グロースハック事例研究:コストをかけずにいかに成長するか

<講義からの学び>
①グロースハック:プロダクトやサービスの中身に最初から自己増殖するマーケティング的な要素を含めて企画開発すること。マーケティングの4P(Product, Price, Place, Promotion)のうち、Productも変更可能な変数と考える。
※グロースハックを考える際、大きなコップでたくさんの改善の余地があるものにフォーカスする。
②グロースハック事例研究
1.Hotmail: "PS: I love you. Get your free e-mail at Hotmail"という文章とアカウント作成先のリンクをメールに入れただけ。18か月の期間で急成長。マイクロソフトへの売却価格は4億ドル!!
2.Dropbox: ユーザーが友達を招待すると、両方に容量をアップするキャンペーンを行った(ユーザーが営業部員に!)。結果、ユーザーが60%増加。
3.メルカリ: 「購入」を「購入手続きへ」に変更して、ユーザーの「これを押したら買わなければならないのか?」という不安を和らげるなどユーザー目線での改善を積み重ねることで成長。パレートの法則で優先して改善(問い合わせの多いものを優先)。
4.Eight: グロースハック専任チームを編成。コワーキングスペースに名刺スキャン用のスキャナーを設置し、1か月で6万枚の名刺登録獲得。名刺登録者同士でメッセージを送れるなどのSNS化を進めた。
5.Relux: ユーザー登録画面をA/Bテストの結果をもとに改善。ユーザー登録数が174%の伸びを示した。アイデアはどんどん出し、トライしてデータを集めてみるとよい。また、Facebookとの連携もよかった。Facebookの友達が登録すると、通知される仕組み(昨今は親しい友達が利用しているか否かが判断、行動に直結することが多い)。
6.リコー Theta(360°カメラ): 360°を撮影できるデジカメ。画像をシェアしやすいように、ブログに貼り付けられるHTMLのコードを吐き出す機能がある。スペックの良さよりも、共有のしやすさを求めるユーザーが多かったところに目を付けた商品。
7.クラウドサイン: ネット上で契約が完結。印紙貼付の必要もない。時間もコストも劇的に安くなる。4人の社員で月間800件(新規)の契約を回している。契約はすべて相対(複数で行うもの)なので、たくさんの契約を結ぶ大手を取り込めば、4人という非常に限られた人員でも大量の契約を取り扱うことができる(大手がそもそも大量の契約+その相手先企業もサービスを利用)。サービスにマーケティングが埋め込まれている!!
8.Spotify: Spotifyの投資家ショーンパーカーはFacebookの投資家でもある。友達の効いている音楽を聴きたくなる、口コミ効果にフォーカス。Facebookとの連携で拡散させた。現在のプレイリスト数は20億以上。
9.時をかける少女: たった30人のアルファブロガーに向けて試写会を開き、自由に感想を書いてくださいと言って放り投げた。ブログで拡散。無料試写会とブログメディアで「時をかける少女」ファンのコミュニティを可視化(顕在化)。
10.オールユアーズ: 「水に濡れないパーカー⇒傘がいらない」「ハイキックできるほど伸びるジーンズ」「絶対に色落ちしない黒パンツ」など、すべての商品をクラウドファンディングでファンに直販するアパレルメーカー。顧客と資金を獲得したうえで商品を作るので非常に効率が良い。

<私の気づき>
・選択肢が多い、あらゆるジャンルのあらゆるサービスにSNSとの連携は生かせると感じた。本、マンガ、音楽、今の時代、どんなジャンルにもSNS連携は欠かせない(専門家より、友達、自分が直接知っている人からの推薦が優先される時代)、ビジネスチャンスにあふれていると感じた。
・クラウドファンディングでお金とファンを同時に確保しながら事業展開するというのは非常に賢い方法だと感じた。
・『コストではなく、知恵を出せるかがポイント!』はまさにその通りだと思いました。

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