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メンズノンノ専属モデルオーディションを受けた話①

こんにちは!
渡部寛隆です。

今日も読んでいただき本当にありがとうございます!

このnoteは「芸能戦略大学」と言いまして
「戦略的に芸能人になる方法」 「芸能界を生き抜く」こと
を中心に書いています。

よかったらいいねやコメントもしてくれると嬉しいです!


今回は

メンズノンノ専属モデルオーディションを受けた話

という題名ですが

いつもの講義形式とは変わり
数日間に分けて
私がこの業界に入るきっかけとなった
メンズノンノオーディションを紹介していきたいと思います。

私の体験談が元なので
自分語りみたいになってしまいますが
記載されている事実は全て本当です。

芸能界に入る前のピュアピュアなエピソードになってます!
最後までお付き合いのほど、よろしくお願い致します!

①ダメ元で書類を送る
②吉報届く?
③1次審査(控え室)

①ダメ元で書類を送る

当時の私の状況を整理します。

・漠然と芸能人になりたい
・16歳
・身長180cm
・整髪料とか基本つけない茨城男子
・都内とか一人で行ったことない茨城男子
・写真の撮られ方など全く知らない
・今みたいにSNSが全く発達していない
・得られる情報源はTVか雑誌かちょいネット

こんな私は既に大手事務所、十数社に書類と写真を送ってました。

返信を願って毎日ポストを確認して
その中から返ってきたものは一つだけ。

スターダストプロモーションに送った
切手不足の封筒一式。

自分の写真が自宅に戻ってきました。笑

それ以外は面接はおろか電話さえかかってきませんでした。
見事な負けっぷり。

この時点で心はもう折れているのですが

ある日
メンズノンノの専属モデルオーディションが開催されることを知ります。

募集要項を確認すると

・175cm以上
・23歳以下
・事務所に所属してないこと
・タンクトップの正面姿で笑わない写真を送ること

という制約がありました。

おお!
写真の指定がある!!

と、いうのも
この時の私は写真でどういう表情をすればいいのか
分からなくなっていたので無表情という制約は
本当にありがたいなぁと思いました。

メンノンの公式で出されているイメージ写真はこんな感じです。

画像1


無表情!!!楽だ!!!

早速私は写真を撮って応募しました。


もう、そりゃ真顔で。

イメージ写真ほど細くは全くなかったですが

うっすいタンクトップに

できるだけうっすい表情して

必要事項を書き

なんなら切手もちょっと多めに貼って

ポストへ投函。


おまけに

「FINE BOYS」の専属モデルオーディション
(当時は松坂桃李さんが専属モデルだった)

が同時期に開催されていたので
写真の指定はなかったのですが
同じ写真を送って応募してみました。

「FINE BOYS」

読んだことなかったんですけどね。
せっかく写真とったし、応募するか〜。
このオーディションがあることを知って初めて買いました。


②吉報届く?

高校の授業が終わり、携帯の電源をつけると
知らない番号から留守電が入ってました。

日頃、基本的に知らない番号からかかってくること
なんてないから怖いんですよ。

間違い電話だろうか。

留守電を再生すると

「あ〜もしもし、渡部寛隆さんのお電話でしょうか。
私、集英社の○○と申します。この度はメンズノンノの専属モデルオーディションにご応募いただき誠にありがとうございます。1次審査のご案内でお電話致しました。またご連絡させていただきます〜。失礼します〜。」

「!???」


余裕で50回は聞きました。
なんども再生。

今までなんの音沙汰もなく終わっていた書類が通り

初めて芸能の道で何かに引っかかった瞬間です。


家に帰って
バチボコ震える声と手で折り返すと優しい男性が詳しい話をしてくれました。

まとめると

・1次審査は集英社で行う
・そこまでの交通費は出る
・面接、カメラチェックをする

ということでした。


わお!
交通費出るってすごいな。

そこから1次審査までは地に足がつかないというか
大げさかもしれませんが、茨城の芋男子にはそれくらいの
ビッグイベントで、脳内シュミレーションに明け暮れる日々を過ごします。

