幸せ♪

10代、これといって不満のない
家庭も円満、貧乏でもなく、
不幸の要因がない、
恵まれた家庭で育った。

中学高校、ロックの雑誌や単行本を買って読んでは、
波乱万丈なロックスターの生き様に憧れた。

おじいちゃんやおばあちゃん、
歴史の教えなんかから、
戦争の酷さ、それとともに
生命力の強さに憧れた。

あなたは恵まれている。
私は恵まれている。

そうかな？

10代のとき、
何か特別な不幸、
荒涼とした景色の美しさに
憧れた。

時々勧誘に来る
宗教の人のセリフが鼻についた。

「人ってのは誰でも幸せになりたいものですよね」

・・・なんか、
それを決めつけんな！と思った。

でも、落ち着いて、
言葉の真理を解きほぐしてみた。

「俺は幸せな人生なんて送りたくない。
たくさんの人を殺して、親兄弟を殺されて、
腹を空かせて、ギターをかき鳴らす。
これが俺の幸せなんだー！」

あれ？

幸せになりたいんだね♪
力ありあまってるね〜高度成長期！

具体的な想い描きは人それぞれ。
「幸せだなぁ」って歌ってみ♪

そしたら幸せな想像が広がって、
幸せな現実が創造されるから。

善い、好い、良い言葉を
日毎口ずさんでいたら、
いざという時、
その詩が、善い、好い、良い方へ
導いてくれる。

僕は確かに、こんな思想の経歴の持ち主だから、
どうしても、軽々しいポジティブなポップソングとかって
好きになれない傾向がある。

でもきっと、Dreams come trueとかって、
バンド名すらこんなキラキラネームにしたから、
Dreams come trueしたのかな？
なんて想う。

・・・彼らはDreams come trueしたのかな？

わかんないけど、
現れた今の現実って、
僕らが歌ってきた詩なんだよね。

善い、好い、良い詩を歌って、
それらの言葉に正直になって。

それは別に
「とてもじゃないけどそうは想えない」
っていう本音心の声があってもいいんだ。

でも、
善い、好い、良い詩を、
日毎口ずさんでいると、
いざという時に、
思わず口ずさんでしまうから。

「幸せだな」なんて、
いまだにむず痒くて口ごもっちゃうけど、
努めて歌うようにしています。

先日、実家に帰り、
身体の衰えと共に、
「想う」こともままならなくなってきた
（と、本人は言う）
良くも悪くも同じ言葉を繰り返す
両親を見て想いました。

語り、想い、信じ続けてきたことが、
人生になるんだなぁ…

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「幸せな道」

どんな生き方でもかまわない
遠回りしてどこへ行く？
近道をしてたどり着いた？
美味しい草を見つけたよ
道に迷って見つけたよ
スタートとは違ったゴール

きみがこんなに美しかったなんて

これまでも
これからも
しあわせな道が
ずっと続いている
ここからも
どこからも
しあわせな道が
ずっと続いている

夢のまた夢
ずっと胸の内
忘れてたことを
思い出した
想いの通りだった
なんだ最初から在った
それはここに在った
ずっと待ってていてくれたんだね

これまでも
これからも
しあわせな道が
ずっと続いている
ここからも
どこからも
しあわせな道が
ずっと続いている

懐かしい気持ちで
目が醒めた
あの夢は
叶ったのかな？
無かったのかな？
あったかい気持ちであったなら
今日出会う
新しい1日の在り様にも
有り難う

これまでも
これからも
しあわせな道が
ずっと続いている
ここからも
どこからも
しあわせな道が
ずっと続いている

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

久しぶりにアルバムの宣伝につながるような内容が書けた(笑)
「幸せな道」って曲です。

平魚泳　『なおゆきくん』2020年6月〜

ここから聴けるんで、
よかったら聴いてください。