖くなってとりあえず載せてた自分の服は漏れなく削除したはずだ。これきっかけで、DMが来るわけでもない。何も変わらない日常。それでも数百人は感動からの舐め犬で、少し笑っていただけたのであれば幸いです。

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