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新しい作品撮り

 新しい自分のアーティスト写真です、というのは嘘でテスト撮影の時にロケアシスタントさんに撮ってもらいました。

 カメラマンは下積み時代によく作品撮りをします。これからのカメラマンやスタイリスト、ヘアメイク、モデルが集まって写真を撮るのです。そうやってみんなで経験を積んでいくのです。でも僕はそれをほとんどやらずに思い切ってデビューしちゃいました。理由はその方法だと時間がかかると思ったのです。その時はすでに30歳を超えていましたし、とにかく最速でカメラマンになる方法を考えていました。

 その時に僕が取った方法は、新人カメラマンの僕でも一流の被写体、スタイリスト、ヘアメイクの方と仕事をすれば、自分の写真のクオリティは上がるんじゃないのかという仮説を立て、実践をしました。スタジオマンとしてもカメラアシスタントとしても圧倒的に経験値が低い僕だったので、もう毎回の撮影が吐きそうなプレッシャーにまみれて撮影をしておりましたが、いま振り返るとそれさえも良かったなと思います。その仮説は15年経った今でもカメラマンとして生きていられるという事実から考えると成功しているのかもしれません。

 そして、今は新しい作品撮りをはじめています。その逆をしてみようと思ったのです。15年のキャリアのカメラマンになった僕とこれからのスタイリストやヘアメイク、モデル、そしてカメラマンと一緒に写真を撮っていこうとしています。みんな20代から30歳ぐらいまでで若いです。その中にだいぶ歳が離れた僕が加わり、上からではなくみんなと同じ目線のクリエイターとして参加しようとしています。これもひとつの仮説を立てているのですが、それが成功するかどうかは今のところまだわかりません!

 でもワクワクだけはしています。

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