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根源的な「成功」への欲求

「より多くの人に届いて、
関わりを持てること」が
いわゆる「成功」ってやつの
定義なんだな・・・
と、
一人、考えていた。

音楽をしている僕は、
一人でも多くの人に
聴いてもらえたら好いだろうし、
お店をやっていたら
一人でも多くの人に
来店してもらえるような環境になれば
「成功」と呼ばれるように
なるだろう。

このnoteを書いていたって、
多くのアクセスを
いただけるようになったら成功。

「マネタイズ」とか、
そういう意識は置いておいたとしても
今、時間を費やしてしている行為が
誰にも届いていない事態は寂しい。

*******

おそらく
この十数年は
お金は後からついて来るとして、
フォロワー数、高評価の数、バズることが
価値としてみなされるように
なってきた。

*******

「成功」するために
何をすれば良いのだろう?

やりたいことをやって、
成功を収めたいよね?

一人でも多くの人に
自分の行為を
利用してもらって、
評価してもらって、
社会と関わっていきたいよね?

では、その方法をお伝えしましょう!

というのは、
悪い冗談です。

*******

「やりたいこと」って
何なんだろう?

成功を収めることが
「やりたいこと」なんだろうか?

何が君の幸せで、
何をして喜ぶ?

わからないまま、
「成功」を求めていませんか?

(アンパンマンの歌詞を引用)

********

求めていない。
はい。
僕はもう求めていない。

そこから日々、
何をすべきなのか
考えています。

僕の幸せは「何」かなんて
一概に言えないし、
喜ばしいことばかりで
日々は生きれないし、
喜怒哀楽を経巡ることが
生きる味わいだとは思っています。

********

成功するために
自分を魔改造するのか?

「魔」でなくてもいいや。

成功のために、
楽器を練習して、
ドレミを勉強して、
楽譜を勉強して、
コンテストに応募して、
勉強に投資して、
体を鍛えて、
社交術を身につけて、
ビジネスマナーを身につけて、
ネットワークビジネスに投資して、
神にすがって、
宇宙の真理を追求して・・・

いろいろ経験させてもらいました。

いわゆる「成功」は
やって来なかった。

独り「僕」が残った。

SNSでも
変化する「ともだち」。
友人、知人。

ずっと僕は「僕」といた。

いや、
10年前、20年前の「僕」は
もういない。

今の僕が憶えている限りの
思い出を持っている。

********

かつての「成功」が
色褪せて見える。

一体、何を求めていたんだろう?

かつての「栄光」は
僕には存在していない。

「成功」していないから。

********

「成功」を手に入れて、
「栄光」をまとっていたら、
今頃、何をしていたのだろうか?

かつての栄光を取り戻そうと
もがき苦しんでいただろうか?

*******

かつて成功を収めた人も
今、成功を収めている人も、
移ろう世の、ひとつのターンである、と。

その時代の
ただのお役目である、と。

そうなると、
今、同じ時代に生きる僕らは、
みんなで何をすべきかを
考えるだけになる。

僕もあなたも
心地好く存在できる世の中に
したいもんだな・・・
と考える。

そこで
自分の好きな感じを考える。

成功も失敗もない。

興味があることを探究する。

お互いに差異のある個性で
身につけた「チ」を
お互いに分かち合う。

*********

人間関係に積極的な人もいれば
受け身な人もいる。

行動力のある人もいれば
思考力に長けている人もいる。

人は
元々持っている素養が違うのだから。

「笑顔」が良いこと
とされる世の中で、
笑顔が苦手な人が
積極的に笑顔を作ると
自分も苦しいだろうし、
人間関係も
ぎこちなくなるだろう。

積極的に笑いかけ、
楽しませてくれる人がいたら
無意識に微笑んでいるくらいが
ちょうどいい。

笑顔が能動的な人には、
笑顔が受動的な人が必要だから。

それでも、
向いてなくても
やりたいことがあるんなら、
やってみるといい。

きっと世の中が、
自分に合わせて変容してくれる。

自分が本当は
何をやりたかったのか、
世の中が映して、
教えてくれるでしょう。

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僕は今、
そんなところに辿り着いた気分です。

「成功」を収めたいわけじゃなかった。

「評価」を集めたいわけじゃなかった。

ただ、浮かんだ想いを
表に現したかったんだ。
表現したかったんだ。

まずは「身」。この身から。
そしたらそれで「世」に触れるから、
その表現した「身」と
一体の「世」に成ったなら
幸せだろうな・・・。

この感覚が僕の根源的な
「成功」への欲求だったんだな。

うたが、音が、言葉が、 もし心に響いてくれたなら サポートいただけたら嬉しいです。