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フランス人に”刺さった”理由を考えた。

あと一週間でもう令和ですか。令和の怪物とか令和の火野正平とか生まれてくるんしょうね。普通は空気読むところで「昭和と被ってよろしくない」と閣議で発言したらしい河野外相のブレなさが好きです。

 
先日、ボンジュールフランスというイベントのオープニングとして開かれたフランス大使公邸でのパーティーにご招待して頂きまして。それもフランス人スタッフの方が選んでくださったという意外な展開が待っていたのですが、ちょっと流れを追いつつその理由を考えてみようかなと思います。

 
パーティーは4月9日だったのですが、1日にインスタに案内のメッセージが届きました。フランス関連の公式イベントにいつかは参加してみたいと思っていたのでその時点で大歓喜。でも大多数に送ってる告知メールみたいな感じだったので調べてみると、もう定員は埋まっていると書いてある。そこでこちらから問い合わせてみると、ご招待なので大丈夫です!との回答が。あ、そういうことね、と二つ返事で参加させて頂くことにしました。

 
届いた招待状には「ドレスコードは白をポイントにした平服でお越しください」とある。白とかぜんぜん着ないんですけど!だって本人が白いので保護色になっちゃうから。人には勧めますけど自分では着ようと思わなかったんですよね。

 
でもちょうどアウトレットに行く予定だったので、白いジャケットは買おう!と思って。せっかくだからパーティーは遊ばないとねとか言いつつ、華やかな場はものすごく苦手なので相当頑張ったのがこちらになります。

BOSSのジャケットはこれからもカジュアルに着れそうだなと思ったのでゲットし、平服なのでスニーカーでいいか、とジュゼッペザノッティをチョイス。ナポレオンがタツノオトシゴに乗ってるというなんかヤバいもんやってんのか発想のTシャツとトリコロールのバッチでフランス色を出してみました。まぁTシャツはフランスのブランドなんですけど。日本だったら信長がウミウシに乗ってる的なぶっ飛んだ感じでしょうか。

 
そしていよいよ当日。
大使公邸は広尾にあるのですが、坂を登ってそれほど大きくない門をくぐってみると、外からは想像も出来ない美しい景色のお庭が。

旧武家屋敷の跡地なんだそうですが、本当に美しかった。江戸時代はどんな景色だったのかなぁなんて思いを馳せてみたり。

公邸はこんな感じの造り。
一階がパーティー会場になっていました。これまたシンプルで景観を壊さない感じがいいですよね。

会はローラン・ピック駐日大使の挨拶から始まり、シャンパンで乾杯してスタート。普段は飲めなくてもこういう時は頑張って飲みます。炭酸苦手。

今回とにかく感動したのが提供されるフードの美味しさ。まぁこういうパーティーのフードって何となく想像出来るじゃないですか。全くそんなレベルじゃなかった。このサーモンとカサゴとホタテの蒸し物なんて絶品過ぎておかわりました。

これなんかフランス王朝を題材にした映画とかで見るやつですよね。サーモンの下に卵黄と何かのペーストが入ってて、あっという間に売り切れでした。

 
冒頭でフランス人の方にピックアップして頂いた、と書いたのですが、僕はこの時点ではまだそれを知りませんでした。なので呼んでくださった理由を知りたくて、やり取りした担当者の方を探したんです。

 
お忙しそうだったので行く先々で星明子のように陰から見つつ、これはそろそろ通用しない例えだなと思いつつようやく都合がついて伺ってみると、「彼女が呼びたいと言ってきたんですよ!」と紹介して頂いたのがクレマンスさん。

中央のブロンドの方ですが、ちょっと緊張してしまうくらい素敵な方で。実は僕も会場に入って、絵になる人がいるな〜と偶然にも写真に収めていたんですよ。想像していなかった展開に”ホントにありがとう”くらいしか言えなかったけど、まさかフランスのイベントにフランス人から招待されていたなんてと、かなり嬉しかったですね。パーティー自体もホスピタリティが感じられて本当に楽しかった。

 
で、なんで僕が引っ掛かったのかなと改めて考えてみました。

 
こういうのって、例えばイベントに招待されたい!という目標を立てて、目に留まりそうな投稿やハッシュタグを付けて戦略的に発信して見つけてもらう方法が一般的だと思うんですが、残念ながら僕はまったく該当しなくて。
 

インスタを見て頂くと分かりますが、(https://www.instagram.com/hiroyukikanzaki_fashionstylist/
すごく頻繁に更新してるとかパリのことしか載せてないというわけでもありません。毎年年始には必ず行ってるので現地からも投稿はしてますが、もっぱら画像加工に使ってるし。

 
じゃあ何でだろうと考えると、想いとか感性が刺さったんじゃないかと思うんです。クサい言い方をするとフランス愛的な。

 
拡散とか商業的な理由メインの選考理由じゃなく、純粋に好きだという気持ちが伝わったのかなと。自分でも気付かないダダ漏れ感があったのか、またフランス人の感性に引っ掛かったというのも嬉しかったけど。

 
唯一、意識してやっていると言えるのは「フランスを好きになってほしい」と思って発信することくらい。ベタなモニュメントもいいですが、さり気ない街角とか中に入らないと分からないお店の様子とか、リアルに行って素直に伝えたいと思ったことを発信しています。パリの良さを知ってぜひ自分の足で訪れてほしいから、勝手に色々な角度から魅力を伝えたいと思ってるだけで。あえて分かりやすいパリだけでない投稿がフランス人的に「分かってんね!」となったのかも知れません。

 
きっと、なんでも計画的にやって選ばれた方がビジネスとしてはいいのでしょう。でもその道とは別に「愛」とか「熱意」というルートも確実に存在していると思います。計画的に進めた方が望む結果に届くケースもあれば、不器用でもひたすら愛を語った方が届くというケースもある。それぞれ得意なルートを進めばいいですよね。システマティックにやることだけが道ではないのではと感じます。

 
今回、ラッキーにも関係者の目に留まってひとつ目標が叶いました。僕的にフランスにはずっと片想いな感覚でしたが、ちょっとだけ振り向いてもらえたかな。ゴールがよく分かりませんが、このまま口説き落とせるように頑張りたいと思います。

 
ボンジュールフランス、現在は京都伊勢丹でイベントを開催中だそうです。新宿伊勢丹でのイベントもとても盛り上がっていましたよ。近畿圏の方、ぜひお出かけくださいませ。

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