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コロナウイルス感染者数シミュレーション(3)

4月5日の公表値(濃い矢印)までシミュレーションのカーブに乗っています。図は、3月31日までの公表値(薄い矢印)のカーブフィッティングをエクセルのマクロ機能を用いて行った結果です。5日後のデータまでシミュレーション出来ているので、予測精度は高いと考えられます。このまま推移すると、4月8日付近に変曲点に達し、その後、1日あたりの陽性診断数は減少に転じると予測されます。

東京のデータもシミュレーションしてみました。全国のシミュレーションと同じ傾向ですが、3月20日付近に最大値を持つ第1ピークが全国平均よりかなり少なく、第2ピークが全国平均より多い結果です。4月19日以降は全国の3割の感染者が東京に集中する予測です。全米の感染者の約半数がニューヨークに集中しているのと同様の傾向ですが、第2ピークの立ち上がりは3月14日付近ですでに2週間以上が経過していますので、現時点でニューヨークのような感染爆発が起きる予兆ではありません。一方、3月以降、通勤電車の状況に大きな変化は無いため、危惧されているような首都圏の通勤電車の感染リスクは現状では無いように思えます。3月後半から突出してきた東京の感染拡大の要因はそれ以外にありそうです。

明日、緊急事態宣言を出すとアナウンスされていますが、正直なところ遅きに失したと思われます。後のまつりですが、3月14日の時点で欧米の状況を考慮し緊急事態として自粛要請を2週間継続していれば、東京での感染拡大は防げた可能性があるだけに、悔やまれます。

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