いかんともしがたい男

お笑い、バスケ、映画、服、音楽、酒

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記事一覧

M1グランプリ2023 個人的感想

中川家以来のトップバッターでの優勝。最終決戦での票の割れ方痺れた。 今年から審査員が立川志らくから海原ともこに変わった。ここ数年、世間が審査員を審査してる感じが…

ここ最近カラオケによく行く(専ら''まねきねこ''で)

ひとつ断っておくと、あんな楽しい遊びある?と思っているほどカラオケが好き。歌を歌うのが小さい頃からすんごい好き。学生時代は男2人で12時間歌ったこともあるほど。 …

[映画感想]ロストケア 日本が抱える介護問題に肉薄する社会派作品

この春、国家試験に合格した。その合格発表の当日に公開されたこの作品。前々からずっと気になっていた。 主人公は訪問介護センターで働く期波宗典(松山ケンイチ)。介護…

[映画レビュー]シン・仮面ライダー〜肉体変容の恐怖と強大な力を持った主人公の葛藤〜

庵野秀明監督のライダー愛が濃厚に溢れる作品。 原点の仮面ライダーの要素である、改造され人ではなくなってしまった事への悲哀、孤独、それでも人々の自由を守るため戦う…

[映画レビュー]ケイコ 目を澄ませて〜静寂の中 無限の夢と向き合うボクサー〜

ろう者をテーマにした作品。鑑賞が遅れたので日本アカデミー賞も発表されており、最優秀主演女優賞を岸井ゆきのが受賞したことも知っていた。ので、期待値は高いわけで。 …

ちひろさん〜元風俗嬢の風来坊が飄々と生きる様〜

劇場公開&Netflix配信 映画『ちひろさん』を観た。 原作を未読のまま鑑賞した。どこかつかみどころの無いちひろ。映画はちひろをめぐる群像劇と言っていいのかもしれない…

M-1グランプリ2022振り返り

カベポスター トップバッターにしてはいい滑り出し。関西の賞レースを総なめにしたのは頷ける。若干左端の点数が気にはなった。。 真空ジェシカ 2年連続ファイナリスト。…

THE FIRST SLAM DUNK 公開初日に観た感想(ネタバレ有)

映画スラムダンク感想。 内容は一部で噂のあった宮城リョータをメインにした山王戦。 オープニングで線画で描かれた湘北メンバーの後に山王のメンバーが登場した瞬間、劇…

流行にこっそり乗ってもいいのか、ってゆー

流行といっても色々ある。パンケーキやタピオカ並みの分かりやすいビッグウェーブは、乗らなくても全く気にならない。問題なのはぜんぜんへたらない白Tであったり、キレイ…

マイ・ブロークン・マリコ〜女性同士の共依存と死の受容〜

鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨ(永野芽郁)は、テレビのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待を受けていたマリコ…

キングオブコント2022振り返り

クロコップ  トップバッターで正解。1組目にふさわしい。くだらなくて。。 遊戯王のBGMはズルい。世代だからズルい。ヘリで帰るとこ特に笑った。海馬瀬人を彷彿とさせる。…

沈黙のパレード鑑賞後

ガリレオ劇場版最新作、沈黙のパレードを観た。 映画版ガリレオらしい、"人間性"に重きを置いた作品。今回は一層力を注いでいる印象を受け、もはや草薙のための映画とも言…

[映画レビュー]アナザーラウンド〜仕事の効率を上げる為、一定量の酒を飲む実験に挑んだ男たち〜

〜あらすじ〜 冴えない高校教師マーティンとその同僚3人は、ノルウェー人哲学者の「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という理論…

ほんの少しだけアパレル店員の気分になった話

先日、仕事終わりにユニクロへ足を運んだ。お目当てのアイテムをカゴに入れたあと、1人の女性が話しかけてきた。 「すいません、ちょっといいかしら?若い人に聞きたいん…

ここ最近聴いてる曲

"社会人になって 重荷を背負って 思い知らされてらぁ 母親がいつか愚痴る様に言った 「夏休みのある小学校時代に帰りたい」" 刺さる。小学生んときは楽しいことばかりだっ…

[映画レビュー]流浪の月〜''目で見たものでしか物事を判断しない社会''へのアンチテーゼ〜

素晴らしかった。
上映が終わってからもしばらく席から離れられなかった。 巷によくあるような、多くの公開作品にある人気俳優さえ使えば客は喜ぶと勘違いしているみたい…

M1グランプリ2023 個人的感想

M1グランプリ2023 個人的感想

中川家以来のトップバッターでの優勝。最終決戦での票の割れ方痺れた。

今年から審査員が立川志らくから海原ともこに変わった。ここ数年、世間が審査員を審査してる感じがする。
千原ジュニアがYouTubeで賞レース審査員はやると言っていたのもちょっとびっくり。吉本内の芸歴的にもやっていておかしくはないし、別に他人を審査するなんて絶対にしないなんて頑ななものもないと。
もはや今の審査はネタを見せられてどこ

