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エビを育てるのが大変

ご存じだろうか。エビは立たないことを。

人の子は1歳を過ぎるとエビになる。気に食わないスイッチが入ると一気に膝がグニャグニャになり立たなくなる。しかも抱っこしていると前後に跳ねるのである。なおお風呂に入れるとふんわり赤くなる。この状況についてSNSで検索すると活魚と呼んでいるご両親もいた。

気持ちとしては活きのいいブリを両手に抱えている感じと近い。ららミュウあたりで鉢巻きおじさんが見せてくれているイメージと近い。そしてスイッチが入ると一気に重くなる。体重をかけられるとはここまで重いのかと思い知らされる。順調に重い子に育っている。

1歳まではあんなにお利口に立っていたのに。すっとパジャマを着ていたのに。今は何だろうか、風呂上がりに薄汚れた珪藻土マットの上で跳ねている我がエビ。横になると両足でスタンプをしてくるので良く打撃を受ける。

子どもの動きをよく見ると、モンハンのモンスターのように規則性がある。この足ばらいが来たら右に回避すればOK等のパターンが分かってくる。なお避けるともれなくエビになる。エビの話題はもちろん夫婦の共通話題なのだが、お互い余裕がないときにエビの形態模写をすると空気が悪くなるので避けたし。

エビを育てるのが大変と言う話もあるが、エビをする側も大変らしく、ある程度時間が経つとスイッチが切れて寝る。しばらくエビだったから寝るでしょと思うようになって気が楽になったかというと、エビはよく長時間吠えているのでそうでもない。耳栓3以上は欲しい。最近は気持ちがやられるので積極的にイヤホンをしていこうと言う話になっている。

攻略情報としては、窓を開けて夜の闇を魅せると人の子に戻ることが分かった。他、アレクサからお経を流してみるのも若干の効果が見られているので、引き続き臨床試験を続けていきたい。あの柔軟性はうらやましい。

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