見出し画像

育休UX獲得したいのでベンチャー管理職だけど11月から2ヶ月間育休とります。

「育休取りますんで。11月から」と言う話をし出したのが今年の3月頃。最初は1ヶ月くらいで考えていたものの、職場の育児経験者から言われたのは1ヶ月じゃ何にもできないから最低でも2ヶ月、ということだった。

聞くに、1ヶ月目は母親が体力回復して生活に復帰するだけで手一杯、赤ちゃんとの接し方を考え出せるのは2ヶ月くらいだよと。1ヶ月目は育児じゃなくてひたすら母親をフォローする時期なのだと。だから1ヶ月で終わるとあかちゃんどうこうと言う時期を踏めないので、子育て力を上げたいとか、そういう気持ちがあるなら2ヶ月目は必須なのらしい。

育休取ると言う話をしていて、あーちょっとよかったなと思えたのは、とあるメンバーにこう言われたからだ。「ymtkさんが育休取るのって今後みんな取りやすくなるからいいんじゃないかって思います

職場には複数の山口さんがいるので、自分は普段ymtk(yamataka)と呼ばれている。動きの激しいベンチャーで3年生き残っていたらいつの間にか管理職になっていて、今の役割は執行役員開発本部長。職場的には2ヶ月間の空席はなかなか厳しい。厳しいのでそれをどうしたものか、週1回くらいはテレビ会議するかと言う話を最近しているのだけど、よく考えてみるとそれで首になったり干されたりしないこの環境も凄いなと思える。なので、素直に今の職場には感謝しても足りない。

UXを獲得するというのはどういうことか。

ユーザー調査して要望のモデル化して人間中心設計的にプロダクトを作っていくお作法はありつつ、究極の所では当事者には勝てないと今も思っている。どんなに頑張っても他人は他人。人を理解しようという姿勢は良いけど、人のことを完全に分かっている読めると言っていていいのは大学の文化系サークル3年目くらいまで。

若手の頃に新築マンション販売のメディア運用をしていて、マンションを買ったことのない自分がこのビジネスに何かしら効果が出せるのかとモヤモヤしていた。モヤモヤしすぎて転職して、そこでは女子力を考えるという、どう考えても当事者意識とはほど遠い所にいたけれど、それはそれでうまくやれたところはある。その結果、UX、HCDという概念に出会って今に至る。

やったことがないし当事者じゃないから分からないできないというのは、実際は成立しない。成立しないのだけど、憧れとしては自分ターゲットど真ん中で攻めきりたいというのは、企画っぽい仕事をしている人なら一度は考えたことがあるんじゃなかろうか。

いろんな不幸に出会った時、これは話のネタになるなと言う人は良くいると思う。それについての引き出しが増える。UXに関わることも同様だと思っていて、例えば自分は結婚して離婚して再婚して、その上で育休を取ることになる。だから、それら人生のタイミングに関わるビジネスにおいてきっと当事者としての意見、説得力が持てるであろうし、ユーザーインタビューする上でも解釈に幅が持たせられるんじゃないかと思っている。とりあえず2回目の結婚式は大層面白かったのでまたやりたい(もちろん今の奥さんと)。






で、これらはとんだ嘘です。

再婚して、お互い40前でそう簡単に子供ができる年代じゃない中で色々あって子供が生まれる。それなら育児にもちゃんと向き合おうと思ったからです。UX獲得したい気持ちもありつつ、それはやっておかないと取り戻せないし、やらない後悔はひどいものだというのはビジネスの現場でも良くある話。究極、それで干されたり仕事がなくなってしまう状態だったとしても、いざとなったらそれはそれでなんとかできるだろうと。

これは自分の人生の話なので、やっぱり職場には迷惑をかけたくない。アサインできるメンバー不足はマネジメントが悪いとはよく言いますが、マネジメントなので自分がやるのは当然の話。ということで、普段プレイヤーとしてやっているような領域についてのWantedyを出したりしているので、もしIoTのPdMとかVPoE的なことに興味がある方がいらっしゃればぜひご連絡ください。

日頃から人間中心設計だとか言ってるくせに、あかちゃん中心設計とか母親中心設計な育児ができなかったらどうしようと思ってますけど、失敗することの引き出しが多いのは強いと昔の上司が言っていたのでおそらく大丈夫。

10月末まで会社のお仕事頑張ります。お父さん界隈の皆様、色々教えてください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?