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ここ最近カラオケによく行く(専ら''まねきねこ''で)

ここ最近カラオケによく行く(専ら''まねきねこ''で)

ひとつ断っておくと、あんな楽しい遊びある?と思っているほどカラオケが好き。歌を歌うのが小さい頃からすんごい好き。学生時代は男2人で12時間歌ったこともあるほど。

カラオケには大きく分けて2種類ある。1つは親しい友達のみで行くパターン。もうひとつは同窓会や会社の打ち上げや忘年会など普段会わない友人や先輩と行くパターン。前者は純粋に歌を楽しめるけど、問題は後者のような社交性カラオケ。まずは行きたい人

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[映画感想]ロストケア 日本が抱える介護問題に肉薄する社会派作品

[映画感想]ロストケア 日本が抱える介護問題に肉薄する社会派作品

この春、国家試験に合格した。その合格発表の当日に公開されたこの作品。前々からずっと気になっていた。

主人公は訪問介護センターで働く期波宗典(松山ケンイチ)。介護家族からも慕われる献身的な職員だ。しかし、とある事件をきっかけに、彼が40人以上の老人を殺害していたことが発覚。
事件を担当することになった検事の大友(長澤まさみ)に、期波は語る。いわく、自分の行動は、寝たきりの老人やそれを支えるために生

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[映画レビュー]シン・仮面ライダー〜肉体変容の恐怖と強大な力を持った主人公の葛藤〜

[映画レビュー]シン・仮面ライダー〜肉体変容の恐怖と強大な力を持った主人公の葛藤〜

庵野秀明監督のライダー愛が濃厚に溢れる作品。
原点の仮面ライダーの要素である、改造され人ではなくなってしまった事への悲哀、孤独、それでも人々の自由を守るため戦う姿が全編にわたり描かれていて、あらためて仮面ライダーの魅力を味わうことができた。

今回もオマージュやストーリー展開含めて初代TVシリーズ、原作漫画、小説(とても読み応えがあって名作らしい。)から引用されている。展開が早かったり雑に感じるこ

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[映画レビュー]ケイコ 目を澄ませて〜静寂の中 無限の夢と向き合うボクサー〜

[映画レビュー]ケイコ 目を澄ませて〜静寂の中 無限の夢と向き合うボクサー〜

ろう者をテーマにした作品。鑑賞が遅れたので日本アカデミー賞も発表されており、最優秀主演女優賞を岸井ゆきのが受賞したことも知っていた。ので、期待値は高いわけで。

岸井ゆきのがケイコ過ぎてまるでドキュメンタリーみたいだった。

荒川近郊という下町の、どこか哀愁漂う雰囲気がよく表れている。古びていて薄暗いジムの感じも良い。

また、途中で出てくるケイコと弟の会話(手話)のシーン。まるでサイレント映画の

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ちひろさん〜元風俗嬢の風来坊が飄々と生きる様〜

ちひろさん〜元風俗嬢の風来坊が飄々と生きる様〜

劇場公開&Netflix配信
映画『ちひろさん』を観た。

原作を未読のまま鑑賞した。どこかつかみどころの無いちひろ。映画はちひろをめぐる群像劇と言っていいのかもしれない。

監督は今泉監督、「愛がなんだ」「街の上で」を撮った人だ。やはり「ちひろさん」も同じような印象だった。
日本の映画は元来こういうものだと思う。余韻を残して観ている人の感性に委ねるというか、、それぞれ見方があっていいのだろう。

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M-1グランプリ2022振り返り

M-1グランプリ2022振り返り

カベポスター
トップバッターにしてはいい滑り出し。関西の賞レースを総なめにしたのは頷ける。若干左端の点数が気にはなった。。

真空ジェシカ
2年連続ファイナリスト。やっぱりボケひとつひとつがコアすぎる。陣内智則のエンタの神様出てたときのキャッチフレーズである''笑いのニューウェーブ''なんて分かる人いるのか?笑
ちゃんと聞いてないと理解しづらいボケが多すぎる印象。好みかと言われると正直苦手。

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THE FIRST SLAM DUNK 公開初日に観た感想(ネタバレ有)

THE FIRST SLAM DUNK 公開初日に観た感想(ネタバレ有)

映画スラムダンク感想。

内容は一部で噂のあった宮城リョータをメインにした山王戦。

オープニングで線画で描かれた湘北メンバーの後に山王のメンバーが登場した瞬間、劇場が一瞬湧いた。心躍った。あのオープニングだけで金取れるぐらい。

今考えると主要キャラの生活状況やバックボーンの掘り下げが殆ど無いのかスラムダンクって。赤木くらいであとは匂わす程度。

今作で分かった事は
・リョータは沖縄出身。
・父

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流行にこっそり乗ってもいいのか、ってゆー

流行にこっそり乗ってもいいのか、ってゆー

流行といっても色々ある。パンケーキやタピオカ並みの分かりやすいビッグウェーブは、乗らなくても全く気にならない。問題なのはぜんぜんへたらない白Tであったり、キレイめなジャケットにいなたいスウェットパンツやカーゴパンツとかを合わせる、みたいな真の波が来たときに乗るタイミングだ。流行のモノを身につけるときに「はい!僕、乗りました」宣言をせずに、こっそりと波に乗っていることが理想なんだがそれがなんだか後ろ