彼女いますかって聞かれたらどうしようかな…
いないって答えるべきか…
想像にお任せしますにするべきか…
う〜〜〜ん……って本気で考えてました。

「メンズノンノ専属モデルオーディション1次審査」前日。


とても長く感じる金曜日の授業を終え、自宅に帰ります。
帰りのバスでは特に集英社から連絡が来るわけでもないのに
携帯を超こまめにチェックして、明日のことを考えまくります。

何か大事な、オーディションに関わる大事な書類が急遽送られてくるかも
しれないと思い、毎日確認していたポスト。

今日もどうせ空か、ピザのメニュー表か、水道工事の案内なんだけど
万が一のためにチェック!!

「渡部寛隆様 日之出出版」


ん…?

私宛てに1枚の封筒が入っている。

開けると

中身は

「FINE BOYS 1次審査のご案内」

でした。


◎△$♪×¥●&%#?!

もう一度言います。


◎△$♪×¥●&%#?!


なんとメンズノンノ1次審査の前日に
同時に応募したFINE BOYSの1次審査の案内が届き

まさかの両方書類が通ってしまったのです。

オーマイガッ!


③ 1次審査当日(控え室)

全く寝れなかったメンズノンノ1次審査当日。
会社の前まで親と一緒に行ったのを覚えています。

そびえ立つ高いビル。

これが、集英社か。

画像2

(見事なバクマン状態でした)

入り口で親と離れ、私は一人で乗り込みます。

受付で名前を言って、交通費の精算を行い
控え室に案内されました。


失礼しまーす……

恐る恐る扉を開けると

静かな会議室に

長方形の机が綺麗にロの字に並ばれていて

テーブルにはメンズノンノの最新号が数冊

一目でわかるメンノン志望の猛者たちが

間隔を開けて座ってました。


なんというんでしょうか。

覇気が漂っている空間。


気絶しそうになりました。

ペットボトルの蓋の開ける音
鼻をすする音
ジャケットが擦れる音
携帯のボタンの音

全てが響くように聞こえてるのにも関わらず
この空間にいる全員がまるで聞こえてません
と言わんばかりの反応のなさ。

気絶しそうになりました。


私も何度も読んだはずのメンズノンノ最新号を

あたかも初めて読むかのように手元に引き寄せ

読んでるやつを演じます。


敵だ……
ここにいるやつらは、、
みんな敵だ!!!


中二病みたいな発言ですが
本当にこう思ってました。


その時廊下から声が聞こえます。

「あ、わかりました。控え室ですね、ありがとうございます」

私の次に来た受験者です。

この時だけ部屋の全員が扉に意識を集中させます。


身長
服装
オーラ

一瞬で自分より優れているか否かを判断するためです。

この時ばかりは私もメンズノンノの次ページを開く手が止まります。

さあ!あなたも!!
この覇気にのまれるのだ!!!


ガチャ

入って来たイケメン「お〜う!お疲れ〜!」
座ってたイケメン「うっす〜!」
(握手)

画像3

*しかもこっちのタイプ

「え、なんのオーディションぶりだっけ…?」
「○○じゃね…?」
「まじか!めっちゃ久しぶりじゃん」



私は何が起こっているかわかりませんでした。


さっきまで響き渡っていた
ペットボトルの蓋の開ける音も
鼻をすする音も
ジャケットが擦れる音も
携帯のボタンの音も

一切聞こえず。

私の手元にあるメンズノンノはあるページで止まっています。

ただただ、その二人の会話を全員が聞いている。

聞いてないふりをして。


私はそこで気づきました。

そうか…

もうコミュニティがあるんだ。

モデルオーディションとか受けまくって

芸能界の手前まで来ているやつが集まって

情報交換して

俺、負けてるわ。

ゆっくりとメンズノンノ最新号を閉じた

その時

「めっちゃ緊張するね〜、俺こういうの初めてでさ〜

ってか君、高校生?」

間隔を開けて隣に座っていた一人の青年が私に話しかけて来たのです。


続く


明日、メンズノンノのオーディションを受けた話②を更新します!

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