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マイ・ブロークン・マリコ〜女性同士の共依存と死の受容〜

マイ・ブロークン・マリコ〜女性同士の共依存と死の受容〜

鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨ(永野芽郁)は、テレビのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待を受けていたマリコのために何かできることはないか考えたシイノは、マリコの魂を救うために、その遺骨を奪うことを決⼼する。「刺し違えたってマリコの遺骨はあたしが連れてく!」。マリコの実家から遺骨を強奪、逃走したシイノは、マリコの遺骨を抱いて“ふたり”で旅に出る

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キングオブコント2022振り返り

キングオブコント2022振り返り

クロコップ 
トップバッターで正解。1組目にふさわしい。くだらなくて。。
遊戯王のBGMはズルい。世代だからズルい。ヘリで帰るとこ特に笑った。海馬瀬人を彷彿とさせる。
松ちゃんの「最初から終わりまで無駄がほぼ無かった。」ってセリフ、最高の褒め言葉だったと思う。
ちなみに去年のトップバッター、蛙亭は461点。。

ネルソンズ
俊足大好き女。二次会だったの笑った。
和田まんじゅうのキャラがハマるとイイ

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沈黙のパレード鑑賞後

沈黙のパレード鑑賞後

ガリレオ劇場版最新作、沈黙のパレードを観た。

映画版ガリレオらしい、"人間性"に重きを置いた作品。今回は一層力を注いでいる印象を受け、もはや草薙のための映画とも言えそう。原作ファンはきっと大喜びだろう。

内容は草薙にフォーカスしていることもあり、刑事としての葛藤を上手く表現できていたと思う。特に素晴らしかったのが、冒頭のシーン。殺される女の子のことを全く知らない観客でも一気にこの子を好きになる

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[映画レビュー]アナザーラウンド〜仕事の効率を上げる為、一定量の酒を飲む実験に挑んだ男たち〜

[映画レビュー]アナザーラウンド〜仕事の効率を上げる為、一定量の酒を飲む実験に挑んだ男たち〜

〜あらすじ〜

冴えない高校教師マーティンとその同僚3人は、ノルウェー人哲学者の「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という理論を証明するため実験をすることに。朝から酒を飲み続け常に酔った状態を保つと、授業も楽しくなり、生き生きとする。だが、すべての行動には結果が伴うのだったー。

少し酒が入っている方が度胸が据わって仕事が上手くいく。確かにそうかもしれない。実験

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ほんの少しだけアパレル店員の気分になった話

ほんの少しだけアパレル店員の気分になった話

先日、仕事終わりにユニクロへ足を運んだ。お目当てのアイテムをカゴに入れたあと、1人の女性が話しかけてきた。

「すいません、ちょっといいかしら?若い人に聞きたいんだけどね。息子になんか買おうと思ってるんだけど、こういうのはどーなのかしら?」とストライプ柄のシアサッカーのコットンパーカーを持って訊いてきた。

「んーそーですね、ストライプ最近流行ってるのでいいと思いますよ!ただ個人的にはストライプの

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ここ最近聴いてる曲

ここ最近聴いてる曲

"社会人になって 重荷を背負って 思い知らされてらぁ
母親がいつか愚痴る様に言った
「夏休みのある小学校時代に帰りたい」"

刺さる。小学生んときは楽しいことばかりだった。
社会人になってからは嫌でもやらなきゃいけない、窮屈なことばかりだ。社会人に刺さる系統で言うと、雨のち晴れも好き。

"漢方薬じゃ治らない
感傷的は治せない
完成形が分からない
感情的に怒らないで"

はじめに漢方、感傷と、「な

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[映画レビュー]流浪の月〜''目で見たものでしか物事を判断しない社会''へのアンチテーゼ〜

[映画レビュー]流浪の月〜''目で見たものでしか物事を判断しない社会''へのアンチテーゼ〜

素晴らしかった。
上映が終わってからもしばらく席から離れられなかった。

巷によくあるような、多くの公開作品にある人気俳優さえ使えば客は喜ぶと勘違いしているみたいなシーンは一切無くて、

例えば広瀬すず演じる更紗を可愛らしく撮ることもなく、

多部未華子演じる役を必要以上に良い人にすることもなく、

松坂桃李や横浜流星演じる役をカッコよく映すこともなく、

つまり、誰々を起用しただけが売りの映像で

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